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ビートルズ "Sexy Sadie"、私が感じ取った曲の印象

ビートルズの楽曲ひとつひとつについて、私が感じたことをベースに、8項目の音楽的視点からポイント評価したコンテンツを公開しています。最後のアルバム LET IT BE から順に過去へさかのぼって、1曲づつ投稿しています。

第 57回目、今日の楽曲は...

アルバム THE BEATLES C面 5曲目 "Sexy Sadie"

サウンド:★★★★☆
メロディ:★★★★
リズム :★★
アレンジ:★★★★
第一印象:★★
スルメ度:★★★☆
独創性 :★★★★☆
演奏性 :★★★☆

<★ ... 1点 ☆ ... 0.5点、5点満点、各項目の解説は最後にあり>

個人的に大好きな曲。緊張感のあるコード進行に、ラグタイム風のピアノ・サウンドが乗り、この曲独特の雰囲気をかもし出している。そのコード進行とは、Aメロでは G→F#→Bm→C→D7 とここまでで 3小節、このあとも同じコード進行をくり返している。この G から F# のところでコードの音が半音下降するという緊張感が生まれている。3回めでは Bmのかわりに F→D7 になっているようだ。

この曲で特筆すべきは、バック・コーラスの豪華さである。Aメロの途中から入る "waw waw waw..." や、掛け追いボーカル風の "Sexy Sadie, she's the latest..." など、ボーカル・メロディを包み込むような完璧なコーラスが聞ける。サウンド的にもフワフワしているような感じになっているので、何かコーラスにエフェクトを通しているのだろう。このコーラスを聴くと、やはりビートルズは「コーラスバンド」なんだなと改めて感じる。

サウンド的には、ピアノのバッキングがメインで、それにギターがときどき軽く絡む程度に登場している。ベースも実にノーマルな音で、淡々と 8分音符を奏でている。そして、ドラムもゆったりとした 8ビートが基本で、時々とってつけたような短めの軽いフィルインが入るのが気にはなるが、比較的おとなし目の演奏となっている。そのせいか、余計にコーラスの存在感が増しているように思える。

あくまで曲の印象を具体的に表現するための手段です。曲をランク付けする意図はありません。


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