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《週刊 セットプレー》vol.11

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Ⅰ.熊本の1点目(山形vs熊本)

★試合データ

J2 第26節
2022年7月10日(日)
モンテディオ山形 vs ロアッソ熊本
0 - 1
得点者:
9’  菅田 真啓(熊本)

★ゴール動画

★このセットプレーの配置

白=熊本,黒=山形
※番号は背番号ではありません

★守備側の視点

10人がPA内に入っての守備をしています。
”ゾーンを中心としたゾーンとマンマークの併用”での守備をしています。
⑨vs➒が唯一のマンマークだと思われます。

★攻撃側の狙い

ほぼ全員の10人が高い位置に上がっての攻撃をしています。
③のキックでは動き出さず、③→②のパスから②のクロスのタイミングに合わせ、⑦・⑧・⑨の3人がDFラインの裏を狙っています。

ショートコーナーで再開されたため、DFはラインを上げます。
そのため、裏のスペースが生まれます。
中でもファーサイドにはどうしてもケア出来ないスペース(赤丸)が生まれ、そこを狙った攻撃でゴールが決まりました。

Ⅱ.大宮の2点目(大宮vs東京V)

★試合データ

J2 第26節
2022年7月10日(日)
大宮アルディージャ vs 東京ヴェルディ
2 - 2
得点者:
17’  河村 慶人(東京V)
50’  富山 貴光(大宮)
65’  富山 貴光(大宮)
90+2’   加藤 蓮(東京V)

★ゴール動画

★このセットプレーの配置

黒=大宮,白=東京V
※番号は背番号ではありません

★守備側の視点

11人全員が戻っての守備をしています。
”マンマークを中心としたゾーンとマンマークの併用”での守備をしています。
GKに近い⓫のみマークを付けないようにしています。

★攻撃側の狙い

6人がPA内に入っての攻撃をしています。
ニアサイドを狙っての攻撃をしています。

➑は中央から、➓はバックステップをしてから、⓫はGK近くからフリーでニアサイドを狙って走り込んでいます
結果的に最初からフリーだった⓫がヘディングで合わせ、ゴールが決まりました。

ニアに正確なCKを蹴られるキッカーがいてこその攻撃だと思いました。

・おまけ

◇アルビレックス新潟

何度か取り上げているアルビレックス新潟のCK。
本当に多くのパターンを持っていて、そのまま理想の形で決まらなくても決めきれる点が、上位にいる理由の一つかと思います。

この試合では、
多くの選手をゴールエリア内に配置し、クリアされたとしてもほぼ確実に拾える
という攻撃でゴールを決めました。

◇ヴァンフォーレ甲府

斜め後方からのFK。
守備側はGKと最終ラインの間のスペースを埋めたいという心理があるため、空くであろうスペースに留まることでフリーになってゴールを決めています。

モンテディオ山形も似た形でゴールを決めていました。

◇鹿児島ユナイテッドFC

ショートコーナーで始めることが効果的と分かるゴールです。
これを防ぐためには、DFをもう1人ボール付近に配置する必要があり、そうすれば中が手薄になります。

なので、例えショートコーナーのオプションがなくても、そこに人がいることは守備側にとって脅威となることが分かります。

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