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うつ病で会社を退職後、フリーランスとしてはじめて請け負った仕事

以前、僕はサラリーマンをしていました。

うつ病を発症し、務めていた会社を退職。その後、体調は回復したものの、自分には会社で働くのが難しく感じられ、フリーランスとして働いてみることにしたんです。

とは言っても、サラリーマンだった僕には個人で働く方法なんて検討もつきませんでした。そこで、インターネットで調べてみたところ、「クラウドソーシング」というサービスがあるのを知り、フリーランスとしてはじめての仕事をしてみることにしたんです。

面接も契約もせずに働くことができたクラウドソーシング

なじみのない方もいると思うので、「クラウドソーシング」について簡単に説明します。

クラウドソーシングは、企業と個人間の取引を仲介するサービスです。会社に就職するのと違い、サービスに登録さえすれば、採用面接や雇用契約をすることなく働けるのが特長です。僕は、そうした簡便さに魅力を感じ、クラウドソーシングを使い個人で仕事をしてみることにしました。

なお、クラウドソーシングの使い方や使ってみた感想は、ここでは割愛します。そちらは、以下の記事をご覧ください。

はじめて請け負ったのは「育児ブログの記事を書く」仕事

フリーランスとして、僕がはじめて請け負った仕事は、「育児ブログの記事を書くこと」です。個人で育児ブログを運営されている方の依頼で、育児のノウハウや体験をテーマに、2,000文字(400字詰め原稿用紙5枚分)の記事を書くというものでした。仕事の報酬は1記事200円で、提出期限(納期)は1週間です。

この仕事を選んだ理由は、大きく3つあります。

ひとつ目は、提出期限に余裕があったことです。この当時、僕は毎日のように体調が変動しやすく、体調が良い日でも、1日に集中して働ける時間はせいぜい3時間くらいでした。そんな状態であっても、「1週間で1記事を書き上げる」だけの仕事であれば、体調が不安定な状態でも完遂できると思えたんです。

ふたつ目は、仕事の依頼内容が丁寧に書かれていたことです。僕は、職場の人間関係のストレスがきっかけでうつ病になったと思っています。だからか、フリーランスとして働き始めた当時は、人と関わることに強い恐怖心を持っていたんです。そのため、仕事に慣れるまでは、人当たりが良く優しそうなクライアントとだけ取引したほうが良いと考えていました。そのほうが、弱点である対人ストレスを避けられ、自分の身を守れるからです。

みっつ目は、自分の経験の範囲内でできる仕事だったことです。この仕事を請け負った時、我が家には保育園年長の娘が一人いました。父親として娘の世話を毎日こなしていたので、育児のノウハウや体験を記事にすることは、僕にとってそれほど難しく感じられませんでした。それと、うつ病になる前から個人的にブログを書いていたため、「文章を書く」というのも仕事に挑戦するハードルが低かったんです。

仕事自体は、クライアントから依頼を受けたあと、予定通り1週間以内に2,000文字の記事を書き上げ提出(納品)することができました。特別大きな修正の必要もなく、クライアントからは「丁寧に書いていただきありがとうございます!」と感謝の言葉もいただけて、仕事ができた達成感を味わいつつ、それが自信にもつながったように感じています。

パソコンとインターネット環境さえあれば働けた

はじめて仕事を請け負った時に必要だったのは、パソコンとインターネット環境です。仕事の内容としては「文章を書く」というものだったので、特別なツールは使いませんでした。これは、文章を書く仕事の大きな特長です。

例えば、僕はイラストレーターやデザイナーの仕事に憧れているのですが、このような仕事をおこなう場合は専用の機器やソフトが必要です。

個人で働くには、仕事をする環境もすべて自分で整えなければならないので、仕事そのものに加えて、必要となるツールによっても参入の難易度が変わってきます。

「個人で働くこと」を難しく考える必要はなさそう

個人で働く方法の検討さえつかなかった僕ですが、フリーランスになってなんだかんだ5年以上が経ちます。クライアントとのやり取りに慣れたり、顔なじみのクライアントが増えたりして、ようやくフリーランスとして働けていることの実感が湧いてきたような気がします。

これまでサラリーマンをしていた人にとっては、自分が会社組織に就職・所属せずに働くことは想像しがたいものです。

けれども、どうやらサラリーマンが思っているほど、「個人で働くこと」を難しく考える必要はなさそうです。

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