たぎ筆

たぎり屋の随筆。 たぎり屋目線。

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最近の記事

建造物を信じるSILENT FIGHTER

人工的なものに恐怖を覚えない。 例えば吊り橋。遊園地のアトラクション等。 バンジーも未経験だがやってみたいと思う。 高所恐怖症じゃないのにこれらが怖いと思うひとたちは他人の技術を信用していないのかも知れない。 昨日クロマニヨンズのライブに行ってきた。フェスティバルホールで3階の1列目という席だった。 ちょうど真ん中あたりで観やすく、喜んでいたのだが、メンバーが出てきても同じ並びの人たちは席を立とうとしなかった。 確かに僕を含めおひとり様、しかもどちらかと言うと"若い世代"

    • 青春、ここにあり。

      中学時代の夏休み、当時在籍していた硬式野球のチームメイトの家にもうひとりの男と泊まりに行った。 1年か2年の頃だったと思う。 彼は将来のキャプテン候補で、誰より真面目に野球に取り組む男だった。 中学生なので当然実家に泊まりに行くわけだが、普段野球部内で見せる真面目な態度の反動か、母親に強く当たっていたのがなんとなく面白く少しショックでもあった。 (その3人組で私の実家にも泊まりに来たことがあったことを今思い出した) 彼の家に泊まりに行ったのは夏の暑い日だった。 壁中のポスタ

      • 直箸オッケー?の話。

        つまりまあ、潔癖症です。 そこまで重症ではないつもりですが、年々増して行ってる感覚はあります。 けど潔癖症にも色々あって。 一括りにはできない。 僕は水回りが苦手です。 汚いのが苦手、というよりは(それもあるけど)、誰が使ったものかわからない、というのがイヤ。 なのでビジネスホテルとかが苦手。 「苦手」です。NGではない。 言ってられないので、その辺はわきまえられます。 大浴場?最悪です。 できることなら入りたくない。 とはいえ入れないわけではない。 温泉宿は大好きですが

        • 覗いてみたいな若者のプレイリスト

          昔はなぜあんなにCDを買ってたのかなぁ、なんてたまに考える。 答えは当然で、それしか音楽を聴く手段がなかったから。 高校3年生くらいからレコード収集が趣味になったけど、それはいわゆるコレクターとしての趣味で、聴くだけなら別にレコードでなくても良かった。 当然レコードでしか存在しない音源も世の中にはたくさんあるわけだが、当時私が集めていたレコードはその類のものではなかった。 現在レコード収集していてもたまに「なんで昔のひとはこんなもの沢山買ってたのかなぁ」なんて考えてしまう

        建造物を信じるSILENT FIGHTER

          反応いとおかし。

          2015年くらいだったかな。筋トレを始めた。 きっかけはバスケットボールサークルに入ったためだった。 昔からバスケに憧れがあったのだ。 ・ ・ ・ 私が小学6年生の時にテレビアニメでスラムダンクが始まった。 ちょうどドラゴンボールを卒業しようかという年頃でスラムダンクが登場したのでみんな夢中になった。 その勢いで私はNBAも観るようになった。 生家のテレビはBS放送に加入していたので気軽に試合が観れるのだった。 その頃のNBAというのは、シカゴブルズが3連覇したのち神様マイケ

          反応いとおかし。

          教科書たいせつの話。

          中学か高校の教科書に載っていた説明文。 "ミロのヴィーナスは腕がないから美しい"という話。 これが妙に好きで。 いや、正確には後から好きになったのだと思う。 何か似たような事柄に遭遇した時に「そういえばそんな話がどこかにあったな」と思い出し、仕舞ってあった教科書を引っ張り出して読んだのではないだろうか。 つまり、想像力が掻き立てられるから美しい、というわけです。 失われた両腕は、どのような形をしていたのか、それは人それぞれだということ。 そんな案件よくありますよね。 まず

          教科書たいせつの話。

          許す?譲らない?

          強要しない。押し付けない。すべて許容する。 基本的に私の他人との接し方はこうです。 ただ自分の思想は決して曲げない。他人に何か言われても変えない。 つまり自分で勝手にツッパっている状態です。 なので自分と違う意見でも受け入れるし、違う生き方でも尊重できる(場合が多い)。 これ、居酒屋で喧嘩にならない一番の術ですw まあ中にはそんな僕の思想を自分サイドに曲げて来ようとする輩もたまにありますが…。 根本的に私はひとりでいたいのです。 ベースはひとり。 ひとりで考えたものを発

          許す?譲らない?

