『何者』朝井リョウ
朝井リョウの『何者』を読み終わりました。
僕の1番好きな芸人さんはオードリーの若林さんです。『たりないふたり』という山里さんとのライブだったり、オールナイトニッポンだったりで、生きにくい社会の客観的な捉え方に共感するからです。
でも、共感して笑うのは全く問題ないのですが、それを笑ってる自分のことも社会を普通とは違う見方ができているヤツと勘違いするのは、一番イタいヤツだなって思ったりもします。
若林さんはあくまでお笑いのプレーヤーとして、自分も傷つく可能性を抱えながら、お笑いに昇華してるから素晴らしい芸人なのであって、安全地帯で笑ってるだけの僕らは「何者」でもないということは絶対に認識しなければならない。なんて事をこの小説を読んで考えました。
プレーヤーとして生きている人間を嘲笑う、プレーヤーとして生きる事をやめた多数派の人間を素晴らしい構成と表現でぶっ刺す作品でした。
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