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「〇〇ありき」〜ニュートンはりんごの木がなかったら、重力を発見してなかったかもねの巻〜

【全てのものに始まりである「ありき」がある】


物事には必ず始まりがあります。

例えば、「アップルパイ」は「リンゴ」ありきですよね。

「リンゴ」がなければ、「アップルパイ」なんて食べ物はできてませんし、

ニュートンも重力を発見できていないかもしれません。

「バックトゥーザ・フューチャー2」は「バックトゥーザ・フューチャー1」がありきです。

「バックトゥーザ・フューチャー1」がなければ2の公開はありませんし、

金曜ロードショーであんなに何度も放送されたこともないでしょう。

「ホームアローン2」も「ホームアローン1」ありきです。

「ホームアローン1」がなければ、

2であんなにも泥棒達が痛められることもなかったでしょう。

「ジュラシックパーク2も」・・・・

もうしつこいので、やめときます。

何が言いたいかと言うと映画や食べ物、万物に始まりがあるということです。

それは我々が大好きな映画に限らず、

我々人間はもちろんこの地球や宇宙を含めた全てです。


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【私の「ありき」】

どうも、好きな映画は「ショーシャンクの空に」の野村泰弘です。

さて、今回は「〜ありき」のお話です。

この「ありき」は自分にもあるものです。

例えば、私は現在僧侶をしていますが、僧侶になる「ありき」があるはずなのです。

僧侶になった理由は家がお寺だったからでした。

お寺の子に生まれていなければ、恐らくお坊さんにはなっていないでしょう。

そもそもお坊さんって頭は坊主にしなきゃいけないし、

お経はよく分からんし、

正座しなきゃいけないし、

結果的に何をやっている仕事なのかも分かりませんでした。

しかし、子供の時に結果的に何をやっているか分からない仕事を今やっているのが私なんですね。(今はわかります)

ではなぜそもそもお寺の子として生まれたのでしょうか?

お寺の子として生まれた「ありき」は知りません、というか分かるはずもありません。

しかし、お経を紐解くと【人間生まれて来る理由】について

「人は人を救うために願って生まれてくる」と説かれています。

つまりこの世に自分で願って生まれてきたので、お寺の子として生まれ、

お坊さんになったのかも知れませんね。

私を作っている僧侶という要素は自ら望んで選んだ道という「ありき」が根底がある様です。

皆さんも自分で願ってこの世に生まれてきたのです。

生まれる前に自分で願い、

「他者を救いたい」という素晴らしい心持ちでこの世に誕生しています。

今やっていることはどういう形であれ、人の為になっているはずなのです。

ちなみに私はお坊さんになっていなかったら、「お笑い芸人」を目指していたと思います。

小学校2年生の時に初めて漫才を見て感動したことは今でも忘れません。


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【昔のあなたと今のあなた】

皆さんの「ありき」はなんでしょうか?

皆さんを作っている要素を考えてみましょう?

職業、性格、好きな食べ物、嫌いなもの、良いところ、悪いところ、好きな映画などなど

自分がその様になる理由、「ありき」が存在するはずです。

昔、小学生女子がなりたい職業ランキングに「お花屋さん」「ケーキ屋さん」「素敵なお嫁さん」がランクインしていました。

今はどうか分かりませんが、、、

現実を見ると女の子がみんな目指す程、そんなにたくさん「お花屋さん」や「ケーキ屋さん」は必要ありません。

あると嬉しいですが、

ランキング通りみんなが「お花屋さん」「ケーキ屋さん」になっていたらこの国は需要と供給が崩れて、潰れてしまうと思います。

また、日本の独身率はどんどん上がっています。

昔、「素敵なお嫁さん」になると言っていた子達はどこに行ったのでしょうか?

もちろんこれから素敵なお嫁さんになるという人もいると思いますが、

小学生の時に思い描いていた理想と大人になって見る現実は違うものです。

目指していた「お花屋さん」「ケーキ屋さん」「お嫁さん」の夢は大人になる過程で変わってしまったのです。

昔目指していたもの、今やっている事、自分のルーツとなる「ありき」を見返してみると自分という人間が見えてきます。

職業に限らず、なぜそれが好きなになったのか?

なぜこれが苦手なのか?なぜ今ここにいるのか?

素敵なお嫁さんとはいったいなんなのか?

忘れてかけていた記憶を思い返してみると自分を形成している大きな出来事が見えてきますよね。

ちなみに今小学生がなりたい職業ランキング1位はユーチューバーらしいですね。

時代ですね。

お坊さんは今も昔もぶっちぎりの圏外の様です。


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【過去をチラ見程度に】


「過去を振り返るな‼︎」

という人もいるかも知れませんが、

私は振り返るまではしなくてもいいので、

「過去」、自分のルーツを時に「チラ見」ぐらいはしたほうがいいと思います。

過去に囚われすぎる必要はありませんが、

過去の自分が今の自分を作り、今の自分が未来を作ります。

つまり全く無視をしてはいいものではありません。

令和5年、2023年、新しい年になりました。

今年はどんな年にしたいでしょうか?

過去をチラ見しながら、自分の「ありき」であるルーツを辿り、

今年の目標を定めて行くといいかも知れませんね。

ちなみに私も昔の夢である「お笑い芸人」を叶えられなかった1人でしたが、

お笑いを勉強させて頂いたことで、

お坊さんになった時に人前で話すことを苦に感じませんでした。

叶えられなかったからダメではなく、

叶えられなかった夢が次につながる未来を作ることもあります。

「お花屋さん」「ケーキ屋さん」「素敵でなお嫁さん」になれなくても、

もしかしたら人気ユーチューバとして大活躍するそんな未来もあるということです。

願って生まれたこの世で、

どんな形であれ、人は人を救うという願いの元に誕生しています。

その気持ちさえ心に持っていれば、生き方、進むべき道に間違いはないはずだと確信しています。

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【自己紹介】

野村泰弘 (のむら たいこう)
1991/10/28生まれ 福井県福井市出身 日蓮宗僧侶

福井市の中心に位置する足羽山内のお寺「弘法院大師堂」執事長を務める。

難解で近寄り難いイメージの強いお経を今の人にも分かりやすく伝える事を信念に

お坊さんをしています・・・

お経の中身って意外と面白いんですよ。

お寺・お経・仏様・お坊さん、なんだか堅いモノに感じますよね。

意外とそんなに敷居の高いものではありませんよ・・・

【足羽山 弘法院 大師堂 】

〒918-8021

福井県福井市門前町 宝石山17−1−1

TEL: 0776-36-8772

Email:taishido.asuwayama@gmail.com

URL: https://asuwayamano-otera.com/



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