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ミニマリズム

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自分にとっての「必要最小限」を追い求める旅路
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文系大学院生の目線から、iPadの使い勝手を評価する

2023年の6月にiPad Air3から11インチiPad Pro 3を購入して、半年以上が経過した。 iPad(あるいは、タブレット)は、人によって要・不要の評価が分かれるガジェットの一つである。 確かに、スマホやPCに比べたら、iPadがなくても生活は成り立つ。 むしろ、おおくの方がYouTubeやnoteで言及しているように、iPadだけで、学生生活(あるいはビジネスパーソンとしての生活)を送ることは極めて困難である。 しかし、一部の人々にとって、iPadの「PC

290円で手に入れる快適空間:耳栓

筆者は最近、音のミニマリズムを心がけている。 ここ数年で、怒りや批判など、周囲のマイナスな感情に、自分の感情もかなり引っ張られることがわかってきた。 したがって、できるだけニュートラルな状態を維持できるよう、適度に情報をシャットアウトすることは欠かせない。 ところで、映像と異なり音声は、必ずしも自分の意思で完全にシャットアウトできるものではない。 そこで、ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンなどを使用して、自分にとってしんどいと感じられる音をカットしていく必要がある。

食のミニマリズムとガム

筆者は以前、実験的な試みとして1日2食を実践している、という内容のNoteを執筆した。 2023年10月現在も、大学に行く平日について、夕食を抜く1日2食生活をつづけている。 そうしたなか、食のミニマリズムとの関連で、ガムをもち歩くことを提唱している記事に出会った。 この記事を読み、早速筆者もガムを購入してみた。 選んだのは、車で旅行に出かける際などに父親がよく買っていた、ロッテの「ブラックブラック」である。 修士論文執筆中に気分をスッキリさせたり、なんとなく口寂しい

歴史の荒波にもまれたモノは色褪せない:「フランク・ロイド・ライト展」を事例として

2023年10月24日(火)、筆者は豊田市美術館で開催されていた「フランク・ロイド・ライト  世界を結ぶ建築」展を観に行った。 2023年は、フランク・ロイド・ライトが設計に携わった、帝国ホテルの二代目本館が完成して100年の節目の年であるという。 筆者はあまり建築に詳しくはないのだが、愛知県犬山市にある「博物館明治村」に、帝国ホテル二台目本館が一部ではあるが移築されている、ということは知っていた。 筆者は、愛知県豊田市に住んでおり、豊田市美術館の年間パスポートも所持し

断捨離の大敵:想像力

モノを減らそうと考えたとき、もっとも厄介なのは人間の「想像力」ではないかと、最近強く思うようになった。 捨てるかどうか悩んだとき、「〇〇に使えるかもしれない」「ここにちょうどよく置けるサイズのはず」などと脳内でさまざまな想定が繰り広げられる(たとえば、お菓子の缶を小物入れとして活用するなど)。 結果、モノの数は減らない。 また、新しいモノを買うかどうか悩むときにも、この想像力は発揮されると考える。 心惹かれる商品があったとき、「そういえば、今もっているモノが壊れそうだ

ミニマリズムとの出会い

私が初めて「ミニマリスト」という言葉を意識したのは、緊急事態宣言が発令されていた2020年の4月上旬である。 YouTubeのおすすめ欄に、「ミニマリストしぶ」というチャンネルが表示され、ふと思い立って試聴してみた。 ミニマリストという単語自体は知っていたが、彼らが実際どのような暮らしをしているのかまでは知らなかった。 動画で見た彼の部屋は、本当に何もなかった。 強盗が押し入り、家財道具を含め全て持ち去ってしまったかのような、無機質な部屋の様子に、絶句したのを覚えている。

1年間使いこんだAer SlimPack X-PAC【理想のバックパック】

2022年5月に、Aerというメーカーのバックパック「Slim Pack X-PAC」を購入してから1年が経過した。 このバックパックについて書いたNoteは、ありがたいことにたくさんの方に読んでいただいている。 今回は、大学への通学や休日の外出、旅行などで1年間ほぼ毎日使用したこのバックパックを再度取り上げ、使用感についてまとめてみた。 あらためて気づいた素晴らしい点その1:圧倒的なコンパクトさ Alim Packは、ミニマリズムを追求した商品の一つだといえる。公式

