見出し画像

【採用】くわしく書いた求人広告なのに応募が来ない、ただ一つの理由。

今回は、企業の経営者や採用担当者に向けた採用コミュニケーションに関する記事になります。

求職者に分かりやすいように、いろいろな情報をくわしく書いた求人広告なのに、なぜか応募が来ない。そんな経験はありませんか。実はこれ、応募が来なくて当たり前だったりします。
 

応募が来ない理由

0ライン

それは、「求職者は、いろいろな情報をくわしく書いた求人広告なんて、求めていない」からです。

もし、あなたが「情報量が多い求人広告=求職者視点のある良い求人広告」と思っているのならば、その認識は改めたほうがいいと思います。正確に言えば、「情報量が多い求人広告=求職者視点のある求人広告」だった時代はありました。でも、今は違います。

では、今の求職者はどういう求人広告を求めているのでしょうか。

それは、「端的に情報がまとめられていて、どんな仕事なのかがイメージでき、かつ、自分に向いている会社・仕事かどうか判断できる求人広告(文字数は少なめ)」です。

その理由についてご説明します。
 

情報がまとまった求人広告が好かれる理由

0ライン

理由① 求職者は、スマホで求人広告を見ている

2016~2017年あたりから求人メディアはスマートフォン対応を進めており、求職者の多くは手のひらで求人情報を眺めています。スマートフォンは長文を読ませることに向いていません。

加えて、その利便性から隙間時間に使われることも多く、わずかな時間で複数の求人広告を見てまわるスタイルになっているからこそ、情報がまとめられているほうが好まれる傾向に変わっています。

理由② 求職者は、何も知らない

求職者は基本的に、世の中にどんな産業があり、どんな仕事があるかを知りません。そのためほとんどの求職者は、求職活動を「世の中にどんな産業があり、どんな仕事があるかを知るため」というスタンスで仕事探しをしています。

だからこそ、「こういう仕事なのか!」とイメージできる求人広告は求職者の選択のテーブルに残りますし、イメージが湧かない求人広告、情報量が多くてよく分からない求人広告は、選択のテーブルに残らないのです。

理由③ 求職者は、ウィンドウショッピング感覚

理由②と大きく関係するのですが、求職者は「いろいろなお店を回って見てみたい」という感覚で求人サイトを回遊しています。企業側が思っているよりライトな感覚と思ったほうがいいでしょう。

もし、あなたがシヨッピングモールのお店を見て回りたいと考えている時、1つのお店で店員さんから情報量多めの営業を受けたらどう思いますか。「今、求めているのはソレじゃない」と思いませんか。

そういうことです。

理由④ 求職者は、一度にそんなに覚えられない

求職者にとって求人広告は、企業と仕事とのファーストコンタクトです。ファーストコンタクトで大切なのは「求職者の選択のテーブルに残ること」。つまり、求人広告の時点で求職者は1つひとつの求人情報をそれほど吟味はしません。「なんとなく気になった」くらいの感覚でチェック。吟味をはじめるのは、セカンドコンタクト以降になってからです。

以上のことから、「求職者は、いろいろな情報をくわしく書いた求人広告なんて、求めていない」ということが、お分かりいただけたのではないでしょうか。
 

では、求人広告はどうあるべきなのか

0ライン

コツは、「くわしく」ではなく「ざっくり」です。

前述した通り、求職者は世の中にどんな産業があり、どんな仕事があるかを知りません。ゆえに、くわしく説明してもイメージが湧くとはかぎらないため、むしろ、ざっくりでもイメージを持ってもらうことのほうが大切だと思います。

これは、「文字数は少ないほうがいい」という話ですが、記載する内容の質は高める必要があって、「文字数は少ないけれども求職者にイメージを湧かせなければならない」という話でもあります。

ただ文字数が少なくて内容がペラペラな求人広告は、意味不明なので応募が来ません。文字数が多くてごちゃごちゃ書かれている求人広告は、読まれないし理解されにくいので応募が来ません。

今求められているのは、「濃密コンパクトな求人広告」です。

まるで映画の予告編のように。短い時間とテキスト量で、会社や仕事の魅力を伝え、求職者の心を動かす求人広告を目指していかないと、これからの時代、安定的にコストに見合った応募数を得るのは難しいと思います。

じゃあ、「濃密コンパクトな求人広告」はどうやって作るのかという話なのですが、これは説明にテキスト量が必要ですので、また別の機会にお話しさせていただきます。

0ライン

Twitterでは、求人広告や採用HPの効果を上げるノウハウをほぼ毎日発信しています。興味を持ってくださった方は、twitterアカウントもフォローしていただけると嬉しいです。

https://twitter.com/taisk_webwriter

興味を持っていただけましたら、この記事にスキ&Twitterアカウントをフォローしていただけると嬉しいです!
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?