見出し画像

暮らしと思考回路とキャリアの整理収納

やっぱり自分がアウトプットする機会があると、自分自身の振り返りの機会にもなり思うところが出てくるので、昨日、仕事で作成・実施した研修を改めてアウトプットしてみます。

このnoteは、男性・女性ともに、
・忙しくて疲れている方
・妊娠中・育休中で仕事復帰を考えている方
・子育てや介護をしながら働いている方
・部下に上記に当てはまるようなスタッフをお持ちの管理職

に特にお読みいただきたいなと思って書きます。

忙しいからこそオススメしたい、整理収納

子育てや介護など、もっというと趣味や習い事や付き合いなど、仕事や家庭や自分のことまでやっていると、いくら時間があっても足りない方は多いと思います。

私は育休中、マンションの1室で寝不足で死にそうになりながら、社会人になりたてで仕事以外暇やな~と特に生産的なこともせずゆるゆるとしていた自分を思い出し、その頃の余裕のある私がワープして、今の私を助けに来てほしい…という妄想を本気でしていました。

私自身、あまり「子ども」にかかわることなくそれまでの人生を生きてきて、赤ちゃんが生まれたあとの生活がどんなものになるのは、理解や想像が不足していたなと思います。今思えば、何を理解し、想像すればいいのかも分かりませんでした。新生児が夜中も含めて2,3時間おきに泣いて授乳が必要だということも知ったのも、子どもが生まれて2日目のことでした。

赤ちゃんから1歳半くらいになるまでの乳幼児は変化の連続。睡眠不足や社会から孤立しがちな状況の中で、季節が変わり、子どもも大きくなり、新しい服の必要、初めての離乳食、保育園の申し込み、とやったこともないことを意思決定しなければならない場面が次々と出てきました。

当時は訳が分からないので、必死に調べながらひとまず目の前のことに対応すると、今日も日が暮れる、という感じ。ただただあるのはエンドレスに続く子どもへの対応と生活リズムに合わせた家事の対応、自分の睡眠不足やネガティブになりがちなメンタルのコントロールへの対処です。おそらく介護でも、介護保険って何だろう?病気だとこの先の見通しはどうなるのか、その時の仕事や家族の状況、などで同じような状況になると想像します。

私の場合は、子どもがいる生活への準備不足と、普段はアバウトだけど、気になり始めると過敏になってしまう自分の性質も相まって、人よりも少し敏感になってよりしんどさを感じていたかもしれないと思います。

そうこうするうちに、仕事復帰の春がやってきました。一旦自分なりに色々と整え、家の中の効率化もし、準備はしたものの、復帰すると変わるのはとにもかくにも「使える時間」でした。

以前の自分が顔を出す

子どもが生まれて仕事復帰をしたときに、仕事単体で考えると、私個人としてはそんなに大きな状況の変化があったわけではありませんでした。それは私が元の職場に復帰でき、元々管理職に近いポジションだったこと、お休み中同僚がコミュニケーションをとってくれていたことで、ある程度安心感を持って復帰させてもらえたからです。今考えると本当に感謝です。

ただ、子どもを預けて働くというのは初めての経験で、預けたとき泣かれないだろうか、とか必要物の準備、先生との報連相などは初めてで、こんな感じか、と1つ1つに戸惑いました。そこで心のキャパシティをそれ相応に使ってしまいます。

ただ、仕事だけで考えると職場でやれる仕事が急激にできない能力になったわけではないのです。出勤して仕事モードONになれば、やれる。もっとやれる想像もつく、…でも無理してやれない状況にはある。でもこれまでだって困難はあったし、なんとか工夫すればやりくりできるのではないか、と思っていました。その後私は様々な効率化に精を出すわけですが、結果としては↓こうなりました。

子どもが生まれたあとに、自分の限界やキャパシティを理解した上で改めて仕事へのスタンスを作り直すという視点が不足していたわけです。

私を本当の意味でラクにした、整理収納の考え方

私は子育てと仕事の両立について、最初は「効率化」で乗り切ろうと思っていました。ただそれには限界がある。時間も体力も限りがある。そしてそもそも自分の「器」に限界があるとようやく気づきました。子どもが3歳になるちょっと前くらいです。器、というのは人間的な心の大きさもだし、使える時間、思考できる頭の体力などのことです。

当然ながら、今ある枠の中を超えて、その中に入れ込むことはできないわけです。ぎゅうぎゅう詰めにしても使い勝手が悪い。程よい余白があるからこそバランスがとれる。私はそのことを、家の中の整理収納を考える過程で、心や生き方も同じだと気づきました。

だけど24時間という時間の中で子育て・仕事・家事・自分のことをしようとするとどう考えたって時間がありません。その中でどうやったら自分らしくやっていけるのか。それは自分の中での「優先順位を明確にすること」でした。

優先順位を決める。「今」大切でやりたいことは何か

色んなことを同時並行に考えると、あれもやりたいこれもしなきゃと、エンドレスになりがちです。でもその考えすらよくよく整理すると、

1.苦手だし手間になってほんとはやりたくないこと
2.とってもやりたいけど、なかなか手をつけていないこと
3.時間があったらいつかやりたいこと
4.今やる必要があって、すぐ終わるもの

と、分類してみるといろんな種類の考えが混ざった状態でぐるぐるしています。時間がない以上、

1.に関してはサービスを利用して他者にやってもらったり、思い切って「やらない」と意思決定する。
2.4.に関しては優先順位を上げて手をつける。
3.に関しては今考える必要がないと判断して、先送りしてもよい。

という風に、優先順位について整理するとやらないくていいことをやらないことで余白が生まれ、やりたいことをやることでQOLがあがります。

こんな風に自分にとって何が大切か認識できることは、働き方、キャリア形成にも大きく影響してきます。

今の自分で、ちょうどいい暮らし方、働き方をつくっていく

今何がやりたいか、何が大事か自分で優先順位をつけることができ、認識できていると、それを他者に伝えることができます。

例えば私の場合。保育園を使う、専門性を生かして働く、けど長期的に体力のことを考えたら最初は時短勤務、という希望がありました。なぜ自分が働くのか、どう働きたいのか、なぜ時短にするのか整理しておけば、それを上長に伝えることができ、自分を生かせる働き方を自分も上長も共通認識を持って作ることができます。

これが整理できずに、ひとまず復帰はするけど時短で、という伝え方にとどまると、以前のようには働けないんだろうな、と思われてマミートラックにはまってしまうかもしれません。

もちろん、こちらの努力ではどうにもならない会社の事情、上司の無理解、社会の雰囲気、アンコンシャスバイアスなどは存在するので、そううまくはいかないかもしれません。ただその中でもどう自分の自己実現をしていくかは、自分の意志がないと実現しにくい。自分を守るためにも、自分自身について整理しておくことはとても大事だと気づきました。

忙しい日々をこなすためではなく、幸せになるため、少しでも心地よく生きるための整理収納のお話でした。

……………

余談
昨日の研修では、ワークも交えながら行ったのですが、その中で「優先順位をつけるために自分の考えを整理する必要がある、そもそもそこが分からなかった」という声もありました。なるほどなるほど、自分についての整理収納は、また今度、書きたいと思います。

読んでいただきありがとうございます* 役になったなと感じたnoteがあればおススメやシェアで応援していただけると嬉しいです。 自分らしい、体温のある生き方が広がりますように。