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《週刊セットプレー 2023》vol.20

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◆早いリスタートからファー狙い

J1第20節のサガン鳥栖vsセレッソ大阪でのゴールを取り上げます。
セレッソ大阪の先制点はコーナーキックから生まれました。

攻撃陣・守備陣が構える前にショートコーナーで再開をしています。

黒=C大阪,白=鳥栖
※番号は背番号ではありません

〈守備〉

早いリスタートでショートコーナーで再開されたため、多くのタスクが発生しています。

ボールへのプレス、サイドで数的不利を解消に行くためのサポート、後方から走りこんでくる選手への対応、自身のマークの継続、上げられるボールの確認などがあります。

〈攻撃〉

PA内の準備は完了していませんが、広いスペースがあるためショートコーナーでの再開をしています。

➌→➍のパスはダイレクトでクロスを上げるには最適な強さのパスをしています。

サイドでのパス交換時はゴール前には3人しかいませんが、クロスのタイミングでは6人が入れています

・レオセアラの動き

得点を決めたレオセアラは最初からゴール前にいてマークをされています。
しかし、サイドでのパス交換を見てファーサイドに動き出し、自身のマークの上を越えたボールに合わせてゴールを決めています。

ボールが動いているため、マークをしている➑はボールとマークを見るのが困難になり、DFの背中側が取りやすい状況となっています。

そのわずかなスペースを狙った素晴らしい動き出しでした。

◆マークを揺さぶって高い打点

J2第25節の栃木SCvsベガルタ仙台でのゴールを取り上げます。
ベガルタ仙台の2点目はコーナーキックから生まれました。

このセットプレーの最初の立ち位置はこちら。

白=仙台,黒=栃木
※番号は背番号ではありません

〈守備〉

11人全員が戻っての守備をしています。
マンマークを中心としたゾーンとマンマークの併用での守備をしています。3人(➋∼➍)がニアのゾーンを守り、残りの選手はマンマークで守備をしています。

〈攻撃〉

7人がPA付近まで上がっての攻撃をしています。
GK前に1人(⑪)、ニアサイドに2人(⑩,⑨)、ファーサイドに3人(⑧,⑦,⑥)、さらに後ろに1人(⑤)という立ち位置からスタートしています。


得点を決めた⑥の動きに注目をします。

⑥をマークしている➓は、最初ボールを見ずにマークだけを見る守備をしています。
その動きに対し、⑥は”ファー→ストップ→ファー”の走りで自身の動きからボールの落下点を悟られないようにしています。
➓がボールを確認したタイミングでは⑥は視界の外にいて、落下点に勢いを持って走りこめています
結果的に、➓の前にはいいて高い打点のヘディングをして、ゴールが決まりました。

◆”ニアそらし”

今週も、コーナーキックをニアでそらす形からゴールが生まれました。

・清水エスパルス(J2#24,仙台vs清水)

・福島ユナイテッドFC(J3#17,鹿児島vs福島)

どちらのゴールも、守備側のニアゾーンを守る選手よりもニアのスペースを取り、中央にボールを送っています。

これにより、ニアでクリアをされる可能性を下げることができ、さらに中央でマークを外しやすくなっています。

コーナーキックでの必勝法の1つと考えている”ニアそらし”が今週も見られて良かったです。

◆過去記事

◆取り上げた試合のハイライト映像

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