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第一生命のオウンドメディア《ミラシル》に縦スクロール絵本が掲載されました

 10年分のありがとう!をこめてご報告します。

 第一生命のオウンドメディア【ミラシル】で縦スクロール絵本『おは』の公開が始まりました。

画像をクリックすると絵本『おは』のページへ飛べます


『おは』 文・絵 マキタカシ

 3びきのミツバチが花たちに朝のあいさつをして回る物語。
 1話完結の読みきりです。

  おは おは おはな
  おは おは おはよう

 花から花へ飛び回るミツバチたちに、ある事件が起きます。みんな無事におうちへ帰れるかな…。

  ちゅーりっぷーにー
  ちゅっ ちゅっ

 ミラシルは「人と暮らし」「健康」「お金」「保険」などのお役立ちコラムを満載した情報サイト。運営スタッフさんから絵本制作の打診をいただいたのは2023年の暮れでした。

 幼い子供にスマートフォンで読み聞かせられる絵本がないか探していたところ、私の縦スクロール作品に行き当たったそうです。

 たとえば病院の待合室や電車の中。おとなしくしていてほしい場所ほど子供たちはそわそわしますよね。そんな時こそスマホで絵本。親子並んで小さな画面を覗きこみながら優しく読み聞かせます。必要なのはスマートフォンだけですから鞄もかさばりません。

 ミラシルのスタッフさんと打ち合わせを重ねたのち、私はささやき絵本のコンセプトを提案しました。

『おは』はまだ眠っているかもしれない朝の花にミツバチたちが小声で「おはよう」を言って回るお話。読み聞かせるおとなも自然とささやき声になります。そして子供たちは、内緒話が大好きです!

 絵本の音読ですら周りの迷惑になるんじゃないかと気兼ねしてしまう親御さんも、ささやき絵本なら安心してひそひそ楽しんでもらえると思います。

 こちらが『おは』の冒頭部分です:


 この続きはぜひミラシルで。
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 ミラシルとのお仕事は私にとって本当に特別な体験になりました。なぜかというと「よしっ、スマートフォンで読む絵本を作るぞ!」と思い立ったのが今からちょうど10年前だったからです。

 2014年3月、練馬区立美術館のカフェでそのアイデアは突然降りてきました。向こうのテーブルに若いお母さんと3歳くらいの女の子が向かい合わせにすわっていたんです。お母さんはうつむいて一心不乱にスマホを操作中。仕事してるのかな。女の子は黙って足をぶらぶらさせています。

 妄想癖のある私はふと、こんな情景を思い浮かべていました。

「よし、終わった」お母さんが顔を上げ、女の子に「絵本読もうか」と微笑みます。女の子は待ってましたとばかりに、慣れた感じでお母さんの横の椅子へ移動し、二人でスマホを覗きこみます。「昔むかしあるところに……」

 これだ!

 帰宅した私はさっそくスマートフォンで読める絵本づくりに取りかかりました。が、すぐ壁にぶち当たってしまった。スマホ画面は絵本を読むには小さすぎたんです。でも諦めたくなかった。家計が苦しくて絵本を買ってあげられない若いお母さんの記事も当時読んでいましたから、ますます闘志は燃え上がりました。

 試行錯誤を重ねて縦スクロール方式にたどり着いたのが2015年8月。当時の経緯はこちらのnote記事でどうぞ。

 10年の節目にこのような仕事の機会をくださった第一生命【ミラシル】の皆さま、ありがとうございます。そして、私の縦に長い絵本を10年間、noteやComicoやAmazon Fliptoonで支え続けてくれた皆さんに深く深く感謝します。おかげさまでやっと一輪、花を咲かせられました。もっともっと咲かせて、スマホに絵本の花畑を作りたい。縦スク絵本仲間を増やしたい。

 これからも応援よろしくお願いします。




縦スクロール絵本『おは』はこちらから。

ミラシルのトップページはこちらに。




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