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ビートルズ "Why Don't We Do It In The Road?"、私が感じ取った曲の印象

ビートルズの楽曲ひとつひとつについて、私が感じたことをベースに、8項目の音楽的視点からポイント評価したコンテンツを公開しています。最後のアルバム LET IT BE から順に過去へさかのぼって、1曲づつ投稿しています。

第 50回目、今日の楽曲は...

アルバム THE BEATLES B面 7曲目 "Why Don't We Do It In The Road?"

サウンド:★☆
メロディ:★
リズム :★★
アレンジ:★
第一印象:☆
スルメ度:★
独創性 :★★
演奏性 :★★★★★

<★ ... 1点 ☆ ... 0.5点、5点満点、各項目の解説は最後にあり>

Wild Honey Pie 同様、ポール独自の小作品である。ただし、演奏はポール単独ではなく、リンゴがドラムで参加しているようである。いずれにしても、まともな曲というよりも、ポールがレコーディングの合間にササっと作った即興曲のようなものという感じか。コード進行は、D のブルース進行で、D7、G7、A7 の 3つのコードしか使っていない。お決まりの変拍子もなく、きわめて単調なアレンジではある。

サウンド的にも、ピアノとベースの 8分音符バッキングが基本となっていて、特に難しいことはしていない。ギターの音も入っているが、地味で目立たない。ドラムもハイハットなしで、バスドラとスネアのみもシンプル・リズムである。強いて言えば最後の Aメロで、ベースが動きまくっているのが聴きどころか。

唯一カッコいいのは、イントロである。ギター・ボディーを叩く音によるカウントと、ハンドクラップ、それにからむブラシによるスネアのグルーブ感が、なんともいえない心地よい「ノリ」を生み出している。歌詞については、ほとんどタイトルをくり返しているだけで、あまり意味がないような気もする。とはいえ、ポールのボーカルがやけに力強く、何かに不満をぶちまけているようで面白い。

あくまで曲の印象を具体的に表現するための手段です。曲をランク付けする意図はありません。


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