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ビートルズ "I Will"、私が感じ取った曲の印象
ビートルズの楽曲ひとつひとつについて、私が感じたことをベースに、8項目の音楽的視点からポイント評価したコンテンツを公開しています。最後のアルバム LET IT BE から順に過去へさかのぼって、1曲づつ投稿しています。
第 51回目、今日の楽曲は...
アルバム THE BEATLES B面 8曲目 "I Will"
サウンド:★★★
メロディ:★★★★
リズム :★★
アレンジ:★★★
第一印象:★★★☆
スルメ度:★★★
独創性 :★★★☆
演奏性 :★★★★☆
<★ ... 1点 ☆ ... 0.5点、5点満点、各項目の解説は最後にあり>
この曲も、ポールが得意とする弾き語り調のラブソングである。歌詞の内容もそうであるが、メロディ・ラインもなかなかロマンチックである。コード進行もキーの Fメジャーのダイアトニック・コードがほとんどで、特に難しいコードはない。Aメロの最後に入るアコースティック・ギターのオブリガード風のリフが、聴いていて新鮮な響きである。
ベースの音がなんか怪しい。少なくともベースギターの音ではないような気がする。文献によると、ベースはなんとポールによるスキャットとのこと。こんなこと、言われなけりゃ絶対わかりません。どこからこのような発想がわいてくるのか不思議ではあるが、たしかにこのような曲には、声による甘いベースの方が合っていると思う。
この曲の終わり方がちょっと特殊である。最後の Aメロの終わりにサビのフレーズに行くが、そのサビのフレーズをスキャットで 2小節歌った後、階段を駆け上がるようなフレーズ "la la la la …" で一気に終わってしまう。聴いているほうは、一瞬「アレっ?」と思ってしまうほど、あっけない幕切れである。このあたりも計算しつくした演出なのだろう。
左チャンネルから「ポコポコ」なっている音は、ジョンがウッドブロック叩いているとのこと。曲が終わった後でも鳴らし続けていて、何か不満でもありそうな感じがして笑える。他のリズムはリンゴによるもので、ドラムのキックに加えて、サイドスティック、マラカスという軽めのパーカッションで「花」を添えている。
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