【アダム・グラント】THINK AGAIN 発想を変える、思い込みを手放す 【読書感想文】
自分の考えを新しい観点から見直すことの大切さを教えてくれます。
考えるよりも考え直す方が難しい
そもそも人間にとって、何かを「考える」よりも、すでに知っていることについて
「考え直す」ことのほうが難易度が高いわけです。
大きな要因になっているのは「確証バイアス」です。
科学者のように考える
人間には3つの思考法があります。
牧師・検察官・政治家の思考モード
いずれも「自分の考えの正しさ」を強固にするために使っています。
つまり、これらの思考法をしている限り「考え直す」は身につきません。
ではどうしたらいいのか?
「科学者」の思考モードを持つことです。
科学者の思考モードは、自分が考えたアイデアを最初のうちはあくまでも「仮説」だと捉える。
そしてその仮説が正しいことを確認するために、既存のデータと照らし合わせたり自分の手で実験をすることです。
自分の考えに余白を残しておく
考え直す力をつけるために一番邪魔ナノが「固定観念」です。
自分の信念を自分のアイデンティティにしてはいけない。
自分の考えを持つときには、その考えを変えうる「余白」を残しておくべきだということです。
自分の考えに余白を作るためには、積極的に反対意見を探すようにするほうがいいわけです。
自分の能力を過信しない
再考する力を身につけるために大切なのは、謙虚になって自分の知識や能力を過信しないことです。
ダニング・クルーガー効果・・・これは、自信過剰な人ほど能力が低い。ということです。
自分の知識や能力を過信していると積極的に新しいことを学ぶこともなくなります。
再考サイクルを作る
再考サイクルは、「謙虚」「懐疑」「好奇心」「発見」の4つの要素でできています。
このサイクルを作っておくと、既存の考え方を見直す習慣ができます。
周りの人から学ぶ
どんな人でも必ず自分の知らないことを知っているものです。
友達や会社の同僚などにいろいろい聞いてみましょう。
きっと自分の知らない世界について教えてもらえます。
そんな時の話に「相手の人格」を否定することは許されませんが、「意見」が否定されたからといって不快に感じることはないです。
率直な意見を言い合う建設的な議論ができれば、再考を促される大きなきっかけになります。
対立を過剰に恐れず、前向きな討論をするように心がけるといいのです。
相手に再考を促す
社会生活の中では「相手」の固定観念を取り払いたいケースもあります。
そんなときはまず「相手に心を開いてもらう」ことからはじめるべきです。
ここで有効なのが「傾聴」です。
そして相手に考え直すきっかけをつくります。
ここで、オススメなのが「why」より「how」で質問をすることです。
相手が「なぜ」そういううけんを持っているのか聞くのではなく、その意見を「どのようにして」実現するつもりなのかと尋ねるわけです。
討論はダンスと心得る
討論は「バトル」ではなく「ダンス」だということです。
お互いが自分の意見を持ちつつ、手を取り合って一緒に真実に近づくイメージです。
ここで大切なのが「相手の意見を受け入れるのを嫌がらない」ということです。
お互いが相手の意見を認めて歩み寄ることで、はじめて正しい道が見えてきます。
「自分の意見を支える根拠は強いものを少しだけ提示する」ということです。
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