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LIVE LIFE #009 1年で海外10カ国に渡航して思ったこと Vol.2

1年で海外10カ国を渡航したことについて、駄文をお届けしている。
今回は、Vol2ということで、私が渡航した国の経済編ということで書いてみる。

今回の渡航に関しては、ほぼビジネス目的で滞在した。現地の取引先とのMTGや商談、研修や講演、ワークショップや勉強会、情報収集や情報リサーチが主な仕事だ。

日本での仕事も携えてなので、出張とも言えるし、ワーケーションとも言える。自由な働き方ができる今の時代に本当に感謝だ。昔は、会社に出社するのが当たり前だったが、もう私は出社生活には戻れないし、戻りたくない。
スターリンクがもっと発達すれば、砂漠でもどこでも仕事ができるようになる。こんな時代だからこそ海外にいつでも渡航できる。ネット社会に心底感謝だ。

内容については、私は経済の専門家でもないし、私見たっぷりの独断と偏見であることを、ご理解いただきたい。

因みに、私が渡航した10カ国は、オーストラリア/インドネシア/アメリカ/台湾/インド/シンガポール/モンゴル/タイ/マレーシア/バングラデシュです。
詳細は、vol.1を参照ください。

1年で海外10カ国に渡航して感じたことVol.2、経済編スタートです!


まずは、一人当たり名目GDPを見てみたい。2022年のIMF統計の数値を参照にした。下記、( )の中は、名目GDPの順位となる。因みに、世界192カ国中の順位となる。

【一人当たり名目GDP】
6位:シンガポール(34位)
7位:アメリカ(1位)
10位:オーストラリア(12位)
32位:日本(3位)
34位:台湾(21位)
71位:マレーシア(36位)
91位:タイ(30位)
114位:モンゴル(128位)
116位:インドネシア(16位)
141位:バングラデシュ(35位)
145位:インド(5位)

名目GDPをスコープすると人口ボーナスに左右されてしまうので、軸を一人当たりGDPを起点に進める。渡航した先の街の雰囲気や道路状況、環境等を鑑みると感覚に違和感はない。

シンガポール、アメリカ、オーストラリアが上位にいるのは、納得感がある。どこも物価高で、日本人が渡航すると様々な価格に驚くだろう。何より仰天するのが、一般のコンビニや外食でも驚くほど高い。日本の物価感覚と比べると異様に高い。私も何食べても高いので、びっくりした。(日本の方が美味しいけどね!)

下位は、インド、バングラデシュ、インドネシアだ。これも実際の街を歩いてみて、納得感がある。高級車が走る一方で、アジアらしい自転車やバイクがひしめく。更に、どこの国も渋滞が鬼で、排気ガスがすごい
ジャカルタの渋滞は世界的に有名で、本当に酷かったが、個人的にはダッカが一番酷かった。。。全く動かないし、信号はほとんど無い。(あっても動いていない汗)
まさに発展途上国という印象を受ける。

一方で、下位3カ国は、名目GDPだと上位に来ている点に注目して欲しい。
更に、そこに人口と平均年齢(高齢化率)を加味すると興味深い事実が見えてくる。下記図を参照して欲しい

渡航した10カ国の順位(布施作成)

この図を見ると、下位3カ国に共通している点が分かる。人口が多く、且つ平均年齢が若いということ。

ここに、経済成長の未来が、見えてくる。ただ人口が多いのではなく、若い人口が多いのだ。現状、1人当たりGDPは低いが、まだまだこれからの成長が見込めるということだ。インドなんて、全方位外交しているし、成長の兆ししか感じられない

一方で、日本は高齢化が1位で、今後の人口減少を見込むと従来の戦略では、成長しきれないのが見えてくる。既に、一人当たりGDPは、33位とビハインドしている状況だ。

モンゴルは、人口が少なすぎて、成長するには厳しいだろう。政策としては、人口増大に向けて多々実行している。更に、遊牧民も義務教育が必須であり、どんなに山や草原にいても、学校には通っているという。

一方で、人口密度でいくとモンゴルは、世界1位の人口密度の少なさ
バングラデシュやインドネシアのジャカルタは、都市部の人口密度は、半端ないので、どちらが幸せかを決めるのは難しい。
個人的には、モンゴルという国は、とても魅力的に感じた大自然が広がり、人間よりも家畜の方が多い国。経済では、今後も厳しいかもしれないが、幸福度は高そうだ。

上記の図から分かる通り、今後の成長株は、インド・インドネシア・バングラデシュだろう。
タイやマレーシアは、成長しきった印象だ。今後は、どこまで成熟度を増していけるかだろう。既に、どちらの都市も混沌さは少なく、近代都市といって良いだろう。(個人的には街の魅力は

今度は、10カ国における日本の現地法人数をまとめてみた。つまりは、日本の会社が、各国にどれくらい進出しているのかということだ。

日本の現地法人数を明記(布施作成)

これを見てみると経済規模の点では、オーストラリアが少ない印象だ。今、オーストラリアは、表向きには貿易観点で中国とうまくいっていない印象が、中国人だらけである。中華のお店や中国人向けの看板が多数ある。日本企業が進出しきれないのは、謎だ。この辺りは、もう少し勉強してみたい。

次は、インドだろう。こんなに成長性が高い国なのに、日本の現地法人が少なすぎる。現地の駐在に聞くと、イメージなのか日本人は、インドへの駐在を嫌がる人が多いと言っていた。
商習慣に関しては、どこの国も癖がある。インドだけが特別な癖がある訳ではない中で、インドの進出日系企業は、減少傾向でもある。

私は、インドという国が大好きなので、インドへの進出は今後もっと活況になると思うし、なった方が良いと感じる。インドでも中国や韓国企業の進出は活発で、実際に街で出会う韓国人は多かった。

まだまだ色々思うところはあるが、その論点に関しては、おいおい書いていきたい。経済発展の先に、何があるのか?どこの国も豊かになった先に何があるのか?
インド・インドネシア・バングラデシュの混沌とした街を見ていて、資本主義の先に未来はあるのか?と考えた。

経済が発展するということが、重要なことに変わりはないが、どこの国も経済発展しきった先の地球は、耐えられるのだろうか?とも考えた。

世界は広い。

では、また。


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