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国全体が世界遺産!世界最小の国

世界遺産の中でも唯一、国全体が世界遺産の国があります!


ヒントは「世界最小の国」です。
これでわかる人も多いのではないでしょうか!




チチチチチ!(๑・̑◡・̑๑)



正解は「ヴァティカン市国」です!
ヴァチカン、バチカン、バティカン、ヴァティカーノなど、いろんな表記があります。日本ではバチカンと呼ばれることが多いかな!
※私が今使っている世界遺産検定の教材では「ヴァティカン」表記なので、ここでは「ヴァティカン」と呼ばせていただきます。

ヴァティカン市国は1984年、世界遺産登録された国全体が世界遺産となっている唯一の場所です!

どうして国そのものが世界遺産になったのか。
ヴァティカン市国には、キリスト教の重要な遺産があります。


限られた場所だけOK


イタリアの真ん中あたりに位置する「ヴァティカン市国」は国有面積0.44k㎡、人口800人の小さな小さな国。
なんと!ディズニーランドよりも小さいんです!その中に大聖堂、宮殿、美術館と世界遺産が集結している最小で最強な遺産群なんです!(勝手に命名(笑)!)

そんなに小さい国なら街中を歩いてみたいな~なんて思いますが、実はヴァティカン市国は、サン・ピエトロ広場、サン・ピエトロ大聖堂、バチカン博物館周辺以外の場所は一般観光客(外国人)は立ち入り禁止となっています。

国が世界遺産ですから、それだけ景観を損なわないようにしているんですかね...!
人口も少ないですし、とってもクリーンな国なんだろうなあ~!


カトリック教会の本拠地

ヴァティカン市国はカトリック教会の本拠地で有名。

ここで突然ですが皆さん、キリスト教の中の「カトリック」と「プロテスタント」の違い、わかりますか?
私も世界遺産の勉強をするまで、正直何がなんだか分かりませんでした(笑)聞いたことはあるけど~みたいな...。
ですが世界遺産を勉強するうえで宗派は必ず知っておかなければなりません。というのも、「この教会は何の宗教?」という問題が検定では出てくることがあります。そのためにも、宗教は必須のようなものです。

寺院と教会の違いは、仏教かキリスト教か、など、なんとなく分かりますが、教会の違いとなるとめっちゃ難易度高い...!キリスト教の中でも教派があります。仏教でいうと真言宗や天台宗のような感じ。

キリスト教は西と東で大きく分かれていて、その中でも「プロテスタント」「カトリック」は西方教会。

で、また西の中でも分かれているというわけなんですが「プロテスタント」と「カトリック」、いろんな歴史などの違いもありますが、一番わかりやすいのが聖職者の呼び方なんだそう!
カトリックでは「神父」や「司祭」、プロテスタントでは「牧師」と呼びます
また、日曜日にカトリックでは「ミサ」を行いますが、プロテスタントでは「礼拝」をします。
ミサに礼拝。どっちも聞いたことあるぞ!教派の違いだったとは!

そしてヴァティカン市国にある「サン・ピエトロ大聖堂」はカトリック教の大聖堂。この大聖堂はキリスト教(カトリック教)の中でも最大規模を誇ると言われているのです!


世界最大規模を誇る大聖堂


ヴァティカン市国の中でも「サン・ピエトロ大聖堂」は一番有名な文化遺産。
サン・ピエトロ大聖堂がそびえ立つヴァティカンの丘は、イエスキリストの最初の弟子である、聖ペトロのお墓があったとされています。
そこに、最初にキリスト教を保護した、コンスタンティヌス1世の命により教会堂が建てられました。
そして1000年の月日が立った15世紀中ごろ、老朽化が進んでいた教会堂は、大きな聖堂へと改築工事が進められました。着工から完成まで120年もの歳月をかけてつくられました。なぜ、それだけの時間がかかったかは後ほど...。
大聖堂は豪華で荘厳。大聖堂の中の写真も調べるとたくさん出てきますが、本当に美しい...!

引用: Travel Book https://www.travelbook.co.jp/topic/848

大聖堂が美しいのは偶然でも奇跡でもありません。
しっかりと計算されているからこそ美しいのです。

サンピエトロ


スゴ腕のプロたちが揃った!


サン・ピエトロ大聖堂にはスゴ腕の建築家や彫刻家が集まりました。
そして、いろんなプランを練りに練って、試行錯誤しながらつくられていきました。

最初に主任建築を務めたのがドナート・ブラマンテ。当時ブラマンテは、集中型という、円形や正方形といった中心に集まる構成プランを想定していました。そしてブラマンテの死後、ラファエロ・サンツィオが受け継いだが教皇の意向によりバシリカ型という十字架の形をした、長方形のプランに変更し、工事を進めていきました。
そして次に受け継がれたのがミケランジェロ・ブオナローティ。(ヴァティカンといえば彼、というくらい馴染みある建築家)彼が主任建築を務めると再びプランが集中式に戻されました。集中式で工事は進んできましたが、彼の死後再びバシリカ型に戻され、現在の形で完成しました。

めちゃちゃ変更するやん!!(笑)だから120年もかかったんですね~!それはそれは難航しました!(笑)大変だっただろうな~。
でも、それだけ何がいいのか模索し続けてようやく完成した大聖堂は「こだわり」があっていいですよね!まあでも、集中型を推していた人たちは「なんだよ!」って思ってるかもしれないけど...。(笑)

また、聖堂付近にあるサン・ピエトロ広場は、イタリアの美術、建築の巨匠と呼ばれる、彫刻家で建築家のジャン・ロレンツォ・ベルニーニが手掛けました。その中でも、美しく伸びる楕円弧の回廊は現在でもベルニーニの傑作と言われているほど美しいそう!


エネルギー溢れる建物の代表格


サン・ピエトロはイタリアバロック様式の代表格でもあります。
建物には様式があり、バロック様式の他にも、ゴシック様式やルネサンス様式、ロココ様式など、様々な様式(デザインの特徴)があります。

なかでもバロック様式は過剰な装飾や凹凸の強調、曲線やねじれた線が特徴で、エネルギーに溢れた情熱的な作品が多いと言われています。

ちなみにバロックの最高傑作と呼ばれるのはあの有名なヴェルサイユ宮殿!

カトリック教会は好んでバロックを用いたそうです。バロックはポルトガル語で「ゆがんだ真珠」。
なんだか不気味な感じもしますが、真珠がゆがむって想像するとすごいエネルギーを感じる...?真珠がゆがむって聞いたことないですからね!例えた人、独特なセンスの持ち主だなあ!(笑)


というわけで今回は「ヴァティカン市国」について旅しました!
バティカンは昔から行ってみたい国のひとつ!ローマからすぐだそうですよ!^^
ヨーロッパに行ったことがないので、いつか行ってみたい。やっぱりヨーロッパの景観は日本の古都とはまた違った美しさがありますよね!

バティカン市国に行ったことがあったり、この記事を読んでいいねと思ったらぜひ感想をいただきたいです!
コメントやスキ、サポートお待ちしております!

#様式がわからなくなったらどうぶつの森の家具をみるとヒントがある

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