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読書83 『あすなろ物語』

   井上靖著

主人公の梶鮎太が、少年期から大人になるまでの物語。六部作からなる。

梶家は、代々医の家。父は軍医として任務地を転々としていたので、鮎太は血のつながらない祖母と、伊豆の天城山の麓の土豪で暮らしていた。

鮎太は長い大学生活を経て新聞記者になり、やがて終戦を迎えるまでの道程を、六人の女性との交流を描く。

・深い深い雪の中で
・寒月がかかれば
・漲ろう水の面まで
・春の孤火
・勝敗
・星の植民地
   (本の概要で公開されている部分)
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あすなろとは「明日は檜になろう。明日は檜になろうと考えている木」「でも、永遠に檜にはなれないんだって!」

翌檜(あすなろ)の木の逸話に託し、何者かになろうと夢を見、もがく人間の運命をなぞらえているのだといいます。

印象に残った場面は、この「あすなろ」の意味を鮎太に教えてくれた冴子が取った行動です。
ショックでしたし、驚きました。
あすなろの意味も知りませんでした。

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