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距離感のつめ方

タコと人の距離のつめ方の一席。

なんともよいお天気だ。

小一時間、あてもないままフラフラと。

たまたま寄った豆腐屋のおっちゃんと仲良くなり、豆腐と寒天をゲットしてスキップ。

後に寄ります魚屋にて、蛸と鮭をお買いもの。

この魚屋のおっちゃん。

どうやら私を覚えてくれていて、挨拶が以前にも増して愛情たっぷりになっている。

マスクしてるのをいいことに、ニヤニヤのニヤ。

口元が大いに緩んでまたもスキップ。

人との距離のつめ方は、難しいやい!と思う時が多いわたくし。

なぜだか昔から、商店街や田舎のおっちゃん、おばちゃんとの距離の測り方はいい感じにできる。

じっくりこっくり。

蛸も然りだ。急に距離をつめようとすると「え?」ってなっちゃうから、じっくりこっくりゆきたいもんだぜ。

さて今日は、「蛸」「お出汁」「生姜」「醤油麦麹(醤油)」「砂糖」をご用意くださいませ。

醤油麦麹を使えば、お酒やみりんはいりません。

煮物の強い味方です。

材料

タコ 小鉢1杯分くらい
鰹だし(昆布でも可)  タコがかぶるくらい
醤油麦麹 お好みの量(今回はスプーン3くらい)
生姜の千切り 1〜1.5かけ
砂糖 お好みの甘さ(今回はスプーン半分)
※一緒に里芋を入れてもおいしそうですね。

作り方

1、個性が別れる分岐点

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鰹節か昆布お好きなものをチョイスしだしをひきましょう。
鰹節はくっきり芯のある子に仕上がるので、仕上げに七味とかをかけてピリリとパンチの効いた味つけとの相性がよさそう◎
昆布はやさしさで溢れるお味に、引き上げる手間がない分そのままパクッと食べられます。


2、タコ切って、生姜もきって、首ったけ

タコはお好きな大きさに。生姜は細めの千切りにいたしましょう。
生姜は細めに切ってあげたほうが絡みがよく、パクッと一緒につまみやすい。なんといっても、煮込むといい味だしてくる、あなたに私は首ったけ。

3、だし、たこ、生姜よ、美味しくなぁ〜れ

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ポポンと小鍋にいれまして、美味しくなぁ〜れと祈ります。

4、お味はちと薄め

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ここから弱火でじっくりこっくり。
煮詰めていくので、お味の加減はちと薄いかなくらいでストップしましょう。お砂糖は、こくと深みがでますゆえ好みで足してあげてくださいまし。

5、タコとの距離の詰め方
距離の詰め方は人間関係しかり、間違えると相手を警戒させてしまいますね。たこも然りですよ皆々様。
ここから弱火。じっくり弱火。焦らず弱火。
こっくり照りがつくまで煮込んでまいりましょう。

6、お好きなピリリをいかがかしら?

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妄想するだけで米が食べれそう。お酒も飲めそう。
生姜に、七味、山椒といったピリリをはらり。
あなたはどのピリリがお好きでしょう?


以上。


今日のツボ
・お出汁のチョイスが、味の個性
・私は生姜に首ったけ
・できるだけほそ〜く切りましょう
・美味しくなぁ〜れの魔法をば
・ちと薄めの味付けがよし
・タコと人の距離の詰め方はじっくり
・お好きなピリリで楽しましょう


先日、よく立ち寄ります和菓子屋さんのおばちゃんと小噺。

「最近は、和菓子が食べたくてしょうがないです」

といったら、ここ最近は若い殿方の和菓子需要が高まっているのよとのこと。

なんでだろうね、なんて話から、赤飯も人気がでてきたとか話して、餡子たくのは難しいねとか。

一種類ずつ餡子の味を変えてるのよ、なんて言われて、こりゃたまげたと尊敬の念でいっぱいだ。

もっと餡子をうまくたけるようになりたい。

蛸だけでなく、餡子もまたじっくりこっくりの世界だなぁ。

お後がよろしいようで。


食べたいものをつくる人 高橋 拝。


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