まんじゅうこわい
古典落語を拝聴しながら、まんじゅうこわいの一席(待ってましたっ!たっぷり。)。
誰に言われるわけでもなくヨーイドンいたしました「一人料理リレー」。
気づけば丸っと1ヶ月が経ちました(よっ)。
リレー初日は見事な土砂降り。本日も、しとしと雨が降り注いでおります(自称晴れ女なあたくしです)。
はて、1ヶ月の節目に何を食べようか。
先日炊いたこし餡があるとな。
濃いお茶もあるとな。
BGMは落語ときた。
これしかないじゃぁないか。
と朝っぱらからありとあらゆるお師匠の「まんじゅうこわい」を聴きあさっております。
さて、たまには甘いものをば。
「餡子」「小麦粉」「重曹(ベーキングパウダー)」「砂糖」「味噌」「塩」「水」をご用意くださいまし。
材料
小麦粉 75gくらい
ベーキングパウダー 小さいスプーン半分より気持ち少なめ
砂糖 大きいスプーン2〜2.5
味噌 大きいスプーンすり切り1くらい
塩 1つまみくらい
水 適度な固さになるくらい(今回は大きいスプーン3か4杯)
餡子 120gくらい(これを6等分)
作り方
1、餡子の団子をえいやこら(丸めて放置)
饅頭生地をつくる前に、綺麗な餡子の団子をつくりましょう。
等分にして綺麗に丸める。餡子の固さが大切でしてね、お好きな饅頭を想像してみましょう。そうそう、その固さです。
2、味噌と砂糖と水と塩をえっさほいさ
この4つを、えっさほいさとしっかり混ぜて馴染ませましょう。
味噌の味がポイントになるので、混ぜ込む前に味を確認。餡子との塩梅をイメージいたしまして、砂糖を足したり、味噌の量を減らしたり調整いたしましょう。最後に味を引き締めるためのお塩をぱらり。
3、小麦粉と重曹をふるいにかける
私もできたら避けたい「ふるいにかける」ってぇ工程。でもこれを横着すると、悲しいエンドロールを迎えてしまうなんてことをなんども経験したあたくしです。グッとこらえて、サラサラと粉をふるいにかけます。
4、1と2を混ぜます
手早くちゃっちゃか混ぜましょう。固さは写真をご参照。
あんまりにも粉っぽいともそもそに。ゆるすぎると団子がつくれなくなるので耳たぶより少し硬いくらいがようございましょう。
5、広い場所を確保
ここから饅頭を丸めていくので、わちゃわちゃしないためにも可及的速やかにスペースを確保すべし。
6、生地を等分にし伸ばして丸める(打ち粉が活躍)
ここで忘れちゃぁいけない「打ち粉(薄力粉)」の存在。泥だんごつくる時もサラサラの砂つけると綺麗に仕上がるでしょう。そんなイメージです。
この工程、横着しますと生地が破れたりするのでご注意あそばせ!
⑴ちゃちゃっと生地を等分しましょう
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⑵生地をのばす
打ち粉をしながら丁寧に
⑶餡子を包む
伸ばした生地を団子の上に被せましょう。破れぬように、優しく伸ばしましょう。
⑷ひっくり返してお尻をキュッ
ひっくり返してお尻の部分をキュッとつまめば出来上がり。
7、饅頭の前へならえ
蒸し器を準備万端の状態にセット(蒸せる状態)。
整いましたら、饅頭がくっつかぬよう前へならえの令を出しましょう(包み目は下です)。よっ!見事な整列。
8、ここでまさかの霧吹きの登場
火にかける前に、霧吹きにてお水をシュッと吹きかけます。
このシュッのひと手間で、蒸す際の割れを防いでくれます。
9、10〜15分程蒸しませう
立ち上がる湯気を眺めてニヤニヤする。ほ〜ら、あともう少しで完成。
10、ツメの甘い女(男)にならない
あとは取り出すだけ。ちょっと、饅頭つくれちゃったわよ!なんて高揚しちゃう。その勢いで蓋を開けると、物の見事に湯気の応酬にあうことでしょう。私は毎度の反省虚しく、あちちっとなっちゃう、ツメの甘い女でございます。
最後の最後はスマートにいきたいものでございます。
以上。
今日のツボ
・餡子の固さは好きな饅頭を思い浮かべて
・生地の甘さは餡子との塩梅とにらめっこ
・億劫にならずにがんばろう「ふるう作業」
・饅頭作るときは広いスペースを確保
・打ち粉の存在は偉大なり
・霧吹きでシュッ
・ツメが甘い奴にならない
幼い時分から好物だったのが「味噌饅頭」。
地元の銘菓「薄皮饅頭」よりもこの饅頭をご贔屓にしておりました。
さて、饅頭をこさえながら永遠に落語「まんじゅうこわい」を拝聴。
決まったお師匠の噺ばかりを聴きがちな私にとっては、新たな開拓になり口元がゆるみがちでございます。
今は枝雀師匠のまんじゅうこわい。
おっといけねぇ。
そろそろ、饅頭が蒸しあがりそうだ。
あぁ、まんじゅう怖いよぉ。
おぉ怖い。
さらに今日みたいにじめっとした日にゃぁ、濃い苦いお茶でもなく、
濃い牛乳がこわい。
お後がよろしいようで。
食べたいものをつくる人 高橋 拝。
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