たこす

テレビ、ラジオ、映画、本、漫画大好きなんで感想を書いていきます。

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最近の記事

『何者』朝井リョウ

朝井リョウの『何者』を読み終わりました。 僕の1番好きな芸人さんはオードリーの若林さんです。『たりないふたり』という山里さんとのライブだったり、オールナイトニッポンだったりで、生きにくい社会の客観的な捉え方に共感するからです。 でも、共感して笑うのは全く問題ないのですが、それを笑ってる自分のことも社会を普通とは違う見方ができているヤツと勘違いするのは、一番イタいヤツだなって思ったりもします。 若林さんはあくまでお笑いのプレーヤーとして、自分も傷つく可能性を抱えながら、お

    • 『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』

      古賀史健さんの『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』を読了。 ライターの教科書になればいいという狙いで書いたようですが、読みきるのは大変な内容ではありません。でも、これを無意識レベルで実現するに必要な経験と努力の量は果てしないことは間違いない。 僕はライターでも何でもないですが、人の話を「読む」ように「聞く」ことの大切さなど、ライター以外の人にも役に立つ内容ばかりなので、是非おすすめです!

      • 『レボリューション 米国議会に挑んだ女性たち』

        Netflixで『レボリューション 米国議会に挑んだ女性たち』 を視聴しました。 Netflixが11億円で配信権を買ったという話題作で、米国下院の民主党予備選に出馬した4人の女性に密着したドキュメンタリー。 自分たちの国で行われている政治の現状をどうにか変えようとする女性たちとその周囲の奮闘が描かれており、彼女たちの訴えに何度も心を動かされます。 特に、A・オカシオ・コルテスの、「自分が当選しなければ自分に希望を持ってくれた人達が政治に対して失望するようになる。だから

        • 5月書籍③ 又吉直樹『劇場』

          『火花』は既に読んだことがあったが、世の中をうまく生きれない若者の惨状描写が相変わらず圧巻。 又吉さんの、何かを創造していくとは自分の人生をぶつけることだという美学を感じ取れて、自分にはできない仕事だなぁと改めて実感。

        『何者』朝井リョウ

          映画『ヱヴァンゲリオン新劇場版:序』 アニメ観てない人でも楽しめます!!

          話題沸騰中の『シン・ヱヴァンゲリオン劇場版:Ⅱ』を観に行く前に、amazon primeで序・破・Qを復習してから行こうと思い、まずは序を視聴しました! エヴァンゲリオンに関しては色んな人がめちゃくちゃ考察していて、自分もアニメ版を観た後は理解できず考察サイトを見てようやく理解できた方の人間なので考察をする気はなくて、観たことない人に向けたオススメの記事にしようと思います。 まずエヴァンゲリオンの新劇場版は、アニメ版を観たことがなくてもここから見始めても楽しむことができま

          映画『ヱヴァンゲリオン新劇場版:序』 アニメ観てない人でも楽しめます!!

          ドラマ『愛の不時着』 飽きずに最後まで観られるストーリー!!

          NETFLIXでドラマ『愛の不時着』全話を視聴しました! NETFLIXでも常にランキング10位以内に入っている超有名作で今観終わるのが遅いくらいですが、ようやく観終わりました! 同じ韓国ドラマの『梨泰院クラス』は昨年の内に見たのですが、個人的には『愛の不時着』の方が面白かったです! まず大筋のストーリーはかなりぶっ飛んでいるのですが、そこを馬鹿らしく感じる事も無く、笑いの要素を随所に散りばめられながら、感動するシーンやキュンとするシーンではしっかり心が揺さぶられる王道

          ドラマ『愛の不時着』 飽きずに最後まで観られるストーリー!!

          映画『半径1mの君〜上を向いて歩こう〜』 それぞれが好きな作品を見つけられるはず!

          吉本制作のオムニバス映画『半径1mの君〜上を向いて歩こう〜』を映画館で鑑賞しました! 10分〜20分くらいの8つの作品のオムニバス映画となっており、それぞれの脚本を書いた人の色が出ており、特にお笑い芸人が好きな人は楽しんで観られると思います! 例えば、ピースの又吉脚本の『真夜中』では、又吉の小説でも垣間見られるような芸人の心の機微が描かれていて、又吉は心底芸人という生き物が好きなんだろうなぁと感じたり、粗品脚本の『同度のカノン』では彼らしく複雑なシステムと音楽がリンクして

          映画『半径1mの君〜上を向いて歩こう〜』 それぞれが好きな作品を見つけられるはず!

          映画『殺意の道程』 ドラマのフリしたコント

          住田崇監督の映画『殺意の道程』を映画館で鑑賞しました! 元々は脚本バカリズムでWOWOWでドラマ放送していたものを、映画用に編集されたものなのですが、WOWOWに加入しておらずドラマを観られなかったのが悔しかったので観られてよかったです。 復讐殺人というシリアスなテーマで、映像の撮り方も一貫してシリアスな雰囲気なのですが、そこはさすがのバカリズム脚本といったところで、シリアスさがフリになって、井浦新とバカリズムの会話でずっと笑わされっぱなしでした。 バカリズムが佐久間宣

          映画『殺意の道程』 ドラマのフリしたコント

          空気階段第4回単独ライブ『anna』 絶対今観るべき!!

