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うえすぎたかしの日本の問題点

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主流メディアからもっとも最初にネットメディアに移ってきたジャーナリスト。現在は多様性のある健全な言論空間を創るためにメディア経営者として奮闘中。来年2022年に「オウンドメディア…
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2022年2月の記事一覧

【3つの理由】誰も書かない「ウクライナ戦争」の真の勝者

【3つの理由】誰も書かない「ウクライナ戦争」の真の勝者

 ウクライナ戦争での勝者は誰か?ロシアか?ウクライナか?あるいは別の国だろうか?時に、戦争に勝者はいないという。だが、今回のウクライナ戦争ほど、はっきりと勝者の姿が現れたのは珍しい。

 敗者は明確である。攻撃を受けているウクライナ?国際社会からの信頼を失いつつあるロシア?あるいは、欧州の安全を守れなかったNATO?それともバイデン大統領になって対外的な力を失いつつある米国?答えは、国際連合である

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【ウクライナ紛争】ロシアが開戦せざるえないオプエド的8つの理由

【ウクライナ紛争】ロシアが開戦せざるえないオプエド的8つの理由

 ウクライナでの「紛争」がはじまろうとしている。欧米や日本の報道を見る限り、絶対的な正義はウクライナにあり、大抵ロシアは悪の枢軸ということになっている。

 果たして、本当にそうなのだろうか?

 健全な懐疑主義はジャーナリズムの基本であり、民主主義を成熟させる必須の条件でもある。異論・反論であるオプエドという概念は、まさしくこうした際に活用されるべきだろう。ということで、オプエドの観点から「ウク

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一億総コメンテーター~ナチスに勝った日本の情報戦

一億総コメンテーター~ナチスに勝った日本の情報戦

 評論家でジャーナリストの大宅壮一氏が「一億総白痴化」とテレビによる社会の浅薄化を喝破したのはいまから60年以上も前のことだった。

 「テレビに至っては、紙芝居同様、否、紙芝居以下の白痴番組が毎日ずらりと列んでいる。ラジオ、テレビという最も進歩したマスコミ機関によって、『一億白痴化運動』が展開されていると言って好い」(大宅壮一氏「週刊東京」1957年2月2日号)

 いま、その一億総白痴化の「化

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