作品

【原点回帰】を目指してカメラと自転車を買った話

人間、日々成長していかなければなりません。様々な事象から知識を得て、経験し、それを糧にしていくことが大事だと思っています。

そんな中で、去年私が様々な写真家と話して一番重要だなと感じたのは「筋肉は裏切らない」でした。どうも、としおです。


さてタイトルにもありますが、性懲りもなく新しいデジカメを買いました。オリンパスのTG-5というカメラです。

このカメラ。実はプライベートというより、仕事寄りで使えれば良いなぁと思った購入したカメラです。ツイッターでフォローさせていただいている@t_emceeさんのブログで前々機種のTG-3を紹介されていた記事を拝見して興味を持ち、自分も購入してみた次第です。

なにが凄いって、最大44倍ほど寄れる顕微鏡モードです。

私の場合、メカ/電気、材料屋なので、厳密な部分ではSEM等に頼らざる得ない部分も多いのですが、【簡単に確認するため】という意味では本当に便利なカメラです。細かい内容は、@t_emceeさんの記事をご覧下さい。

で、せっかく買ったこのカメラ。究極の接写カメラなので、「見えないものを写す」という意味では非常に面白いカメラになります。わけもなく色々なものを接写するきっかけになり、元々私が学生の時に行っていた表層/断面の観察分野に近い感覚で物事を見ることができることもあり、仕事関係なくはまってしまいました。この探究心は、まさに原点回帰。

ということで。本日まで開催されていた、40one's 2019という展示でも、このカメラで撮った写真を展示しました。

また、それに合わせてInstagramアカウントも作ってみました。もし良ければフォローどうぞ!https://www.instagram.com/mstgraph/


で、更にいうとこのカメラ。コンデジということもあり画質的にはイマイチと思う部分はあるものの、顕微鏡モードに加え防水/耐衝撃性能、そして起動〜撮影までの圧倒的スピードから、アウトドアスナップにおける最強ソリューションなカメラだと判明しました。
※ちなみにスナップといえばGRシリーズが有名ですが、撮影までのスピード/質量はGRと同等ぐらいですので、個人的に粗いモノクロームで撮るのであればTG-5の方が優れているように思っております

そんなカメラを手にしたこと。そして昨年一番感銘を受けた「筋肉は裏切らない」という言葉。・・・そこから導き出されたのは、自転車でした。


自転車に乗って。良いと思った瞬間に止まって。そして撮る。難しいことを考えずに、撮りたいと思う瞬間を、簡単に撮れるカメラで撮る。これぞ原点回帰(長年蓄積さえれた脂肪除去が目的の一つであることは言うまでもない)。

とはいえそれだけだと面白くありません。せっかくなので、「自転車に乗って過ぎ去る風景」を表現できる手法を考えてみました。徒歩と違い、瞬間的に消えていく風景を表現する手法として考えた結果、スリットスキャンを組み合わせると自分の意図が表現できる気がしてきました。

それがこのシリーズ。タイトルは未定ですが、ソフト的にピクセルを伸ばすことで仕上げたシリーズになります。

この手法は、単なるソフトウェアによる加工であり、同様の加工プロセスはすでに先人がいらっしゃいます。

しかしこの加工プロセスを、私はスキャナカメラというハードウェアで作ることができます。そしてプロセスに対する意図やアプローチが全く異なります。つまり過去の積み重ねのもとで完成したプロセスですので、私個人としては気に入っております。【原点回帰】でありつつも、今までの作品を踏襲したものになっているのではないかと考えています。



とりあえず今まで変な制約をつけることで作品を変えていこうと努力してきましたが、コンデジは良くも悪くもオートでしか撮れないところこそが制約。タフネスが売りのカメラということもあり、今後も大活躍してくれると願っております。


最後におまけ。

①自転車こいでいると花粉との戦いに負けそうです。辛い。

②ちなみに自転車はまた別途書くかもしれませんが、折りたたみ自転車の癖にスポーティーです。小径車なのでロードバイクほどスピードは出ませんが、エンジン(私)が非力なのであまり分かりません。

③TG-5のリングライト部分は別売りなので、3Dプリンタを使って作製しようとしたけど、かなり難しくて断念。光を回す仕組みが非常に難しい。レジンで作製できないか?トライ中です。


そんなところで。


自作で機材作ったり、展示物のギミック作るとお金かかるんです…。ストレスで甘いもの食べまくるから…。そんなわけで、俺に少しでも甘いもの食べてもらいたいって人はよろしくお願いします!