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魂の吹きかけ。


大国主神社さんとの出逢いから
2年の月日が経った2021年。

田んぼの稲を植える頃で緑が豊かな季節だった。
ちょうど5月頃だったのかな?

ひとりの建築士さんと出逢いました。
岡村 修さん。

「古民家ドクター ムラさん」と、
みんなから親しまれ、
様々な地での古民家再生や街づくり、
病院づくり、環境支援などを
されている建築士さん。


ーみんなでつくるー
といった岡村さんの想いが印象的で、
現場の方々と家族のように輪ができ
繋がってゆく、
そんな岡村さんに惹かれ。
私は、岡村さんに
これから先に描く夢と希望を
ぎゅっとにぎりしめながら
相談にいったことから、
古民家再生物語ははじまりました。

当時は、
空き家をみつけるか、土地をみつけるか、
と、まだそんな状況。

話をしてゆくうちに
「もうみつかっとるやないか」と、
岡村さんが一言。
それ以上は、何も言わなく、
そのまま、岡村さんとの話は終わった。


確かに、相談をしに行った。
本当にそうなのだけど、
実際は、背中を押してもらいにきた。
帰りの道中、そんなような感覚だった。

私は、大國主神社さんとの出逢い、
「ここで」と心に決め、
そして、ご縁から、
畑(農園の地)との出逢い。
2021年には、畑の大家さんに古民家を
紹介してもらった。
「ここでやりたい」と魂が言っているのに
「ここでやる」とゆう勇気がなかった。

当時、アトリエRAINBOWをしながらも、
今後の展開について
松井ちゃんと2人で
色々と話し合いをする中で、
人生のなかで、
やり残したことや、やりたかったことを
それぞれが優先するなかで、
海老津からお引越しするときには、
今までは、ふたりで立ってきたけど、
これから先は、
自分がひとりで美容室に立つ、とゆうことに
腹をくくらなければならなくて、
それでもやりたいと、
私は決めたのにもかかわらず、
同じ町で、再スタートをすることに、
不安も重なり勇気がなかった。

不安。つまり、自信がなかったのだ。

それは想い描く夢や希望、にではなくて、
美容師の自分自身に。

岡村さんの一言は、
そんな私の不安も自信も勇気なんかも、
全てを吹き飛ばすかのような息の吹きかけ。
魂に大切なことを忘れるなよと、
教えてくれるような吹きかけだったわけだ。

不安もある。勇気なんてない。
こわいな。どうしよう。大丈夫かな。
だけど、やりたい。描いたものをみたい。
自分の目で、みんなと、一緒にみたい。
みたい世界がそこにあるなら、
私はゆこう。そこに。

稲が伸びゆく緑が美しき頃。
当時 古民家再生作業前である。


「信じて諦めなければ、いつか必ず叶う」
とゆう私の人生の信念をぎゅっと握りしめて、
岡村さんに古民家再生の打ち合わせの連絡。

そうしてこうして
岡村さんとの物語がはじまった。

2017年からスタートした
アトリエRAINBOWを
2021年8月末で一旦閉めて、
すぐにの、9月5日のことだった。

「おかえり」と声が聴こえてくるような。
あたたかくもきびしくもある家族のような門。
古民家の横通りから眺めた景色。
ススキがお庭からお顔をだしはじめている。


青く蒼くやさしい空が広がる。
あたたかくやわらかく
包んでくれるような そんな日だった。


ここは
遠賀郡岡垣町手野。
RAINBOW。

みんなのおうちなので、みんなでつくります。

ひとりひとりの手に宿る息を吹きかけて
人間の魂とおうちの魂が循環してゆく。

生命の泉が湧くような紡ぐ物語がここから。


再生作業が、はじまる前。
古民家のお庭にて。
大家さんと松井ちゃん、敬子さん、
愛さん、そして、私。





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