書評『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?』
オススメ度:★★★★★
【本書の概要】
元P &GのマーケターでUSJをV字回復させた森岡さんによるマーケティング本。
『USJを劇的に変えたたった一つの考え方』がマーケティング理論の説明で、本書はその理論を具体例を用いて説明したような位置付けの本です。
読んでいて胸が熱くなる箇所が幾つかあり、絶対に今後定年までマーケターとして生きていこうと決意させてくれた良書です。
転職が決まった後に入社前に前著と合わせて読み直したいと思います。
【自分が付箋をつけたポイント】
・マーケティングは実践でのみ鍛えられる実践学
・マーケティングをやる人間は、何でも自分自身でやってみることを習慣にするべき。
マーケターは「消費者目線」を基本にしないと、アイディアも戦略も判断も全てにおいて焦点がずれる。
→森岡さんはモンハンのゲームを1000時間以上プレーし、P&G時代ヘアカラーやスタイリング剤を扱っていた時は金髪や赤髪にしていたそうです
マーケターは5C全てを深く理解する必要がありますが、特にConsumerの理解は森岡さんのように深くする必要があると感じました
・マーケティング技術とは、つまるところ正しいターゲットの設定(Who)、正しい便益の設定(What)、正しいコミュニケーションの設定(How)の組み合わせのこと
・良いアイディアを思いつく為には、先に必要条件を明確にする
あとはなぞなぞを解く要領で、条件に合うアイディアを複数出していく
・既に世の中にあるアイディアを拝借することを「リアプライ」と言う
「パクリ」との違いは、パクリは全て真似するが、リアプライは断片のみを真似する
マーケターは積極的にリアプライをやるべきで、自分自身でアイデアを捻り出すのは最後の手段
・困ったら、答えは現場にある
・戦略的フレームワーク:
目的→戦略(必要条件/なぞなぞの質問出し)→戦術(アイディアそのもの/なぞなぞの答え)
・数学的フレームワークとはMECEに考えること(漏れなくダブりなく)
・多くの人は会社で長く働きすぎ
さっさと早く仕事を切り上げて、自分へのインプットを増やす機会をどれだけ作れるかが、実は重要なキャリアの差を生む
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