noteの掲げるミッションがすごく素敵だなあと思って、それについて書きたくなった。
「誰もが創作をはじめ、続けられるようにする」
ぼくは、このnoteのミッションが好きだ。
ミッション = その企業が存在する理由、その企業が社会の中で果たすべき役割を伝える言葉。
自分も、コピーライターとして、企業の理念(ミッション・バリュー・ビジョン等)を作らせていただくことがあって、これまでいろいろな理念を目にしてきたのだけど、これは本当に言葉が研ぎ澄まされていると思った。
一見、普通の短い言葉に見えるのだけど。
このミッションはピースオブケイク内部でのワークショップで生まれたらしく、単語の一つひとつにさまざまな想いが込められているという。
例えば、「続けられる」というシンプルな言葉ひとつで、複数の意味を含んでいる。モチベーションが続くこと、生活できるようになること、読者がついてくれること、きっかけやネタを提供すること、クリエイターのロールモデルやキャリア設計・・・。(深津さんの記事より)
自分たちの存在理由を表した言葉であるのと同時に、スタッフみんなが同じ方向をみて歩くための“北極星”のようなものにもなっている。
個人的にすごくいいなあと思ったので、今回ぼくの勝手な印象を書いてみることにした。
>> 創作って、人生を豊かにしてくれるよ。
そもそも、「描く」「書く」「作る」といった創作・表現の能力は、人間に与えられた最高のギフトの一つだと思う。クリエイター云々関係なく、誰もが気軽に楽しめる。
創作・表現は、ぼくたちの心を豊かにしてくれる。ぼくたちの思考を整理してくれる。ぼくたちに生きている実感を与えてくれる。ぼくたちに新しいものの見方を学ばせてくれる。
ミッションでは、そんな「創作・表現」を楽しむ人間を増やし、それを継続できるような土壌を作っていくと宣言している。
言葉で直接言及していないけれど、あくまで私見ではあるけれど、「つくったり書いたりするのって、あなたの人生を充実させるんだよ」というメッセージが隠れていると思う。つまり、大きな視点で、ピースオブケイクは「すべての人生を豊かにする企業」ということになる。
自分は、コピー・エッセイ・小説といった「文章を書くこと」を表現の手段にしている。そして「書くことは生きることである」と日々実感している。だからこそ、このミッションに強く惹かれるのかもしれない。
>> ミッションの20文字を分解してみた。
もう一度読んでみる。
「誰もが創作をはじめ、続けられるようにする」
20文字以内でコンパクトにおさめられたこのミッション、分解すると「誰もが」「創作を」「はじめ、」「続けられる」「ようにする」になる。
一つひとつの単語が持つ意味を深掘りはしないけれど、どれか一つでも欠ければ、noteらしさが失われる気がする。言葉にムダがない。たった20文字にnoteのエッセンスが凝縮されている。
そして、「作る側」に焦点を合わせている。より強い言葉にするために、自分たちの立ち位置をさらに尖鋭化・明確化させるために、敢えてそうしているのだろう。「見る側」を除外したわけではないはずだ。
しかも、難しい言葉を一切使っていない。かっこよさげなカタカナの横文字、堅苦しい日本語が含まれていない。ぼくは、誰もがすぐに理解できてすぐに覚えられる言葉こそが優れていると思っている。
>> 続けられるから、成長できる。
これまで創作したものを発表する場が少なく、反応してもらえる機会も少なかったクリエイターたちにとって、noteはとても貴重な場所になっていると思う。初心者もプロも入り乱れるnote。この場所があることで創作の楽しみを知った人、創作が今まで以上に楽しくなったという人もいるはず。“続けられる”場所だからこそ、みんな一緒に継続的に成長していくことができる。
noteは、これからも、創る人たちがイキイキできる、ある意味ストイックな場所であり続けてほしいと願う。他のSNSとは一線を画するプラットフォームとして、この独特の雰囲気を守っていってほしいと思う。
#エッセイ #コラム #理念 #言葉 #ミッション #文章 #創作 #noteでよかったこと
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