ストラテとWebマーケを勉強しなおし

出身大学のPR301でテキスト指定が数年ごとに変更になっているのだが、今回は自分でも読んでみようかな、というものが出たので買ってみた。(米大は講座をその学部のイニシャルと番号で示す。PRはパブリックリレーションズ学部のこと。番号の100が基礎講座、200が応用講座、300が専門講座概論と実践、400が実践と専門講座、という仕分けをしている:4大のセメスター制。このPR301とは、「PR学専門講座概論」を意味し、通常はPR200で基礎中の基礎を学んだものをブラッシュアップするカリキュラム、という位置づけである)、

「買ってみた」と言っても、米国内でしか流通していない。普通に買うか、Kindleのような電子版を手に入れるか、半額くらいの値段でそのセメスターだけレンタルするかのどれかで手に入れる。レンタルは本土内での流通が前提なので、国外に発送するとかはそもそもない。コーヒーの取り寄せに使っている転送サービスを使えばできないこともないが、返却の送料も考えると、一番高いKindle版よりも高くなる。

そのテキストブックは50ドル近くしたのだが、紙の本を買うのが一番安かった。が、到着まで1週間以上かかりそうだったのと、国際郵便で20ドル近く払わされるのがわかって、結局Kindleで買うことにした。今っぽいなー。なんて便利になったんだろうって思う。2、3個障壁が取り除かれている。今海外に学びに行くことほどいいことはないかもしれない。

さて、テキスト。テキストなので、章ごとに「この章の目的と期待する成果」についてガイダンスがあり、最後にサマリーとして短文がまとめられている。米大の学生が1日に行わなければならないテキストリーディング(Text Reading)はだいたい200ページ分(=複数の学課分を読む)なので、いかに効率よく要点を抑えることができるかが、テキストの重要ポイントになる。このテキストは学生にとてもやさしい。コミュニケーションの本なのだから、当たり前だといえば、当たり前だが。

で、サマリーのみをリーディングしてみることから始めたが、わからない単語、正確には忘れてしまった気の利いた単語と、現代的言い回しで四苦八苦していて、これまた現代の利器・Kindleから直接Google、さらにGoogle翻訳、という武器を駆使してなんとか読むことができる。それでもぽかーんとした頭なので4,5回費やさないといけないかもしれない。いつになったら本題終わるんだろう。

Webマーケ。とある講座を受講することになり、マーケティングの基礎を改めて体系的に学びなおしている。Web分野はこれから授業が進む。

といっても、ほとんど知っていてかつ実践していることだし、講師の解説は実態とかけ離れていることも多数ある。概論しか述べられていないところもあるけれど、そこは講座なので、仕方がないとあきらめる。

ウエブマーケティングの講座を受けたのは、体系的に改めてマーケティング実務を整理しようと思ったのだが、講座が進むうちにマーケ自体を知らない受講者たちのリアクションが面白くて、そっちを観察する方にはまってしまっている。

これは、残念な人を観察する、ということでは決してなく、マーケをちゃんと勉強しない社長にどうやってコミュニケーションの重要性やマーケの体系を知ってもらい、できれば学んでもらうまでになるか、というヒントにあふれている、ということだ。コミュニケーションの1チャンネルに固執しているディレクションポジションの人たちにも、どうやって「もっと広い世界」を認識してもらうかのヒントの宝庫なのだ。自分はすでに分かっている用語や手法が、わからない人たちは講師のことばを聞いてただただスルーしている。「そこ、疑問持たないの?」というようなことが多くて、どんなところを解説すべきか、考えさせられる。

この2つの勉強の機会は、わくわくする明日を自分に与えてくれている。




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