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バリュエーションを跳ね上げるシステマチック経営のすすめ

システマチック経営が向いているジャンルは、一言でいうと仕組みビジネスです。
逆を言うと労働集約系のビジネス、つまり営業会社やコンサルティング会社などの属人化が必要な業種は向いていないと言うことになります。

システマチックな経営の強みはなんといっても、仕組みを作ってしまえば、寝ていてもお金が入ってくるということです。
では、そんな仕組みビジネスを作るのに抑えておくべきポイントを以下で解説します。


ビジョン・ミッションの浸透


仕組みビジネスでは、このビジョン、ミッションの浸透がとても大切になります。
労働集約系のビジネスであれば個人の働きが売上にどう影響するのかが比較的わかりやすいので、個人に対する金銭的なインセンティブがつけやすいですが、仕組みビジネスはそうではありません。
例えば、ある社員が一機能に対して修正した方がいい内容を発見して、その機能を改善して使いやすくしたとしても、それが実際にどれくらい売上に貢献したのかは曖昧です。

だから、ビジョンという共通目標に向かっていかに頑張ることができるか、そのビジョンにしっかりと共感してくれている人を採用するということが大事になってきます。
また、ビジョンが売上という会社が目指すべき方向と完璧に一致しているか、というのもとても大事になってきます。
ビジョンは達成しているけど、会社としての売上が上がらない、ということになると会社自体が存続できなくなり全員にとってハッピーな結果になりません。


仕組み化する


仕組みビジネスのイメージは、レゴブロックを使って何か物を作るように、一つ一つ単純な作業を組み合わせてビジネスを作る感じです。
業務の内容が複雑化すると、途端に属人化が進み、その人じゃないとできない業務が発生したり、業務の引き継ぎができないという事態に発展します。
経営者は、誰がどういう業務を行っているのか、を正確に把握し従業員には定期的にマニュアルを作成・更新してもらう必要があります。
また、組織の全員が直近の部下の仕事に関しては、いきなりやれと言われても代わりに業務を遂行できるレベルで業務理解をしておくべきです。


1on1を導入する


元々はうちも離職にとても悩まされる組織でした。
社員からいきなり話しがあると言われて「すみませんが、明日から会社を辞めさせてください。。。」とか最悪の場合、音信不通になってしまったり。。
そうなる前に、部下が何を考えているのか、どういう気持ちで業務に当たっているのかを把握しておく手段が1on1になります。
これは、何か組織がやばい感じがするな。。という気配がしてから導入してからでは遅いです。そうなった時には上司と1対1で定期的に話そうという時間を作っても部下は心を開いてくれず、疑心暗鬼になって終わるケースが多いからです。
組織の雰囲気が悪くなる前に、部下が1on1を導入して、将来何を達成したいのか、今の仕事は楽しいと感じているか、他の仕事がしたいなどの要望はあるか、給料には満足しているのか、健康状態は大丈夫か、といったことは"最低限"把握しておく必要があります。
ただ、1on1を導入することで、仕事がキツくなって辞めたい!となる前に異常に気づいて対策を打てたりと特に、いくら仕組み化しているといっても替えが効きづらい幹部のグリップにつながります。


ダウンサイド・リスクを考える


経営者として、常に事業に対してどういうリスクが存在するのかを想定し、その対策を2-3歩先に打っておかなくてはいけません。
組織の人の話しで言うと、仮に〇〇さんが病気で倒れたら、事故に遭ったら、、、
こういう時のために上で説明したマニュアル化や直近の部下の業務理解などが必要になってきます。
他にも法改正や競合の動き、情報流出などさまざまなケースを検討して対策をとっておきましょう。


これらのポイントを中心に仕組みを作っておくことで自分自身がプレイヤーとして関わらなくてもビジネスが回っていく仕組みを作ることができ、結果として
・売却時のバリューエーションの上昇/ロックアップ期間の削減
・経営者の負担軽減
・ビジネスリスクの削減
などのメリットにつながっていきます。

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