見出し画像

BtoCの華やかな会社ほど、泥臭い行動量が勝負を決める #004

消費財メーカーや日用品を扱う企業は、毎年人気企業の上位を占めています。特にBtoCのブランド企業は非常に人気があります。

化粧品の資生堂、コーセー、消費財の花王、ユニ・チャーム、外資系企業のP&Gユニリーバなど、これらの企業は企業ブランドも強く、採用面で非常に強い競争力を持っています。それゆえ、これらの企業への内定を得るには、各大学からの一握りの優秀な学生が競い合う形となっています。

行きたい人は多いけれども、行ける人は少ない。そこには、実は泥臭い運動量の違いがあります。ネット情報の華やかさに踊らされず、あなたにしかできない地道な行動こそ、最後に勝負を分ける差別化ポイントになります。

情報を得る人、セミナーやインターンシップに行く人は多くとも、店舗を訪問し、感想をメモし、地道に改善提案を考えて社員と対話して仮説をぶつける。こうしためんどくさいことをちゃんとやり切れる人は少数です。少数だから差別化されて突破できます。

以下にて詳しく見ていきましょう。

勝手に社員になり切り、売り場を観る視点を変える

1000倍近い倍率なる採用選考を勝ち抜く方の特徴として、インターネットを駆使した情報収集、いわゆるヘッドワークだけでは差がつきません。一見すると華やかな業界ですが、ある意味ではとても泥臭い、フィールドでのフットワークが最後の勝負を決めています。

たとえば、ユニチャームのような企業に応募する学生は、日用品や消費財に興味があり、それは応募の前提となっています。しかし、これだけでは採用される理由には十分ではありません。重要なのは、現場で即戦力となれるような具体的な行動を示すことにあります。

例えば、ユニチャーム製品のマーケティングに興味がある学生は、住んでいる地域の複数のドラッグストアをくまなく調査し、商品の販売状況やブランディング戦略について研究していくことが差を生み出します。

仮に自分がエリアの営業担当または、マーケティング担当だとしたら、どのように販売方法を変えるかなど、実際の現場訪問と社員訪問を組み合わせて自分の意見を述べることが差別化になります。

面接での志望動機や、逆質問に際して、そうした行動を踏まえて提案することで、他の志望者との差別化を図ることができます。

求められていないことをやるから差別化できる

多くの人が、会社が用意するセミナーやインターンシップに参加することだけに留まるなかで、求められていないのにあえて、自分から仮想社員として現場を調査し、仮説を提案することで初めて差別化ができます。

また、売り場の調査だけでなく、気になるブランドについて、ゼミの友人などにアンケート調査を行い改善提案を考えるなども効果的です。

n数の母集団は少ないかもしれませんが、質的に価値のある声を集めることで、消費者向け事業を行っている会社の担当者としては耳を傾けたくなると思います。

このような行動は、その人がサービスを享受する側の視点ではなく、サービスを生産し、提案する側の視点を持っていることを伝えることに効果的です。

企業としては、受け身でお客様モードの方ではなく、自分から市場に飛び込み、稼ぐマインドと行動力を持った方を採用したいと考えていますので、こうした行動でしか差がつかなくなっています。

一見すると華やかな会社であっても、結局、採用市場においては、ヘッドワークではなく、フットワークで差がつくようになっています。したがって、消費財やB2Cの会社に就職を希望する学生は、自身の地域でのフィールドワークを開始し、実践的な経験を積むことがスタートラインになるでしょう。

あなたのフットワークは足りていますか?

あなたがP&Gを志望しているなら、最近何店舗のチャネルでP&G製品の棚割を分析しましたか?写真や店舗での売れ行きを観察して、改善提案をまとめていますか?P&Gの「無添加さらさ」のマーケティング戦略の課題とあなたなりの提案をすぐに言えますか?

こうしたことにすぐに反応できないようでしたら、最終面接には突破できません。調べることは誰でもできます。動くことでしか差がつきません。

コンビニもドラッグストアもいつでも行けます。見方を変えて、今日からマーケター、営業担当になったつもりで売り場を見てみましょう。見え方が変わるはずです。

1000倍ということは、周りの友人はあなたの行動をみて、「え?そんなことしているの?」と驚くと思います。それが普通です。他者と差がついて初めてブランド価値が出ます。

そうした他者との違いを生み出す仕事につくには、あなた自身の行動の量と質を変えていってはじめてスタートラインに立てます。

面接官の心が動くレベルで、泥臭い動きを重ねていきましょう。最後に大きな差がつきます。

この記事が参加している募集

就活体験記

お読みいただき、ありがとうございます! サポートいただきましたら、双子育児と新たな記事作成のために大切に使わせていただきます!