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自転車日本一周の旅53日目

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天気予報が見事に的中し、テントから出ると雨が降っていた。今日から11月ということもあり、外は立っているだけで身震いするほど寒い。

雨の中を走るのは北海道以来、2回目だ。今回もレインコートを持っていないので、ビショビショになるのを覚悟で出発した。

最初は平坦な道が続いた。雨に打たれながら街を抜けていく。途中、ホームセンターがあったのでレインコートを買おうとしたが、もうすでにビチョビチョである。2リットルのアクエリアスを買って自転車に積み、先に進む。

延岡市を越えると山道に差し掛かった。山も少しずつ色気づいていて見晴らしがよかったのだが、少し走ると雨脚がさらに強くなってきた。

寒さで手がかじかみ、体の芯からブルブルと震えてきたのでちょっとまずい。早く目的地に着くために景色を楽しむモードから全速力モードに切り替える。アップダウンを全速力で駆け抜けた。

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大分県にイン。サイコンを見ると、90キロの道のりを3時間45分で走破していた。

平均時速は24キロで、平坦な道だったらこのスピードは余裕で出せるが、アップダウンをこのスピードで走っていたのには、我ながら驚いた。この旅を始めてから、どんどん筋肉が増えていく。

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佐伯市に到着。少し走っていると雨が上がった。近くのスーパーでハンバーグ弁当とカップラーメンを買い、モリモリ食べる。これだけ食べてもまだ食べられる。コーラを飲みながら10キロほどゆっくり走った。

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15時すぎ、今日の宿である道の駅に到着。パンツの中までビチョビチョで凍え死にそうになっていると、道の駅に温泉施設が併設されていることを知る。さすが大分県!

道路を挟んだところにコインランドリーがあった。そこにはスニーカー専用の洗濯機もあったので(初めて見た!)、そこで洗濯する間、風呂に入る。

温泉は最高だった。露天風呂が充実しており、ゆっくり浸かって今日の疲れを癒した。「死海の海」という、塩分濃度が死海なみのお湯があるらしいが、奇数日は女性しか入れないという。ちょっと入ってみたかった。女性のふりをしてもよかったが、ヒゲが生えているのでできない。

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風呂から上がり、フルーツ牛乳を飲んだ。外に出ると太陽が姿を現していて、爽やかな風が吹いた。気持ちよかった。

洗濯が終わっていたので乾燥機にぶちこみ、スニーカーはスニーカー専用の乾燥機に入れた。衣類はしっかり乾燥していたが、肝心のスニーカーは全く乾いていない。

何回か100円を投入したが、それでもスニーカーは乾かない。この機械どうなってんだ!?100円を吸い込むだけの機械なのか?!と思い、500円近く投入したが、結局全然乾かなかったので結局外で乾かすことに。

日が暮れる頃にテントを張り、ご飯を食べようと道の駅に入ったらレストランは16時までだった。

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近くにはコンビニがないらしいので、さっきスーパーで買ったバナナオレが今日の晩ご飯に。

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笑いたい気分だったのでテントの中でboketeを見た。爆笑するわけにもいかず、必死に笑いを押し殺し続けた。

1時間くらいboketeを見たあと、ふと「おれはなにをやっているんだ?」と思ったので寝た。明日も温泉に入れるので、非常に楽しみだ。

生きます。