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【採用】世の中の大半の求人は「分かりにくい」で損をしている。

そう、分かりにくいのです。

リクナビ・マイナビに載っている求人情報も、indeedも、Wnatedlyも、求職者からすると分かりにくい求人情報ばかり。分かりにくいものに対して求職者が分かったふりをして、もしくは正直に「よく分からない」と言って選考が進んでいくのが、日本の就職活動ではないでしょうか。

ただし、上記のような前向きな求職者が食らいついてくるのは、一部の大手・有名・イケている感あふれる企業だけであり、多くの企業の求人は「分かりにくい」という理由で求職者の選択のテーブルに乗ることも叶わず、「応募が来ない」という事態に陥ってしまっているように見えるのですが、いかがでしょうか。

この記事では、これまでクリエイティブによって4000件以上の採用成功のお手伝いしてきた採用コピーライターの僕(たいすく)が、中小企業の求人で応募が来る解決方法をお伝えします。
 

なぜ、分かりにくい求人広告が生まれてしまうのか

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それは、企業側・広告制作側が「求職者の理解力と立場をきちんと把握していない」です。

求職者の多くは、世の中にどんな産業があり、どんな職種が存在しているかを、まったく知りません。

学校で習っていないのだから当たり前です。現在、人事を務めていらっしゃる方も、就職活動の時はそうではありませんでしたか。知る機会がないのだから当然と言えば当然ですよね。

ところが採用に関しては、自社紹介において「弊社は、●●●および●●●における●●●設備工事、また官公庁・民間における一般●●設備工事の設計・施工を行なっている会社です」というように、何も知らない求職者にとっては「?」な説明を当たり前のようにして、「ウチの会社に入社したければ付いてこい!」というコミュニケーションがいまだ当たり前のように使われています。

これは、若者の数が多くて就職先に困っている人が大勢いる時代なら有効なコミュニケーションでしたが、今では通用しません。

なぜなら、求職者にとって入社すべき会社は他にいくらでもあるのですから、よく分からない説明をしてきて、働くイメージが湧かない会社・仕事をわざわざ選ぶ理由がないからです。

分かりにくい求人広告は、「これまではこういうメッセージで応募が来ていた」という過去の成功体験に捉われて、時代や周辺環境が変わったことに対応できていないがために、分かりにくいまま存在しつづけてしまっているのです。

いかがでしょうか。

もし、この採用コミュニケーションに心当たりがあるとしたら、これまでは不必要なチャンスロスを起こしていた可能性が高く、改善余地があるということでもあります。
 

分かりやすい求人広告はどうやって作るのか

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これは、採用コミュニケーションの話になってしまうのですが、求職者に分かりやすい求人広告を作るために必要なのは、「求職者の理解力に合わせたコミュニケーションを行なうこと」です。

前述した通り、求職者の多くは、世の中にどんな産業があり、どんな職種が存在しているかを、まったく知りません。まずはレベルの人たちに分かるように意識して、「会社が行なっている事業のこと」「今回募集する職種・仕事のこと」を伝えていきましょう。

ここで重要なのは、「分かりやすい」とはどういうことか?です。

話が少し変わります。

日本の特撮怪獣映画には、電柱や鉄塔と怪獣がセットで映るシーンがよく使われます。これはなぜでしょうか。

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引用:『ガメラ2 レギオン襲来』(C)大映

答えは、「ものさし」になるからです。電柱や鉄塔は視聴者の日常生活でよく見ていて高さが分かっているモノです。それと怪獣をセットで映すことで、怪獣の大きさを理解できるようにしているんですね。つまり、電柱や鉄塔と怪獣をセットで映すというのは、「分かりやすい」を作るための「仕掛け」なわけです。

何が言いたいかというと、

読み手が想像がつかないモノをいくら丁寧に説明してもピンとこない説明にしかならないのですが、読み手がよく知っている、読み手の生活圏の情報から話をリンクさせていくと、なんとなく想像がついて「分かりやすさ」が生まれるのです。

例えば、

弊社は、発電所および変電所の設備工事または改修工事、メンテナンスを行なっている会社です。

と書いてもピンと来ないと思いますが、

停電が発生した時のことを思い出してください。みなさん、復旧を心待ちにしていますよね。その時、停電の発生場所に行き、問題解決のための復旧工事に取り組んでいるのが私たちです。

このように書くと、「分かりやすさ」が生まれます。

つまり、分かりにくいことについて読者の生活圏の情報と地続きにするコミュニケーションを図ることで、その情報は他人事から自分事に変わり、「分かりやすさ」になっていくのです。
 

「分かりやすさ」は採用の強みになる

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前回、こんな記事(↓)を書きました。

求職者が求めている「濃密コンパクトな求人広告」に欠かせない要素の1つが「分かりやすさ」です。

人間は印象によって考え方が引っ張られます。分かりにくい求人広告は読んでいてストレスが溜まるため好印象にはなりにくいです。反対に、分かりやすい求人広告はストレスがないため好印象を抱きやすいもの。この印象に会社や仕事のイメージは引っ張られるため、好印象を抱いてもらうほうがお得です。

「分かりやすさ」を作る手法として「ストーリーで語る」というものもあります。これは説明するのに時間がかかるものなので、またの機会にさせていただきますね。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

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