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モンゴル女子マラソンの可能性

今回のnoteは、私がサポートさせて頂いている、モンゴル女子マラソン界のエース、ムンフザヤ・バヤルツォグト選手(愛称はザヤ)の話題です。

ザヤ選手は、現在26歳で、ご主人(コーチ)と息子さん(6歳)の3人家族です。モンゴル最北東ドルノド県出身で、現在はウランバートルに住んでいます。15歳からマラソンをはじめ、現在に至ります。

ザヤ選手⑭

2019年度は、7月のゴールドコーストマラソン、1月の大阪国際女子マラソンで、相次いでモンゴルナショナルレコードを更新し、東京オリンピック女子マラソン代表に内定しております!

ザヤ選手⑪

ザヤ選手との出会いは、2017年。日本の実業団チーム入りを熱望していたザヤ選手のサポートをお手伝いしたのがきっかけでした。その後、世界陸連公認エージェントの資格を持つ我々のチームのメンバーと共に、彼女の海外レース出場(ゴールドコースト、神戸、マカオ、大阪国際女子)をサポートするなど、交流が深まっていきました。

最初の頃は、言葉の壁が大きく、とても苦労していましたが、現在のマネージャーのヒシゲーさんが、チームに加わってからは、円滑なコミュニケーションが取れるようになってきました。

ザヤ選手⑩

ヒシゲーさんは、兵庫教育大学に留学経験があり、非常に日本語が堪能。モンゴルでは、ビジネスリサーチ、テレビ撮影コーディネート業務のほか、観光相談、ガイドを務めておられます。

昨年、NHKで放送された世界はTokyoをめざす選「大草原を駆け抜け世界へ!~モンゴル女子マラソン」では、コーディネーターとして活躍されました。

ご主人のドルジコーチは、モンゴルで、マラソンチームを結成。
ザヤ選手のほか、多くの若手選手をコーチしておられます。

ザヤ選手⑧

モンゴルの冬は厳しく、気温がー20℃くらいになることもしばしば。極寒の地で、鍛えられた精神力や、ハングリー精神は、マラソン向きとも言えるでしょうね。

ザヤ選手⑦

かつて、D・ワキウリ選手【ケニア】を世界チャンピオンに導き、現在は、香港陸連のスタッフとして、女子マラソン選手を指導されている村尾慎悦
(日本を代表する長距離コーチ。ケニア出身のダグラス・ワキウリ選手を1987年のローマ世界陸上選手権優勝、1988年のソウル五輪銀メダルに導く。その後、韓国、ミャンマーで指導を重ね、現在は香港女子マラソンの代表選手Yiu Kit Ching選手を指導)は、「ザヤ選手が本格的なマラソントレーニングを積めば、2時間25分台では走れるだろう」と仰っていました。

ザヤ選手④

しかしながら、モンゴルのマラソンを取り巻く環境は厳しく、ザヤ選手は、国・陸連からの僅かな強化費と、賞金・出場料で生計を立てており、新型コロナウィルスの影響で、レースが開催されない現状は、非常に厳しいものとなっております。

ザヤ選手③

そうした環境下でも、ひたむきに走り続けるザヤ選手とドルジコーチ。
今後も、マネージャーのヒシゲーさんと共に、我々スタッフも、ワンチームとして、彼らをサポートしていきたいと考えております。

皆さまの温かい応援を、宜しくお願い致します!

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