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2人の娘をもつ父親が、今、教育現場に対してできること

この記事では、2人の娘を持つ父親として、教育現場に対して何ができるだろうかということを考え続けてきて、現時点のひとつの仮説をお示ししたいと思います。最後まで読んでいただければ嬉しいです。


はじめに

先生たちの悩みや葛藤にオンライン対話で寄り添う傾聴サービス「聴き合う学校」を始めました。ちょっとでも気になる方はぜひお読みください☟

自己紹介

まずは自己紹介から。私自身は1979年静岡県静岡市生まれ。親の影響か、子どもの時から社会課題への関心がありました。大学卒業後、有機野菜などの食品流通の会社に就職。30歳で結婚。現在は東京都品川区に住み、2011年と15年生まれの2人の女の子を育てる父親です。2024年3月、21年間勤めた会社を退職し独立します。

子育ての真っ最中です!

24年2月現在、長女が小6、次女が小3、地元の公立小学校に通っています。私たち夫婦の親業も12年が経ったわけですが、この12年間、試行錯誤の連続でした。いや、過去形でなく現在進行形です。恋愛結婚をした夫婦の多くが、子どもの妊娠・出産を経て関係性が変わってしまうように、私たちもそれは同じで、衝突も多くありました。今ももちろんゼロではありません。お互いに忙しく働いており、自分のことは我慢して、子どもたちを健やかに育てることを最優先にするものの、周りの人への頼り方も不器用でうまくいかない。そんな日々の連続でした。

コロナ禍においてそれは顕著になり、私自身、カーッとなって子どもに手を上げてしまった苦い経験があります。☟この記事に書いたことは、一生忘れられない自分の傷でもあります。

今でこそ自分の感情の付き合い方が分かってきて落ち着いてきていますが、これからも無いとは言えません。大人も子どもも、自分の感情や価値観に気づき、うまく付き合っていくことが大切だと実感しています。

インタビューライターとしての気づき

子育てを通じて、子どもたちの周りにいる大人のあり方に関心が行くようになりました。自分の苦い経験もあって、大人の不安や緊張が、子どもに望ましくない形で影響してしまうことを実感するとともに、そのコミュニケーションや関係性に課題意識が向き、解決策を探すようになりました。2020年10月、教育メディアコミュニティ「先生の学校」にプロボノとして参加するようになり、インタビューライターをさせていただくようになりました。

その中で、組織変革ファシリテーターとして活躍する渋谷聡子さんの取材に同席したり、対話する学校として関係者に注目を集める京都市立葵小学校の記事を執筆する機会をいただきました。これらのお話にすごく感銘を受け、対話の重要性を痛感し、そして、学校の中に対話が広がっていけばいいなぁと思うようになりました。

同時に、これを広げていくのは相当に難しいことを感じました。対話のファシリテーター、それもスキル・マインド・経験を兼ね備えた一級の人材を日本中に派遣することを実現しようとしたら、時間がいくらあって足りません。

そしてもう一つ分かったことは、いきなり対話しましょう!といっても無理だということ。例えば京都市立葵小学校でも5年以上の実践の積み重ねがあります。いきなり対話をしようとしても、むしろ不快な思いをさせたり、誰かを傷つけることも起こりえてしまう。そうではなく、対話のための最初の一歩、いわば「対話のリテラシー」を広げていくことが、まずは大切ではないかと思うようになりました。

今、教育現場に対してできること

しんどい思いをしている先生たち

今、学校の先生たちが現場でしんどい思いをしていることは、ニュースなどで度々取り上げられているように、想像に難くないと思います。私自身の原体験もありました。保護者として子どもたちを通わせていた保育園では、毎日のびのびと楽しそうに通っていましたが、小学校に入学したとたんにその雰囲気は一転。私から見た先生方はいつもどこか緊張感を漂わせ、肩に力が入り、その人らしさが感じられず、たまに話す機会があっても表面的な話で終わってしまう。そんなことに違和感を感じていました。

課題山積=可能性満載

しかし同時に、社会の様々なステークホルダーが、教育現場をより良くするよう、先生たちの働き方を少しでも改善するよう、子どもたちの育ちをさらに支援するよう、動き出していることも理解できるようになりました。EdTechしかり、社会と学校との接続しかり、オルタナティブな教育の広がりしかり。課題山積ということは、可能性に溢れているということ。社会総出でこの問題を何とかしていきたいという思いです。

課題山積。その中でも特に、てこの原理が働きやすいレバレッジポイントはどこだろう。それは「対話」ではないか、というのが私の仮説です。緊急重要マトリックスでいうところの、重要だけど緊急でないもの。ダニエルキムの成功循環モデルでいうところの、関係の質に影響するところ。どちらにも共通するのは「対話」ではないかと。

このあたりの問題意識は以下の記事にも書きました。

教育哲学者の苫野一徳さんも繰り返しおっしゃっています。四度目の正直となる今の「教育改革」。その中で最も重要なことは2点。一つは、常に本質に立ち返ること。何のための教育か。いつもそこに立ち返るものを持つこと。
そしてもう一つは、対話の文化と仕組みをつくること。各現場において、その現場にいる人たちが何を一番大切にし、そのために実際にどんな行動をするのか。その対話が欠かせないというのです。

対話の文化と仕組みをつくる

対話の文化と仕組みをつくること。そのためにまずは対話を体験すること。体験で気づきを得るともに、対話的なコミュニケーションに慣れること、いわば対話のリテラシーに触れること。それが、評価・判断を交えずに耳を傾ける経験だろうと思いました。「学習する組織」でも説明されているように、儀礼的な会話や討論から対話に進むときに必要なものが、評価・判断を交えずに耳を傾けることです。まずはこれによって対話の入り口に立つ。この経験を、子どもと関わる大人たちが重ね、日常的に使えるようになることで、私たちの見る景色はずいぶんと変わるのではないか。多岐に渡る学校教育の課題も、それぞれの現場の対話を起点にして、強引にではなく丁寧に、粘り強く、しかし確実に、解きほぐしていけるのではないか。そんな風に思っているのです。

「聴き合う学校」始まります

2人の娘をもつ父親が、今、教育現場に対してできること。そのひとつの解として、新しいサービスをつくることに挑戦しています。それが、先生たちの悩みや葛藤にオンライン対話で寄り添う傾聴サービス「聴き合う学校」です。現在、24年春休み限定企画を募集しています。

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