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ビートルズ "Don't Pass Me By"、私が感じ取った曲の印象
ビートルズの楽曲ひとつひとつについて、私が感じたことをベースに、8項目の音楽的視点からポイント評価したコンテンツを公開しています。最後のアルバム LET IT BE から順に過去へさかのぼって、1曲づつ投稿しています。
第 49回目、今日の楽曲は...
アルバム THE BEATLES B面 6曲目 "Don't Pass Me By"
サウンド:★★
メロディ:★
リズム :★
アレンジ:★
第一印象:★
スルメ度:★
独創性 :★★
演奏性 :★★★★☆
<★ ... 1点 ☆ ... 0.5点、5点満点、各項目の解説は最後にあり>
リンゴの作品。初めて作詞作曲を手掛けた、記念すべき彼のデビュー作品である。いきなりホンキートンク・ピアノによる高い音域でのソロフレーズが鳴り、それに続いてシンバルやカウベルが無造作に鳴り、スネアがリズムを刻み始める。なんとも制作の意図がよくわからないイントロではある。
曲調は、彼が好きなカントリー・ウエスタンの雰囲気が存分に感じられるが、演奏面では特に凝ったことはしていないようである。オーバーダブをしているピアノもギターも、ひたすらコードワークに徹している。しかもそのコードは、C と F と G7 のいわゆる C のスリー・コードだけという潔さ。
バックで鳴っているピアノもベースも、単調なパターンの繰り返しで、いささか食傷気味。唯一この曲のキモと言えるのは、曲の中盤から入ってくるカントリー・ウエスタン調のバイオリン・フレーズだろう。間奏のソロも含め、この曲の始終で鳴りまくっている。他の楽器パートが地味なのに対し、このバイオリンだけが絶好調で目立っている。
しかし、リンゴの曲とは言え、演奏面ではあまりフィーチャーされていないような感じがする。リンゴは当然ドラムを叩いているが、そのドラムさえもオーバーダブしているようである。フィルインはそこそこ入っているが、なんとなく雑っぽくて、いつものリンゴの繊細さがない。オーバーダブせず一発録音で、もうちょっとドラムを頑張ってほしかった。
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