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ミニマリズム

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自分にとっての「必要最小限」を追い求める旅路
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#ミニマリスト

「期間限定」は定期的にやってくる:浪費を抑えるマインド

購買意欲を掻き立てるキラーフレーズのひとつは、「期間限定」であろう。 これを活用した宣伝文句としては、たとえば「◯%OFFセールは◯日後に終了」であるとか、「8月31日まで分割手数料0」などがあるだろう。前者はとある英語の発音矯正アプリで、後者は楽器店で、それぞれ筆者が実際に目にした謳い文句でもある。 いずれも、お得に購入できる機会を逃さず、今すぐ決心するようにと我々に働きかけてくる。 筆者も、企業のこうした戦略に見事にはまり、自ら設定した月の予算をオーバーしているにもか

食のミニマリズムとガム

筆者は以前、実験的な試みとして1日2食を実践している、という内容のNoteを執筆した。 2023年10月現在も、大学に行く平日について、夕食を抜く1日2食生活をつづけている。 そうしたなか、食のミニマリズムとの関連で、ガムをもち歩くことを提唱している記事に出会った。 この記事を読み、早速筆者もガムを購入してみた。 選んだのは、車で旅行に出かける際などに父親がよく買っていた、ロッテの「ブラックブラック」である。 修士論文執筆中に気分をスッキリさせたり、なんとなく口寂しい

歴史の荒波にもまれたモノは色褪せない:「フランク・ロイド・ライト展」を事例として

2023年10月24日(火)、筆者は豊田市美術館で開催されていた「フランク・ロイド・ライト  世界を結ぶ建築」展を観に行った。 2023年は、フランク・ロイド・ライトが設計に携わった、帝国ホテルの二代目本館が完成して100年の節目の年であるという。 筆者はあまり建築に詳しくはないのだが、愛知県犬山市にある「博物館明治村」に、帝国ホテル二台目本館が一部ではあるが移築されている、ということは知っていた。 筆者は、愛知県豊田市に住んでおり、豊田市美術館の年間パスポートも所持し

断捨離の大敵:想像力

モノを減らそうと考えたとき、もっとも厄介なのは人間の「想像力」ではないかと、最近強く思うようになった。 捨てるかどうか悩んだとき、「〇〇に使えるかもしれない」「ここにちょうどよく置けるサイズのはず」などと脳内でさまざまな想定が繰り広げられる(たとえば、お菓子の缶を小物入れとして活用するなど)。 結果、モノの数は減らない。 また、新しいモノを買うかどうか悩むときにも、この想像力は発揮されると考える。 心惹かれる商品があったとき、「そういえば、今もっているモノが壊れそうだ

ミニマリズムとの出会い

私が初めて「ミニマリスト」という言葉を意識したのは、緊急事態宣言が発令されていた2020年の4月上旬である。 YouTubeのおすすめ欄に、「ミニマリストしぶ」というチャンネルが表示され、ふと思い立って試聴してみた。 ミニマリストという単語自体は知っていたが、彼らが実際どのような暮らしをしているのかまでは知らなかった。 動画で見た彼の部屋は、本当に何もなかった。 強盗が押し入り、家財道具を含め全て持ち去ってしまったかのような、無機質な部屋の様子に、絶句したのを覚えている。

1年間使いこんだAer SlimPack X-PAC【理想のバックパック】

2022年5月に、Aerというメーカーのバックパック「Slim Pack X-PAC」を購入してから1年が経過した。 このバックパックについて書いたNoteは、ありがたいことにたくさんの方に読んでいただいている。 今回は、大学への通学や休日の外出、旅行などで1年間ほぼ毎日使用したこのバックパックを再度取り上げ、使用感についてまとめてみた。 あらためて気づいた素晴らしい点その1:圧倒的なコンパクトさ Alim Packは、ミニマリズムを追求した商品の一つだといえる。公式

Aer Slim Pack X-PACを全力で推したい【理想のバックパックレビュー】

みなさんは、通勤・通学でどのようなカバンを利用しているだろうか? バックパック、ビジネスリュック、トートバッグなどさまざまな選択肢があるが、私はAerというメーカーの「Slim Pack X-PAC」を愛用している。 5月初旬に購入したのだが、収納の数や大きさ、全体のサイズ感などどれをとっても「今の自分が求めるものが全て・無駄なく備えられている」と感じている。 値段は24,200円と決して安くはないのだが、ほぼ即決だった。 今回は、なかなかレビューを見かけることがないこの

