《週刊セットプレー》 vol.13
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Ⅰ.浦和の3点目(浦和vsフランクフルト)
”CKが蹴られてから時間が経つほどファーが空く”
★試合データ
★ゴール動画
・試合ハイライト
★このセットプレーの配置
★守備側の視点
11人全員での守備をしています。
ゾーンとマンマークの併用での守備をしています。
ゴールエリア内のゾーンでの守備を3人(②,③,④)でしています。
ペナルティアーク付近に2人(⑩,⑪)が配置されています。
ゴールエリア内の⓫を⑤がマンマークでついています。
PKスポット付近の4人(⑥~⑨)はマンマークで相手選手を見ています。
ゴールエリア内の➓は意識しつつもゾーンの中のためマークを付いていないように見えます。
★攻撃側の狙い
PKスポット付近の4人(➏~➒)はゴールに向かって走り込んでいます。
➏はマークの背中側からファーに走り込み、自身のマーク(⑥)とかなり距離のある➐もマークの背中側となるファーサイドに走り込んでいます。
ゴールエリア内でマークに付かれていない➓が最ニアに走り、そこにボールを送っています。
➓が触れても触れなくてもそこから中央に流れれば守備側にとっての対応がすごく難しくなります。
今回は②にブロックされますが、そのボールに➓に反応することで攻撃が続きました。
➓と②が競り合っているシーンでの立ち位置を見てみます。
最初の立ち位置でマンマークをしていたペアの距離で見ると、
⓫‐⑤はほぼ移動がないのでかなりタイトなマークを続けられています。
しかし、他の4ペア(➏‐⑨、➐‐⑥、➑‐⑧、➒‐⑦)はかなりの距離が生まれています。
結果的に➓が中央に送り、DFがワンタッチしてファーサイドの➐に流れ、ゴールを決めました。
Ⅱ.愛媛の1点目(福島vs愛媛)
”CKは10人で攻めろ!”
★試合データ
★ゴール動画
★このセットプレーの配置
★守備側の視点
11人全員での守備をしています。
ゾーンとマンマークの併用での守備をしています。
ボール付近の選手に対し2人(➋,➌)がプレスに行けるようにしています。
ゴールエリア付近のゾーンを3人(➍,➎,➏)で守っています。
PKスポット付近の相手選手は5人で5人を見るマンマークでの守備をしています。
ファーサイドにいる⑪は意識しつつもマークに付かない選択をしています
★攻撃側の狙い
3つのポイントに分けて解説をします。
A.ボール付近での数的優位
ショートコーナーで再開できる位置に1人(③)が立つことでDF2人を配置させています。
攻撃側は後方にいる②も攻撃に使い、3人対2人のシチュエーションを作っています。
B.ファーサイドで有利な状況を作りだす
②からのクロスをファーサイドにあげ、3人が競りに行くことが出来ています。
この競りに行った3人は⑤・⑦・⑪の3人です。
⑤…最後方のマークに付かれていない位置から走り込んでいます。
⑦…ショートコーナーでのパス交換している間に⑦のマークの➑を⑨がブロックし、ファーサイドに流れて行っています。
⑪…元からファーサイドにフリーでいて、やや下がってから助走をつけて走り込んでいます。
C.リスク管理
10人での攻撃後に最もケアしなければいけないのがカウンター対策です。
このシーンでは2人(⑥,⑧)がゴール前に走り込むアクションをしてから後方に走り、守備が出来る位置まで戻っています。
Ⅲ.鹿児島の1点目(富山vs鹿児島)
”ゾーン守備の弱点は高いボール”
★試合データ
★ゴール動画
★このセットプレーの配置
★守備側の視点
11人全員での守備をしています。
完全にゾーンでの守備の配置をしています。
⓫に対して⑥がマンマーク気味についているように見えますが、CKが蹴られてから入れ替わり、ついて行ってないのでゾーンがあると判断しました。
★攻撃側の狙い
GKが出られない位置にやや高めのボールを送り、競り合いでの勝負が出来るようにしています。
走り込んでのジャンプvsその場でのジャンプで勝負し、⑦が➎と➏に競り勝ってゴールが生まれました。
~Fin~
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