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「ゲインロス効果」を活用することで、好印象を獲得する

こんにちは!矢上です。


「見た目怖いお兄さんが、電車で席を譲っていた」
「飲み会の時は仏頂面だった異性が、後日二人で飲むと誠実で笑顔が素敵だった」

こんな経験したことありませんか?
ただ、見た目から誠実だった人が「席を譲っていたり」「二人の時に誠実だったり」するよりも、なぜか好印象に感じるはずです。


逆に
「いつも真面目な人が、タバコを吸っていた」
「優秀だと聞いていた人が、全然仕事ができない」

など、元々の印象が良かった人は、悪い一面を見たときに、さらに印象が悪くなるということがあります。


この効果を「ゲインロス効果」といいます。
「ゲインロス効果」は「ゲイン効果」「ロス効果」に分けることができます。

ゲイン効果とは
ゲインとは「得る」ことを意味します。ゲイン効果とは、初めにネガティブな部分を見せ後からポジティブな面を見せることで、プラスの印象を与えられる効果です。
継続してポジティブな面を見せた場合よりも、プラスの印象を強く残すことが可能になります。

ロス効果とは
ロスとは「失う」という意味なので、ロス効果とは、ゲイン効果とは反対でよりネガティブな印象を強くしてしまいます。
初めにポジティブな印象を持っていても後からネガティブな要素を見てしまうと、初めから一貫してネガティブな印象を持っていた場合よりもマイナスの印象が大きくなってしまう効果があるということです。
引用:https://news.mynavi.jp/article/20210330-1791862/

上述のより好印象を持った例が「ゲイン効果」、悪印象を持った例が「ロス効果」ですね。
二つを合わせて「ゲインロス効果」といいます。


この「ゲインロス効果」を検証した実験があります。

アメリカの心理学者であるアロンソンとリンダーが行なった研究で、
被験者の女子学生に、用意した男子学生と面談をしてもらいます。
その時に男子学生は女子学生に与える印象として、4つのパターンで検証を行います。

A. 最初から最後まで高評価を与える(終始笑顔)
B. 最初から最後まで低評価を与える(終始仏頂面)
C. 前半は高評価、後半は低評価
D. 前半は低評価、後半は高評価を与える

この4つです。
Aが一番印象が良さそうですが、Dが一番評価が高かったそうです。
また、Cではかなり低い評価でした。
この実験からゲインロス効果の仮説を検証しました。
引用:https://cupuasu.club/gain-loss-effect/


「ギャップ萌え」みたいな言葉が一時期流行りましたが、ギャップは人の印象に絶大な効果をもたらします。
この「ゲインロス効果」は恋愛でもビジネスシーンでも活用することができます。

「飲み会で盛り上げまくり、仕事の話を一切しなかった人が、実は真面目で、仕事に信念を持って取り組んでいた」

こんな人だったら、恋愛でも仕事でも好印象です。


ポイントは「自分を大きく見せない」「自分の長所を適所で使い分ける」ことです。

初対面の相手に対して、なめられたくない、下に見られたくないという想いから、好印象に見られるために、丁寧に接しすぎたり、気を使いすぎたりしすぎてしまうこともあると思います。僕もよくやってしまいがちです。

でも、いつしか仲良くなるにつれ、少しずつ丁寧さが薄れ、「最初だけか」なんて思われてしまうこともあるでしょう。
無理して自分を大きく見せることは、必ずあとからボロが出てしまいます。


また、最初から自分の長所を出しすぎてもあとから切り札が無くなってしまいます。
コミュニケーション力が強みだと思ってる人は、あえて最初は話を振る程度で終わらせてみるとあとで徐々に出していくのもいいかもしれません。
「能ある鷹は爪を隠す」ともいいますが、長所は隠し持っておきましょう。


今回は「ゲインロス効果」について紹介させていただきました。
普段の少しの意識で、印象がガラッと変わったりします。
僕も実践して、さらに経験を積んでいきます!

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