図書館を使いこなすべし

紙媒体、電子書籍など、さまざまな形で読めるようになった本。みなさんは、どのように本を読んでいるだろうか? 紙の本を買ったり、Kindleで電子書籍を買ったり、あるいはKindle Unlimitedなどを契約して読み放題にしていたり、数多くの方法があろう。 私は、最近「図書館に行って本を借りる」ことがかなり増えてきた。 卒業論文執筆の参考とする学術書は高価で、電子版がないなどの理由から大学図書館・市の中央図書館を使うようになったのだが、それ以上のメリットを感じている。 今回

SEを買ってSEを手放した話

はじめに先日、家電量販店などで行われていた「iPhone一括(or 実質)○○円セール」に便乗して、エディオン店内のYmobileで、iPhone SE3を一括2,001円で購入してきた。 そして、大学入学直前に購入してもらったXRと、昨年購入したApple WatchSEを手放した。 タイトルの「SEを買ってSEを手放す」とは、正確には「iPhone SE3を買って、Apple WatchSEを手放す」ということになる。 画面の表示領域を確保しつつコンパクトさを実現した

スマホの中身もミニマルに

はじめに昨日更新したnoteで、「iPhoneに3つだけアプリを残すとしたら、何を選ぶか」ということについて述べた。 現状、私のスマホには3つを遥かに上回る数のアプリが入っている。 ここから、どれだけアプリを減らしてスッキリできるか。本noteは、それを記すための備忘録、その第一弾になる予定である。 なお、すでにアプリをだいぶん整理してしまったため、「ある程度きれいになった段階から、ミニマルを目指す」ことにする。 現状把握そもそも、なぜアプリの数を減らしたいか ものご

スマホにアプリを3つ残すとしたら?

はじめにこれは、「海外の日本語を学ぶ大学生と、日本語で交流する」という、私が学生TAとして運営に携わっているプログラムの、「交流タイム」でお題として出されたものの一つだ。 このプログラムは、Zoomのブレイクアウトルーム機能を用い、お題について日本語を母語とする人、そうでない人とがグループとなって交流する。 このお題を考えてくれたのは、一緒にプログラムを運営する方である。リハーサルでこのお題を聞いたとき、ミニマリストを目指す私にとって、これは考える価値のあるものだと感じた。

「当たり前」を問い直す

はじめに私が専攻する文化人類学は、「奇妙を当然にして、当然を奇妙にする」(ロスリン 2021:212)ことを、その主な目的としている。人類学者は、私たちにとって「異文化」や「奇妙に見える文化」に飛び込みフィールドワークを重ねる。そこから見えてくるのは、「私たちの当たり前」が、いかに相対的であるかだ。「当然だと思い込んでいたものが、実はそうではなかった」、「絶対に理解できないと思っていたが、根っこの部分ではわたしたちと同じ考えだった」など、我々の認識を大きく揺さぶるのが人類学と

物欲を抑えるには

はじめにミニマリストを志向してからというもの、自分の「物欲」と向き合う時間が増えたように思う。私は大学で軽音楽サークルに所属しており、ギターを弾いている。そのため、サークルのメンバーが新しい機材を買うたびに「自分も欲しい」という欲求に駆られていた。現在は、「あったら良いは、なくても問題ない」という信条のもと、ギター用品に限らず物欲をコントロールできていると考える。 そこで本noteでは「ミニマリストへの道」と題して、私なりの暮らしのミニマル化に関する考えを綴ってみたい。おそら

キャッシュレス決済

はじめにここ数年、私はキャッシュレス決済を多用している。使っているのはQUICPay、PayPay、Suicaの3種類だが、これだけで生活圏内の買い物・食事など9割以上をカバーしている実感がある。 使い始めるまでは、他の人と同じく抵抗があったが、慣れてくると現金での生活には戻れないほど、利便性を享受している。ただし、ほとんどの場面で快適に使えているからこそ、ある特定の場面になるとデメリットも感じる。そこで、本noteではキャッシュレス決済のメリット・デメリットを自分なりにまと