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《週刊セットプレー 2023》vol.09

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◆FC町田ゼルビア の1点目

☆試合データ

J2 第10節
2023年4月16日(日)
@町田GIONスタジアム
FC町田ゼルビア vs 大分トリニータ
3 - 1
得点者:
23分   荒木 駿太  (町田)☜pick up
33分   荒木 駿太  (町田)
39分   エリキ    (町田)
76分   宇津元 伸弥 (大分)

☆ゴール動画

☆このセットプレーの配置

黒=町田,白=大分
※番号は背番号ではありません

☆守備側の狙い

11人全員が戻っての守備をしています。
マンマークを中心としたゾーンとマンマークの併用での守備をしています。

ニアのゾーンを3人(②∼④)が守り、残りの選手はマンマークで守備をしています。

☆攻撃側の狙い

初期の立ち位置から大きく動き、3本のパスをつないでのシュートのため、場面を切り取って分析していきます。

〈最初の位置〉

PA内に7人が入っている状態でスタート。

〈1本目のパス〉

中央の➓がニアに走った後に直角に曲がりPAの角に走る。
ゴールエリア内の⓫はニアサイドに走り、ショートコーナーのパスを受ける。

〈2本目のパス〉

PA角まで下がっていた➓は再び前へ。
パスを受けた⓫はダイレクトで空いているスペースにパス。
➒は中央からニアサイドに走り、ニアのゾーンを②をブロックしスペースを作っておく。

ファーサイドでは中央に走りこむ➐が動き始める。

〈3本目のパス〉

➒のブロックでDFの寄せが遅れ、➓はサイドで余裕を持てている。
➐はフリーで中央のスペースに走りこむ。
➐をマンマークしていた⑩を➏がブロックする。


結果的にフリーでボールを受けられた➏がダイレクトでシュートをして、ゴールが生まれました。

☆まとめ

完全に決められていた形での素晴らしい崩しでした。

セットプレーでの再開で止まってボールを受けないことが徹底されたパス3本で守備陣を乱し、ゴールが生まれました。

◆前後の動きでマークを外す

鹿島アントラーズvsヴィッセル神戸の試合での大迫選手のゴールを取り上げます。

ゴールエリア内中央でマンマークにあっている大迫選手は最もシンプルな個人戦術でマークを外します

キッカーの初瀬選手が助走に入ると同時にニア方向に動き出します。
マークの選手がついてきたタイミングでファーに動きます。
守備側は当然そちらに付いていきます。

結果的に初瀬選手が蹴ったタイミングでは、守備側は大迫選手のファーへの動きについていく重心になり、大迫選手は2度目のニアへの動き出しでマークを外すことができています

大迫選手(黄色矢印)は2度目のニアへの動き
守備側(赤矢印)はファーへ戻る動き

◆フリーの選手にピンポイント

アルビレックス新潟vsアビスパ福岡の試合での小田選手のゴールを取り上げます。

アルビレックス新潟はゾーンを中心としたゾーンとマンマークの併用での守備をしています。
ゾーンを中心にしているため、攻撃側にはフリーの選手が生まれます

PKスポット付近で5人(福岡)vs3人(新潟)

PKスポット付近では福岡の5人に対し、新潟は3人で守っています。

3組のマンマークがあり、中央の小田選手はフリーになっています。

結果的にフリーの小田選手とファーのゾーンを守っていた選手が競り合い、小田選手のゴールが決まりました。

◆過去記事

◆取り上げた試合のハイライト映像

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