Aer Slim Pack X-PACを全力で推したい【理想のバックパックレビュー】

みなさんは、通勤・通学でどのようなカバンを利用しているだろうか? バックパック、ビジネスリュック、トートバッグなどさまざまな選択肢があるが、私はAerというメーカーの「Slim Pack X-PAC」を愛用している。 5月初旬に購入したのだが、収納の数や大きさ、全体のサイズ感などどれをとっても「今の自分が求めるものが全て・無駄なく備えられている」と感じている。 値段は24,200円と決して安くはないのだが、ほぼ即決だった。 今回は、なかなかレビューを見かけることがないこの

図書館を使いこなすべし

紙媒体、電子書籍など、さまざまな形で読めるようになった本。みなさんは、どのように本を読んでいるだろうか? 紙の本を買ったり、Kindleで電子書籍を買ったり、あるいはKindle Unlimitedなどを契約して読み放題にしていたり、数多くの方法があろう。 私は、最近「図書館に行って本を借りる」ことがかなり増えてきた。 卒業論文執筆の参考とする学術書は高価で、電子版がないなどの理由から大学図書館・市の中央図書館を使うようになったのだが、それ以上のメリットを感じている。 今回

SEを買ってSEを手放した話

はじめに先日、家電量販店などで行われていた「iPhone一括(or 実質)○○円セール」に便乗して、エディオン店内のYmobileで、iPhone SE3を一括2,001円で購入してきた。 そして、大学入学直前に購入してもらったXRと、昨年購入したApple WatchSEを手放した。 タイトルの「SEを買ってSEを手放す」とは、正確には「iPhone SE3を買って、Apple WatchSEを手放す」ということになる。 画面の表示領域を確保しつつコンパクトさを実現した

スマホの中身もミニマルに

はじめに昨日更新したnoteで、「iPhoneに3つだけアプリを残すとしたら、何を選ぶか」ということについて述べた。 現状、私のスマホには3つを遥かに上回る数のアプリが入っている。 ここから、どれだけアプリを減らしてスッキリできるか。本noteは、それを記すための備忘録、その第一弾になる予定である。 なお、すでにアプリをだいぶん整理してしまったため、「ある程度きれいになった段階から、ミニマルを目指す」ことにする。 現状把握そもそも、なぜアプリの数を減らしたいか ものご

スマホにアプリを3つ残すとしたら?

はじめにこれは、「海外の日本語を学ぶ大学生と、日本語で交流する」という、私が学生TAとして運営に携わっているプログラムの、「交流タイム」でお題として出されたものの一つだ。 このプログラムは、Zoomのブレイクアウトルーム機能を用い、お題について日本語を母語とする人、そうでない人とがグループとなって交流する。 このお題を考えてくれたのは、一緒にプログラムを運営する方である。リハーサルでこのお題を聞いたとき、ミニマリストを目指す私にとって、これは考える価値のあるものだと感じた。

「当たり前」を問い直す

はじめに私が専攻する文化人類学は、「奇妙を当然にして、当然を奇妙にする」(ロスリン 2021:212)ことを、その主な目的としている。人類学者は、私たちにとって「異文化」や「奇妙に見える文化」に飛び込みフィールドワークを重ねる。そこから見えてくるのは、「私たちの当たり前」が、いかに相対的であるかだ。「当然だと思い込んでいたものが、実はそうではなかった」、「絶対に理解できないと思っていたが、根っこの部分ではわたしたちと同じ考えだった」など、我々の認識を大きく揺さぶるのが人類学と

物欲を抑えるには

はじめにミニマリストを志向してからというもの、自分の「物欲」と向き合う時間が増えたように思う。私は大学で軽音楽サークルに所属しており、ギターを弾いている。そのため、サークルのメンバーが新しい機材を買うたびに「自分も欲しい」という欲求に駆られていた。現在は、「あったら良いは、なくても問題ない」という信条のもと、ギター用品に限らず物欲をコントロールできていると考える。 そこで本noteでは「ミニマリストへの道」と題して、私なりの暮らしのミニマル化に関する考えを綴ってみたい。おそら