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台湾文化誌

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このマガジンでは、台湾の豊かで多様な文化について、文学、歴史、生活、美術史、言語など、さまざまな側面から深く掘り下げていきます。この窓を通して、読者がこの島のユニークな特徴やその…
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#ふるさとを語ろう

1624年400周年、台湾とオランダの関係

1624年400周年、台湾とオランダの関係

台湾はもう一つの名前、「フォルモサ」と言われてるのを知っていますか?

1543年、台湾海峡を航行中のポルトガル船が、乗組員の一人が偶然にも見つけた青々とした美しい島を見て、「Ilha Formosa(ポルトガル語で美しい島の意味)」と叫んだことから、この「フォルモサ」という名前が、西洋世界による台湾の呼称となりました。しかし、ポルトガル人は東アジアに最初に到達したヨーロッパの探検家であるものの、

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台湾「二二八事件」と画家の芸術的な表現

台湾「二二八事件」と画家の芸術的な表現

二二八事件は何?1947年に発生した一連の二二八事件 は、単なる知られた引き金「天馬茶房前でのタバコ捜査」だけでなく、当時の人々の民生物資の不足や政府の汚職などへの不満が極限に達していたことを示しています。愛国の知識人たちは政府との政治的交渉を通じて意思疎通しようとする複数の協会を設立しましたが、これが権威に挑戦する反逆者と見なされ、共産党員として見なされ、政府が武力で鎮圧を正当化するための手段に

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台中の歴史建築を舞台としての小説《四維街一號》の読後感

台中の歴史建築を舞台としての小説《四維街一號》の読後感


台中の新住民として、様々な方法でこの土地を知ろうと努力していますが、その中の一つは、台中の人々が共有する記憶を読もうということです。

小説《四維街一號》は2023年8月に発行され、私が台中に引っ越してきた日々とほとんど同じです。
この物語は台中の四維街にある日本式の建物を舞台に、四人の女子大学院生と一名の大家さんの共同生活を描き、この歴史的な建物でのルームメイトの友情を綴っています。

舞台の

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