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【小学生が「何それ?」って思うことば】四谷大塚予習シリーズ国語6年上から集めました。

新小6のお子様がいらっしゃる保護者の皆様こんにちは!ついに受験学年になりましたね。予習シリーズも上に入り、ひと月が過ぎました。お子様の様子はいかがでしょうか。

ひとつ上の先輩たちの合格速報を目にし、分析会・報告会といったイベントも含め、最新情報が飛び交う中、各種特訓も始まり、親の方が気がはやるといった状況でしょうか。

子ども達にとってはオーバーワークの日々。このしんどい経験を通して成長してくれることを願うばかりです。

さて、ついに予習シリーズ6年上です。5年上・下において受験に必要な項目をほぼ全て学習し終えています。6年上は主に文章テーマ別に学習することによって、より入試に近い学習ができるようになっていますね。

昔の予習シリーズに比べると紙面がカラフルになり、Q&Aのコーナーなど子ども達に投げかけるようなソフトな文面になっている部分も。

ただ、5年下では最大80字までの自由記述問題であったのが、6年上では最大120字となっています。選択肢問題においても、ひとつひとつの選択肢の文自体がかなり長文のものも配置されています。より実戦を見据えたトレーニングが行えるものだと思います。

今回は保護者の方々、そして塾、家庭で頑張る子ども達に向けて、予習シリーズ国語6年下の「物語・小説」に出てくる【小学生が「何それ?」って思うことば】をピックアップしました。(演習問題集国語6年上も含めます)

予習シリーズ上及び演習問題集上には計25作品の物語・小説がありますが、そのうち16作品は実際の入試問題に使用されたものとして確認できました。あさのあつこさんや重松清さんなど中学入試問題では常連作家さん達の作品。また、渋谷教育学園中渋谷中、渋谷教育学園中幕張中、大阪星光学院中、洛南高等学校附属中など最難関中で出題歴のある作品が並んでいます。


今回ピックアップした言葉は読解中にわからなくても、問題を解く上ではさほど影響はありません。(そもそも難しいと思われることばには注釈が付いています)

どうしても世代や時代の違いが要因の小学生が知らないことばが登場しますので、「お母さんが子どものときにはあったよ」とか「今は○○っていう言い方をするよ」という感じで、お子様との会話が増えればいいなあと思っています。

ではではさっそく。

第5回総合問題(「雲を紡ぐ」伊吹有喜)より

白物家電:冷蔵庫・洗濯機・エアコン・電子レンジ・炊飯器など、普及し始めた当初に白い製品が多かった家電のこと。「生活家電」とも言われる。

テレビ・カメラ・ゲーム機などは「黒物家電」と呼ばれます。趣味や娯楽に使われるものが多いので「娯楽家電」とも呼ばれます。

第8回基本問題(「雪のなまえ」村山由佳)より

地団駄を踏む:ひどく悔しがること。「じだたらを踏む」ともいう。

「じだたら」という足で踏む「ふいご」が語源という説があるそうです。悔しがる様子がじだたらを踏む姿ににていたことからとのこと。小学生には「ふいご」が難しい……。

第8回発展問題(「冬の午後」梨木香歩)より

いばら姫:グリム童話集にある昔話。

厳密には同じでないですが、「眠れる森の美女」というと通じると思います。幼少期に童話や昔話を読むことも減ってきていますね。子供向けもアニメも減っていますし。桃太郎は通じますが「舌切り雀」「あか太郎」なんかはどうでしょうか。

第18回総合問題(「満点のゴール」藤岡陽子)より

ブラウン管テレビ:真空管から発展したブラウン管を使って構築されたテレビジョン。1953年シャープから国産第1号の14インチ白黒テレビが発売された。

受験生は社会で「三種の神器」・「3C」を習いますね!

衣紋掛け:着物を掛ける「和服用のハンガー」のこと。

着物の後ろの衿の部分を「衣紋」というそうです。衣紋の部分を掛けて吊るすので「衣紋掛け」。


付録第2回(「花舞う里」古内一絵)より

折檻(せっかん):厳しく叱ること。体罰を加えて懲らしめること。中国の「漢書」にある「朱雲伝(しゅうんでん)」が由来とされている故事成語。

類語は「懲らしめ」「お仕置き」ですが、今は「虐待」「DV」といったことばが先に出てくるのでは。

今年話題のドラマ「不適切にもほどがある」で「ケツバット」のシーンがありましたね。いや、懐かしい。今思い返しても、中学の野球部とバスケ部の顧問は反社の人にしか見えなかった(笑)


演習問題集 第5回(「キッド・ナップツアー」角田光代)より

キヨスク:JRの鉄道の駅にある小さな売店。1932年上野駅・東京駅に最初の売店ができた。1973年から「キヨスク」という愛称になる。

JRの駅では「キヨスク」の店舗数が減少しています。自動販売機コーナーに様変わりするところも。また大手コンビニと提携型の売店として展開していくなか「キヨスク」の名称が消滅しつつあります。

僕の最寄りの駅も「セブン-イレブン・ハートイン」になっています。
通勤ラッシュ時に暗算が超速いキヨスク店員さんも伝説化するのかな。


演習問題集 第17回(「雲のはしご」梨屋アリエ)より

デコ文字:飾り文字の一種

さらっと読み流してもいいことばなんですが、「デコメ」「写メ」ということばを連想したので。「雲のはしご」は2010年の作品だそうで、既に10年以上前ですね。石田衣良さんの作品中に「ⅰモード」ということばが出てくるのですが、「ことばってすぐに古くなるんだなぁ」と感じます。

小学生の文字に関しては、昭和の設定であれば「丸文字・まんが文字」なんてことばが出てきそうです。

僕は「ふちどりマーカー」なんてことばに「おっ!」と反応する昭和人間です(笑)



子ども達がテキストや入試問題で読む作品には、上記のように今では「死語」として扱われるようなことばも出てきます。小学生にとっては本当に「何それ?」ですよね。ときには親子の会話のネタにしてくださいね。

そして予習シリーズ6年上が終わるころには、本格的に赤本の取り組みに着手する時期が来ますね!子ども達の成長を見守りながら頑張りましょう。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


 いつもはnoteで中学入試問題頻出作家さんの作品から小学生になじみのない言葉をピックアップした記事を書いています。よろしければ前回の記事です。


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