          配信で空気階段第4回単独ライブ『anna』を視聴しました! 配信が2/21の今日までなのでギリなんですが、まだ観てない人は絶対に観て欲しいです!! ネタバレはできないのですが、面白さはもちろん、2時間ほどの舞台としての仕上がりが凄まじ過ぎて鳥肌が立ちます。 これを観せられたら来年以降の単独ライブ絶対行きたくなるし、チケット倍率も高くなること確実です。今観ておかないと正直後悔するやつなので是非!!

          空気階段第4回単独ライブ『anna』 絶対今観るべき!!

          映画『すばらしき世界』 生きることは我慢の連続

          西川美和監督の映画『すばらしき世界』を映画館で鑑賞しました! 観終わった後に『すばらしき世界』という題名が心に深く刺さる映画でした。 自分は主人公の三上とは違って割と器用に生きることができるタイプであると思っていますが、この映画には、この生き方は本当は他人に無関心で自分のことしか考えてないだけではないかと問われたような気がしました。 普通に生きることは我慢の連続で面白いことなんてないことは皆、心の奥底で分かっているから、我慢できずに一度でもレールを踏み外した人を総攻撃す

          映画『すばらしき世界』 生きることは我慢の連続

          映画『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』 とんでもないモノを観てしまったというザワザワがおさまらない

          石立太一監督の映画『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』が丸の内ピカデリーで再上映されていたので鑑賞してきました! ピカデリーのドルビーシネマで観たので、通常よりも音や映像の美しさが際立っており、単なるアニメーション映画の上をいくような美しさに息を呑まれました。 13回にわたるアニメ放送の続編としての劇場版であるため、既にアニメ放送のストーリーの中での四苦八苦してきているヴァイオレットの心情を知っているため、映画館で観ている人のヴァイオレットの思い入れがハンパなくて、

          映画『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』 とんでもないモノを観てしまったというザワザワがおさまらない

          漫画『ブルーピリオド 9』 八虎以外の登場人物の葛藤も…

          山口つばさ先生の漫画『プルーピリオド』の最新刊を読みました! つい最近アニメ化も発表され今後さらに注目されること間違いなしの漫画です!前巻までの感想はこちら! 今回は前回の文化祭編の終結と、新たな課題への取り組みが始まるのですが、八虎だけでなく周囲の芸術に対する葛藤などが描かれています。 特に、学生ではなく既にアートで生計を立てているような人のアートへの葛藤なども描かれていて、藝大に行っていた作者ならではの視点だなぁと深みが増すばかりです! アニメ化前に是非読んでみて

          漫画『ブルーピリオド 9』 八虎以外の登場人物の葛藤も…

          映画『花束みたいな恋をした』 悪い人が出てこない映画…

          土井裕泰監督の映画『花束みたいな恋をした』を映画館で鑑賞しました! 話題となっている作品だったので映画館に見に行ったのですが、ちょうど社会人になる手前の私にめちゃくちゃ刺さる作品でした。 ひとつのカップルの始まりから終わりまでを描いた作品なんですが、作品を通じてどっちも全く悪くなくて、どっちの気持ちもよく分かるという場面が多々あり、むず痒くなります笑 2人の心が離れていく感じの表現のされ方が秀逸で、映画として素晴らしい作品だと思いました!あと、サブカル好きには刺さるワー

          映画『花束みたいな恋をした』 悪い人が出てこない映画…

          『監視者たち』 息をつく暇のない緊迫感!

          チョ・ウィソク、キム・ビョンソ監督の映画『監視者たち』をAmazonプライムで視聴しました! 韓国の大人気映画ということもあって、作中ずっと漂っている緊迫感が凄まじく、息をつく暇もないほどのめり込みました。 2時間という作品の中で作中の出演者のプライベートなどはあまり深掘りせず、警察と犯罪組織の駆け引きだけで見せ続けるのはとても素晴らしいと思いました。 韓国映画はあまり観たことがないのですが、人にぜひお勧めしたい一作です!

          『監視者たち』 息をつく暇のない緊迫感!

          『英国王のスピーチ』 コリン・ファースが素晴らしい!

          トム・フーパー監督の映画『英国王のスピーチ』をNetflixで視聴しました! 第二次世界大戦時に国の象徴として国民を奮い立たせるスピーチをしなければならないが、吃音症を持っており人前でうまく喋れないイギリスの国王ジョージ6世の物語です。 ジョージ6世のイギリス国王ならではの苦悩が描かれており、それに悩む人間らしさを表現している主演のコリン・ファースの演技力が抜群です。 そんな中で唯一対等に接してくれるライオネルや妻のエリザベスとの関係性もとても人間臭くて、心が温まります

          『英国王のスピーチ』 コリン・ファースが素晴らしい!

          『1917 命をかけた伝令』 ワンカット撮影の没入感がすごい!

          サム・メンデス監督の『1917 命をかけた伝令』をAmazonプライムで視聴しました! 第一次世界大戦のイギリスとドイツの膠着した塹壕戦の中、味方に伝来を届けるためにたった2人で作戦を遂行する若い上等兵の物語です。 この作品はなんといっても全てがワンカットのように見える撮影方法が魅力です。まるで自分も戦地にいるかのように感じるほど没入してしまうようなリアルさを感じる程見事で、有名な戦地を駆け抜けるシーンは圧巻です。 ストーリーは、終わりの見えない戦争の中でまるで駒のよう

          『1917 命をかけた伝令』 ワンカット撮影の没入感がすごい!