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ビートルズ "Rocky Raccoon"、私が感じ取った曲の印象
ビートルズの楽曲ひとつひとつについて、私が感じたことをベースに、8項目の音楽的視点からポイント評価したコンテンツを公開しています。最後のアルバム LET IT BE から順に過去へさかのぼって、1曲づつ投稿しています。
第 48回目、今日の楽曲は...
アルバム THE BEATLES B面 5曲目 "Rocky Raccoon"
サウンド:★★☆
メロディ:★★☆
リズム :★
アレンジ:★☆
第一印象:★★☆
スルメ度:★★☆
独創性 :★★☆
演奏性 :★★★★☆
<★ ... 1点 ☆ ... 0.5点、5点満点、各項目の解説は最後にあり>
アコースティック・ギターの軽いストロークにのせて、語りかけるような歌い方で始まる、ポールらしい曲である。しかしこの曲は、恐ろしいくらいにシンプルに徹した曲である。曲の構成はと言うと、なんとAm7→Dsus4→D7→G7→C→C/B の4小節のコード進行を、延々とくり返しているだけである。Aメロもサビも間奏も、すべてこのコード進行にのっている。
それでも単調さを感じさせないのは、ハーモニカやアコーディオン、コーラス、ドラムなどのアレンジを、そのつど微妙に変えているからであろう。そして、ホンキートンク・ピアノのサウンドで、跳ねるように奏でるジョージ・マーティンの間奏も、限られたコード進行の中でフレーズのバリエーションをめいっぱい広げている。
曲の途中からベース・ギターの音が入るが、なんとなくベースの音が濁っているような気がして、この曲の曲調に合わないような感じがする。ジョンが例のフェンダー 6弦ベースを弾いているらしいが、音色的にはヘフナーのほうが合っていると思う。ドラムはリンゴだが、なんか中途半端なリズムを奏でている。しかも、終わり方が雑なこと...。
ベースの音色にしろドラムの叩き方にしろ、せっかくの美しいメロディーの曲が、台無しになってしまっているような気もするが、文献によるとこの曲はたった 1日で完成したとのこと。何か急ぐ理由でもあったのだろうか。
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