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ガチで採用支援になる社員インタビュー記事の作りかた。

挨拶 

こんにちは、採用コピーライターのオヤマダです!
今回はタイトルの通り、採用広報コンテンツの1つである社員インタビューの作り方について、採用コピーライターはこういうふうに考えて企画を練っているよという実例を紹介したいと思います。

社員インタビューを考える手順

①どの採用課題の解決を実現するかを決める
②ゴールを決める
③スタートを決める
④プロセスを決める
⑤誰に話を聞くかを決める
⑥質問を考える
⑦インタビューを行なう
⑧写真撮影を行なう

出典:採用コピーライター会議note

僕は、社員インタビューの作成を依頼されたとき、このような手順で仕事を進めます。

①どの採用課題の解決を実現するか

社員インタビューが採用支援のコンテンツになるには、何かしらの採用課題の解決を目的にする必要があります。なんとなく社員から話を聞いたものをインタビュー記事にしても、1ミリも採用支援にはなりません。

採用課題の解決を目的にするとどうなるのか。

採用課題とは求職者が持っている事業や業界や職種への誤解のことなので、この誤解が解けるということは採用支援になるわけです。

今回は、以前このnoteで紹介したリフォーム会社様の社員インタビュー作成を想定し、「他のリフォーム会社との違いを分かってもらえにくい」という採用課題の解決を目指したいと思います。

②ゴールを決める

扱うべき採用課題が決まったら、今度は社員インタビュー記事の「ゴール」を決めます。

「ゴール」とは、「ターゲットがこの記事を読んだ後に、どんな感情を抱いた状態にするか」です。

ポイントは「感情」にセットするところです。なぜかというと、人は論理では動かず、感情で動く生き物だから。人は感情が伴わないと行動してくれません。採用支援コンテンツの目的は、「自社に応募してもらう」という「行動」になるわけですから、「行動」に作用する「感情」をゴールに設定しないと採用支援の効果は発揮されません。

今回の社員インタビュー記事のゴールは、「ターゲットに、“めちゃくちゃいい会社じゃん!”と、グッと来てもらうこと」に設定します。

③スタートを決める

「ゴール」の設定と同じくらい大切なのが「スタート」の設定です。

「スタート」とは、「ターゲットがこの記事を読む前に、採用課題についてどう思っているか」です。要は、誤解を解きたい対象について、ターゲットはどんなイメージや印象を持っているか、ということですね。

賢明な読者のみなさんは気がついていると思いますが、この設定にはターゲットの理解と精度の高い仮説立てが必要です。

今回の社員インタビュー記事のスタートは、「ターゲットは、リフォームの仕事に興味があるけど、営業としてはきつそうという話も聞くし、自分にできるのか不安に思っている」に設定します。

④プロセスを決める

記事を読む前の「スタート」があり、記事を読み終わった後の「ゴール」が決まりました。ここで発生する「スタート」「ゴール」のターゲットの感情のギャップを埋めていくために、どんな情報を、どんな順番で提供していくべきかを考えるのが「プロセス」です。

今回の社員インタビュー記事の場合は、

スタート:
「ターゲットは、リフォームの仕事に興味があるけど、営業としてはきつそうという話も聞くし、自分にできるのか不安に思っている」

 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

ゴール:
「ターゲットに、“めちゃくちゃいい会社じゃん!”と、グッと来てもらう」

にしなければならないので、

プロセス:
・一般的なリフォーム営業とは働き方が違う
・営業としての売上ノルマはない
・ただし、一人でも多くのお客様の相談に乗るというノルマはある
・相談の後に絶対に営業はしないと決めている
・住まいの相談を地域で一番相談しやすいリフォームを目指しているから

こういう情報(↑)が、こういう順番(↑)で必要になると思われます。

⑤誰に話を聞くかを決める

社員インタビューの人選です。取材対象者を決める時の基準は、

・ターゲットに近い人(年齢や考えかた)
・「プロセス」で欲しい情報を話してくれそうな人

この二点で選びます。

⑥質問を考える

次に、質問を考えなければなりません。質問は、「プロセス」で必要な情報を引き出せるような質問を考えます。

考えた質問は、取材対象者にインタビューの前に送ります。さらに、どういう答えが聞きたいかも伝えます。さらにさらに、この社員インタビューがどういう目的のものなのかも事前にすべて伝えます。

なぜか。

事前に質問を送り、どういう答えが求められているかが分かると、取材対象者は緊張せずに、こちらが欲しい答えを話してくれるからです。このように書くとヤラセと思われるかもしれませんが、大切なのはここから。

緊張感なくリラックスした状態でインタビューをすると、取材対象者は気を聞かせて、「そういえばこんなエピソードがありました」と、聞きたい情報に関連した話をしてくれるのです。こういう話は、その場で聞かれてもなかなか出てこないのですが、事前に質問が分かっていると、先に思い出して当日話してくれるのです。

面白いインタビュー記事は、質問と事前準備で9割が決まります。

⑦インタビューを行なう

インタビュー本番で必要なのは、「いかに雑談っぽく話を聞くか」です。

テレビや雑誌のインタビューのようにかしこまった雰囲気を作ってしまうと、ほとんどの取材対象者は一般人であり、インタビュー慣れしていませんので、委縮してしまい、欲しい話が出てこなくなってしまいます。

「こんな雑談っぽくていいんですか?」
「僕が最終的に上手くまとめておくので大丈夫です(笑)」

みたいに、しゃべりやすい空気を作ること、そして取材対象者といっしょにインタビュー記事を作っているという仲間意識を作ることが大切だったりします。

⑧写真撮影を行なう

ラフな感じでインタビューが進むのは良いのですが、社員インタビュー記事としてかっちり作るためには、真面目に話しているような感じの写真が必要になります。

どんなショットを撮るかは先に決めておき、プリントアウトして、当日、取材対象者にそれを見せながら、「こんな感じの“絵”が欲しいです」と伝えて撮影していきます。

インタビューの時に取材対象者と仲間意識が作れていると、かなり協力的に、スムーズに撮影を進められるでしょう。

事前に撮りたいショットを撮影していくわけですが、本当の狙いは、やるべきショットをすべて撮り終えて、ひと安心しして、いい笑顔を見せた取材対象者のオフショットだったりします。

これがいい感じになるんですよ。

さいごに

というわけで、

今回は、「採用コピーライターの僕が社員インタビュー記事を書く時にはこういうことを考えて書く」というお話をさせていただきました。

偉そうなことを書きましたが、社員インタビューの書きかたに正解なんてありません。自由に自分たちの会社らしさが出るインタビューになればいいと思います。

ただ、「どう書けばいいのか分からない」という方にとって、今回の記事が何かのヒントになれば幸いです。

御社の採用活動が上手くいくことを願っております!
そして、何かお手伝いできることがありましたらお声がけください!

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