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ビートルズ "The Continuing Story Of Bungalow Bill"、私が感じ取った曲の印象

ビートルズの楽曲ひとつひとつについて、私が感じたことをベースに、8項目の音楽的視点からポイント評価したコンテンツを公開しています。最後のアルバム LET IT BE から順に過去へさかのぼって、1曲づつ投稿しています。

第 41回目、今日の楽曲は...

アルバム THE BEATLES A面 6曲目 "The Continuing Story Of Bungalow Bill"

サウンド:★★★
メロディ:★★★
リズム :★★☆
アレンジ:★★★☆
第一印象:★★☆
スルメ度:★★☆
独創性 :★★☆
演奏性 :★★★★☆

<★ ... 1点 ☆ ... 0.5点、5点満点、各項目の解説は最後にあり>

いきなりフラメンコ・ギター風の速弾きフレーズから始まり、それが終わるや否や、イントロなしで合唱風のボーカルから入る。アコースティック・ギターのシンプルな演奏をバックに、大人数の多重ボーカルという和やかな雰囲気の漂う曲である。

Aメロでは同じフレーズを調を変えて歌っている。最初は C→G7→C-Fm→Fm→G7 であるが、そのあと A→E7→A→Dm→A→Dm-E7 というように、短 3度下がったフレーズとなっている。ここの Aメロではベースのフレーズが跳ねまくっていて、にぎやかなボーカルをよりいっそう引き立てているような印象を受ける。

Bメロでは一転してスローになり、ジョンの弾き語りソロ風となる。コードは Am から始まるが、Aメロ最後のコードが E7 で終わっていて、それをドミナント・コードに見立てた感じで Am に進行するところが、何気に美しい。あと、3コーラス目の "Not when he looked so fierce..." の部分でヨーコのソロ・ボイスを聴くことができる。ビートルズ公式曲の中で唯一、女性ソロ・ボイス入りの曲らしい。

そのあとは、Aメロを延々と繰り返しながら、メロトロン(トロンボーンのような音)の Aメロフレーズが入ってきたり、タンバリンが 4分音符裏打ちで入ってきたり、しまいには口笛までも登場して、いっそう騒がしくなる。エンディングでは、まばらな拍手をバックに、メロトロンの Aメロだけが残り、なんともほのぼのとした雰囲気でフェードアウトする。そして、最後のジョンの掛け声 "Eh, Up!"、何じゃこりゃ。

あくまで曲の印象を具体的に表現するための手段です。曲をランク付けする意図はありません。


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