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仕事内容は円グラフで理解すると、採用成功確率が上がる法則


こんにちは、採用コピーライターのたいすくです。
応募が来る求人広告は「分かりやすい」。分かりやすい求人広告は、「募集職種の仕事がどんな感じなのかがイメージが湧く」。そのためには、「募集職種の仕事内容は円グラフで理解すべき」だと思います。

このようなことを書いているのは、たぶん、僕しかいないと思うのですが、なぜ、各業務に費やす時間割合を把握するべきなのか、そして求人広告に明記するべきなのか。そのメリットについて、今回はお話していきたいと思います。


業務の時間割合とは?

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円グラフ

さきほどから言っている「仕事の各業務の費やす時間の円グラフや割合」とはどういうものかについて説明します。

求人広告の【仕事内容】欄に、その募集職種が行なう業務を箇条書きにして、1つひとつの業務が、全勤務時間の中で、どれくらいの時間を費やすものなのか、分かりやすいように付けたパーセンテージのことです。

例をあげると、こんな感じ(↓)。

とある営業職の円グラフ

とある営業職の1日の仕事、その各業務にかかっている時間をグラフにしてみました。これ(↑)をよくある求人広告の【仕事内容】の表記におとしてみると、下記(↓)のような記述になります。

【仕事内容】
・お世話になっているお客様へのご挨拶・外回り営業(60%)
・お客様からの電話での問い合わせの対応(20%)
・ノートPCによる発注処理(10%)
・各種書類作成(10%)

僕が「大切だ」と言っているのは、コレのことです。

あんまり見ないでしょ?
でも、このパーセンテージが書かれていると、この仕事が多くの時間外出していて、この外回り営業と電話応対が仕事のほとんどなんだと分かりますよね。逆に、パーセンテージがなくなると、こんな感じ(↓)。

【仕事内容】
・お世話になっているお客様へのご挨拶・外回り営業
・お客様からの電話での問い合わせの対応
・ノートPCによる発注処理
・各種書類作成

よく見る求人広告の表記になりますが、どの業務も同じくらいの量がある、どの業務も同じくらい時間を費やすように見えませんか。

仕事の実態と求職者が受ける印象に“ズレ”が生じている。

このズレが起きている求人広告を使って、会社と仕事と求職者のベストマッチングが図れるのでしょうか。僕はそうは思いません。だからこそ、求人広告では各業務の時間割合を明記すべきだと思います。


メリット1 仕事理解が深まる

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理解した

各業務の時間割合を円グラフ的に理解することで、求職者だけでなく、採用担当者自身の募集職種への理解が進みます。仕事の実態把握ができるということですね。

採用とは少し話がズレますが、ミッションや戦略に関わる、本来やるべき仕事に現場では時間が割けていないといった組織課題が見えてくることもあるでしょう。


メリット2 採用要件が分かりやすくなる

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以前書いた要件定義の話(↓)でもふれていますが、

仕事で一番時間を使っている業務遂行に必要な知識・経験・スキル・志向性を考えていくことで、その仕事に向いている、もしくは活躍が見込める人物像も見えてきます。


メリット3 思い込みに気づける

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ケンカ

人間は人から聞いて、「〇〇とは〇〇である」という思い込みをしてしまうものです。「案件の数だけ書類作成が発生するから、書類作成スキルがないと厳しいよ」と言われて、「そういうものか!」と思ってしまうんですね。ところが、円グラフにしてみると、

とある営業職の円グラフ

「書類作成って全体の10%しかないけど、本当に書類作成スキルって重要なの?」ということに気づくことができます。


メリット4 差別化ポイントが見える

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ガッツポーズ

求人広告では、同時期掲載の同一職種が採用上のライバルになることがあります。僕が以前関わった仕事では、同時期に2つの会社が「代理店営業」の求人広告を出しました。

<A社 代理店営業の仕事内容>
・定期的な代理店訪問(30%)
・代理店の営業メンバーに向けた実地指導(50%)
・代理店の営業メンバー向けの資料作成(10%)
・各種書類作成(10%)
<B社 代理店営業の仕事内容>
・定期的な代理店訪問(15%)
・代理店の営業メンバーに向けた実地指導(15%)
・代理店の営業メンバー向けの資料作成(60%)
・各種書類作成(10%)

同じ代理店営業でも、取扱商品や営業戦略に違いによってメイン業務が異なることが分かりました。A社はトレーナーのような人が求められ、B社は営業ツール作成が得意な人が求められていたのです。こういった違いから、差別化ポイントが見えてきます。


メリット5 ダメ業者があぶり出される

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アホ

ここまで読んでいただければ、各業務の時間割合を円グラフ的に把握することの重要性をご理解いただけたかと思います。

結論からいって、取材時に各業務の時間割合を聞いてこない求人媒体・広告代理店の営業・ディレクター・コピーライターは、求人広告の体裁を整えるだけの取材しかしていないか、もしくは各業務の時間割合を把握することがベストマッチングにつながることを理解していない実力不足が考えられるため、お付き合いを考え直したほうがいいかもしれません。

大手有名企業だから、HRが得意そうな会社のHPだったからといって、担当者に実力が備わっているとは限らないもの。「プロに全て任せる」ではなく、プロの仕事を見極める目を持つことも大切です。

以上5つのメリットが、採用確率を上げる理由にもなっています。


円グラフのヒアリングで気をつけるべきこと

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コンサルタント

「仕事内容の円グラフを作ればいい」というわけではありません。どのレベルの人にヒアリングを行なうかは間違えると、誤った情報を抽出してしまいます。

以下は気をつけるべきポイントです。

・優秀すぎる人には聞かない(この人は例外です)
・調子のいい人には聞かない(盛る可能性がある)
・時間の意識が低い人には聞かない(情報が怪しい)
・部門責任者には聞かない(こうであってほしいが強くなりがち)
・想像で書かない(意味がありません)

募集職種の先輩(入社1~2年)くらいの人にヒアリングするのが理想です。しかし、そう都合のいい人材がいない、初めて募集する職種で同じ仕事をしている人がいない場合、上記注意点を意識して、部門責任者や関連部署の方に協力を仰ぎ、リアルに冷静に考えていきましょう。


さいごに

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本日は以上になります。
今回、お話しした内容は、これまで4000件以上の採用成功を実現させてきた僕なりのノウハウです。僕は求人広告には、仕事の全体像が分かる“面”だけでなく、その特徴が分かる“深さ”も必要だと思っていて、時間と割合は求職者に「分かりやすさ」を提供する上で重要なのではないでしょうか。

また、応募数を増やすための方法は下記の記事を参考にしていただければと思います。

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