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なぜ9~12歳の年代で肘の怪我が多いのか?


皆さん自身、または皆さんのお子さん、指導されている選手で

肘の怪我はありますか?

肘の怪我というのは各年代の中でも

小学生の間に非常に多く存在し、現在野球肘検診などの予防、早期発見の活動が

各地で行われています。


なぜ小学生に肘の怪我が多いのでしょうか?


球数、ポジション、投球フォームなどなど

様々な原因が言われていますが、このような練習環境、身体の使い方

以外にも考慮しておくべきことがあります!


小学生に肘の怪我が多い理由


練習環境、身体の使い方も原因であることは間違いありません。

しかしまた別に考慮に入れておきたいことが

『発育』

です!

タイトルにもあるように

野球での肘の怪我は9~12歳に多いと言われています。


子供の間は年齢と共に、

特に成長期に近づくにつれ、骨、筋肉をはじめ

身長、体重が上がってきます!


しかしこの過程の中で手、肩などが

全て一緒に大きくなっていくわけではありません!

大きくなるには順番があります!

そしてこの順番が怪我に影響していることが考えられます!


腕はどのように成長する?


野球で主に使用するのが当然腕!

この腕の成長過程で注目なのが、

成長は手から始まるということです!


身体の中でも末梢部分である手の重量が最初に増えていきます!

そしてそこから

手→前腕→上腕→肩甲帯部

という順に成長していきます!

つまりどういうことかと言うと、

発育の早い末梢部分(手)を

発育の遅い中枢部分(肩)で

支持するということであり、

成長した重たい手を成長が不十分な弱い肩で支えるということです!


下のイラストを見てみてください!

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黄色の丸を肘の関節だとして、

この状態でボールを投げるとどうなりそうですか?

長く、重くなった手・前腕の方が肘に負担がきそうですよね、、、


そしてこの状態で何百球、何試合も投げると、

軟骨、筋肉などの組織に損傷が起こる可能性があります。


ではこんな状態でどうすれば怪我、痛みを防ぐことができるのでしょうか?


肘の怪我を防ぐために


肘の怪我を防ぐためには

体幹や肩甲帯といった中枢の部分をしっかり使って投げるということ

が必須になります!


小学生の間は、

発育の関係による、手・前腕の重さだけでなく、

『手投げ』というフォームの問題も多くあります!


手や前腕を中心に投げるのではなく、

体幹や肩甲帯を中心に投げる、

つまり体幹→肩甲帯→上腕→前腕→手

というような形で動きが連鎖していくような練習をし

動作を習得していくことが大切になります!


この時期に

身体をうまく使うことができるように

トレーニングしていくことが怪我予防につながっていきます!







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