❨307❩1972.7.4 火 晴 サンパウロ・イン：レイコさんを訪ねる／ブラジル(São Paulo:Brazil)

ステキな光が竹の間からき込んで来、雀の鳴き声で目をさます。

65km位の所で車に乗った。100km車に乗せてもらい、予定より一日早くサンパウロへ入った。

ややこしい所だ。
船で会ったレイコさんの家へ行こうとして、ポリに住所を聞くと、難しい所だと云い、通りがかりの車を止めて、運ちゃんに俺を連れて行くように世話してくれた。
ムイト・オブリガード(ありがとう)！

車から眺めていると、やっぱりややこしい道だった。自転車なら一日でも行けそうにないと思った。

残念ながらレイコさんは留守で、30%くらい宿をあてにしていたがあてが外れた。
彼女もいなく、冷たい感じのおばさんがいて、柵ごしに「何の御用ですか？」と来やがった。
家の電話番号を聞き、そそくさとその場を去った。

街の中というのは、寝ぐら探しに一番困る。
しかし、もう今は人目につかない所で安眠出来る所なら、どんな所でもかまわない習慣が ついてしまった。

寺の軒下が今夜はベッド。

ロスで市川さんが云っていたが、ホントだった。例え30%でも人を頼っていた自分が恥ずかしい。
ヤハリこの人生、頼れるものは自分自身だけだ。そう覚悟しろ！

頼って、頼りにならず
頼らずして頼りになるもの得られり
これ人の世

@OpenStreetMap