お勉強

幼児期に「英検」を受けさせない理由

長年通っていた英会話スクールで、来期の希望する曜日・時間帯にレベルに合ったクラスが開講されないことが分かったため、慌てていろいろな英会話スクールの見学を開始したという話は、これまでに書いてきました。

様々な英会話スクールでレベルチェックと体験レッスンを繰り返す中で、「帰国子女レベル」と判定を受けたこと自体は喜ばしいものの、あくまでも「グループレッスン」を希望していたため、ますます通える英会話スクールの選択肢がなくなってしまったのが現状です…。

さて、様々な英会話スクールを模索する中で、「英検推し」のスクールさんがいくつかあったので、今日は「なぜ私が娘が幼児の内は英検を受けさせないのか」について書いてみたいと思います。

幼児の「英検」合格実績がズラリと並ぶ教室で…

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「英検推し」のスクールさんには「●歳で英検1級合格!」などのポスターが所せましと飾られていました。

何人かの生徒さんとお話する機会もあったのですが、「次は3級が欲しい」「私4級持ってるんだよ」などと、生徒さんたちから次々とアピールがあり、その向上心に素直に驚かされました!

レベルチェック後はすかさず講師の方から「英検に興味はありますか? 娘さんなら今でも3級は合格すると思いますし、半年後には2級の合格を目指せると思います!」と猛アピールを受けました。

華々しいポスターに囲まれ、それよりもさらに早いペースでの合格についてほのめかされ…(営業だとわかっていても)正直グラっときました、笑

グラっときた私を冷静に戻してくれたのは、実際のクラスの体験でした。渡されたテキストに並ぶ単語とその和訳の暗唱、単語の書き取り、講師のチェック…。

せっかくのグループレッスン&ネイティブ講師でしたが、グループレッスンのメリットも、ネイティブ講師のメリットもあまり感じられることないまま、体験レッスンが終了してしまいました。

「英語は楽しい!」という気持ちを失わなせないために

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「英検合格」が生徒さんの「英語学習」のモチベーションになっているのを見て、「そういう英語の楽しみ方もあるんだ」と思うことはできました。

でも、娘はまだ5歳です…。

お友達と「英語を一緒に使う」ために教室に通っているのに、同じ教室にいても、会話らしい会話もせず、声をそろえて単語を暗唱するってどうなんだろう…と私が悩んでしまい…。結果、そのスクールさんを本受講するには至りませんでした。

同じクラスで競い合えば、それは「ともだち」ではなく「ライバル」にもなってしまいます。同じテストを受けていくのであれば、当然「級」によるお互いの優劣がより鮮明になります。

英語は、単なる「コミュニケーションのための手段」です。

娘が幼いうちは、ただ純粋に「英語を勉強する」のではなく、「英語で楽しむ」経験を積んでいってもらいたい

そして、「英検」を受けることが「楽しみ」になるまではまだ時間がかかるだろう、というわけで、娘に「英検」を受験させるのを見送ることにしたのでした。

「英検」を受けさせるタイミングは?

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では、いったい何歳になれば「英検」を受けさせるの?ということですが、その答えは「まだわかりません」です!

いつとは決めていないのですが、幼児のうちではないかな、とは漠然と思っています。

上記にあげた理由以外にも…

試験時間が長い
会場が大人向けの作りであることが多い(幼児の受験に物理的な無理がある)
●幼児受験に関しての他の受験者さんからのクレーム例(英検公式サイト参照)に怯んだ、笑
●英検公式サイトのシミュレーションを(私が)受けてみたが、問題文の日本語がそもそも難しい(幼児向けではない)
●高校受験や大学受験に有利とのことだが、受験校によっては「英検」の有効期限が2年に限定されている

などなど…。

つまりは、幼児期に「英検」を受験するメリットを私自身があまり感じられなかったのがすべてです。

「子どもの英語の実力を認めてもらいたい!」、「目に見える成果が欲しい!」という親御さんの気持ちもわかります。

なので、娘に「来るべきときまで英検を受けさせない」のは、あくまで「私の判断」です。

必要になったら、その時に、我が家なりのスピードで。

幸いにも「英語ってたのしい!」と言ってくれている娘と一緒に、これからも「英語で」楽しんでいくためにも、「試験勉強」はしばらくおあずけです。


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