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【失敗を恐れない】考えるな、間違えろ

こんばんは。サラリーマンCです。

みなさんは新たな挑戦に対して、このように思ったことはないでしょうか。

「やりたいことがあるが、失敗はしたくないからいざ行動に移せない」

「成功するビジョンが明確に持てるまでもう少し考えてから実行したい」

私はよくありましたし、思ったことがある人は多いかと思います。

そこで今回は私が学んだ、こういった時にタメになる1つの考え方を共有します。


今回のお話の概要はこちら。


・結論

上手くいくかどうか考えすぎる前に、早い段階でトライしてみることが大切。

・理由

  1. 物事は頭で考え切れるほどシンプルではなく、実際に行動して初めて気づく特徴や課題が山ほどある。

  2. トライした結果、思いもしない発見をすることがある。



では、本題に入りましょう。

ある粉末洗剤の製造会社に関するこのようなお話があります。

その会社は粉末洗剤の製造過程において、洗剤を粉末状にする段階で

どうしてもその一粒一粒の大きさがバラバラになってしまうという

課題を抱えていました。

そこで優秀な学者たち(数学者・科学者といった)を集めチームを組み、

洗剤を粉末状にする際に用いるノズルの構造の改良を任命しました。

しかし、学者たちが導き出した形状のどれを用いても課題は解決しません。

そこでその会社は、生物学チームにもノズル改良に携わるよう言いました。

生物学チームは科学やノズルに関する知識には乏しかったのですが、

ノズルの形状にあらゆる微妙な変化を加えながら実験し、

その結果もっとも粒が均一になった形状に対して、また同様に、

あらゆる変化を加えて再度結果を検証するというサイクルを繰り返しました。

するとその結果、粒の均一性が当初とは比べ物にならないほど高いノズルの

形状の発見に成功しました。

そして面白いことに、その形状は学者たちが全く予想もしていない

形状だったというのです。


なぜ、生物学チームはこのようなあらゆる微妙な変化の中から

最適な結果が出るものを採用し続けるというサイクルを実施したかというと、

この方法は生物の進化のサイクルと同様のものだと言います。

生物の進化の過程では、あらゆる突然変異に対してより優れた性能を持つものが

生き残り、またそこから突然変異を繰り返していきます。

生物学チームの人たちはこの「選択と淘汰」によるサイクルを知っていたため、

上述した方法でノズルを改良することに成功したのです。



さらにもう一例、私にとって印象深かったエピソードについて書きます。

それは、発明家が新たな原理を発見する際の意外な順序についてです。

万有引力を発見したかの有名なニュートンは、

地球には万有引力があると仮説した上でリンゴを木から落としたのではなく、

リンゴが木から落ちるのを見て、初めて万有引力に気づいたのです。

これはどういうことかと言いますと、

この万有引力の発見は、リンゴの落下という偶然の出来事が先にあり、

その後ニュートンがこれは万有引力によるものだと原理を解き明かしたのです。

このように世界史に残る有名な発見の多くは、それまでの科学では解明できない

事象が先に発生し、その後から原理が証明され追いついてきました。


長くなりましたが、これらの話から、

・数ある失敗の中から成功は生まれてくること

・結果から思いもよらぬ知恵が導き出されること

を私は学びました。

そのため、何かやりたいことがあるがその結果が予測できない事柄に対して、

頭で結果を予測して考えることはほどほどにして、

ひとまず実際に実行してみて、その結果を知るということが大切だと思います。

たとえそれが失敗であろうが、その失敗から学べることはたくさんあり、

その失敗を繰り返すことで何トライ目かの成功へと導いてくれるはずです。


少し現実的な話をすれば、失敗した際のリスクがあまりにも大きいものであれば、

簡単に実行するということは難しいですが・・・笑



最後まで読んでいただきありがとうございました。

今回の学びは下記の本から学び得たものです。ぜひ一読ください。

「失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織」
マシュー・サイド著

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