          たぎり屋流財布事情。

          財布ってマメに換える方が良いらしく。 なんとなくそれに従ってます。 さすがに一年に一度とか換える余裕はないけれど。 【たぎり屋が気にしていること】 1.無理なく高級なもの 2.前回より高級なもの 3.とはいえゴリゴリのブランド物はちょっと… 4.本革 5.なるべくミニマムなもの 6.必要なもの全て入るもの 7.総じて使いやすいもの 以下全てたぎり屋の独断ですが。 1.やや高級なもの お金はある程度高級な財布のところに流れて行くと聞きまして。 安価なものは持たないようにし

          たぎり屋流財布事情。

          受付カウンターな話。

          スギが飛び始めましたな。 毎年重症な方に比べたら、私のそれはカワイイもので、2週間も我慢すれば普通の生活に戻れるのが通例。 ただありがたいことに最近はたくさんのライブ活動をさせて頂き、特に近年はビッグなイベントにお声がけ頂くことも増え、ツーマンとか。 昨年のこの時期のライブが酷いものになりました。 声が出ないんですよね。一番ひどい時は熱も出てしまい、一本お呼ばれのイベントを飛ばしました。 今年はそのようなことがないように早めに耳鼻科に行くと決めていたのですが、先日行って参りま

          受付カウンターな話。

          【TANX】T-REX

          先日少し時間があったのでレコード掘りに行った。 今回はあまりお金をかけず、のつもりで。 そうなると国内盤を買うことになるわけです。 あとで後悔することも多いんですが。。。 どうにも国内盤はちょっとくぐもったような、 音が遠いような印象がある。 全部じゃないですが。 むしろ素晴らしい国内盤に出逢えることもたまにありますが。 実際さっき聴いてたキャロルキングの【サラブレッド】がそれで。 いや、オリジナル盤聴いたことあるわけじゃないですから、比べようはないのですが、実際ショップ

          【TANX】T-REX

          タイムマシンにお願い、の話。

          タイムマシンで過去の自分に戻れるなら。 そんなことをふと考えた。 ドラマ【ブラッシュアップライフ】を観たせいもあるのかも知れない。 30歳だな、と僕は思った。 元々はバンドをやってました。 色んなバンドです。ほとんどのバンドでリーダーというか、自分が作ったバンドをやってました。 20代後半で弾き語りを始めて、わりと手応えがあった矢先、それがバンドになった。 それはもっと手応えがあった。 メンバーの仕事の都合で続けられなくなった。 「また弾き語りに戻るか」と思ったけど、それ

          タイムマシンにお願い、の話。

          淡々と。2

          映画【PERFECT DAYS】観てきました。 期待通り、あるいは期待以上の作品で心ががっちり持っていかれました。 正直、もっと何も起きないストーリーを予想してましたが、思った以上に色々が起きました。 それを絶妙にただ日々が繰り返すかのように描いてあり、油断すると見落とすように散りばめられていました。 いやはや、それもリアルなことなんでしょうね。 ほかの人がどう感じるかは不明ですが。 音楽がとても貴重なアイテムとして登場するんですが、この物語の主人公のように寄り添う音楽が提

          淡々と。2

          淡々と。

          小津安二郎が好きだったりする。 日本の古い映画監督である。 いわゆる【何も起きないストーリー】 そういう日常を切り取ったような作品がとても好きなのである。 戦後の日本を生き生きと丁寧に描き出している。 今となんら変わることのない日本人像もあれば、ずいぶんと変わってしまった部分もあったりする。 小津監督は「今の時代の日本を記録に残しておこう」と考えて録ったわけではないと思うのだけど、それを疑うかのような作品集である。 つい最近【秋刀魚の味】という作品を観ていた。 当時の作品ら

          淡々と。

          ひとは努力をしている。の話。

          先日、雨に濡れて自転車出勤した。 ちょうど家を出たら降り出した。 天気予報をしっかり観る方なので不安定な日に雨具を持たずに家を出るということはないのだが、その日の予報は『降りません』だった。 コンビニで雨ガッパでも買うか考えたがその時はすでにずぶ濡れだったのでそのまま会社に向かうことにした。 大雨だった。 予報にない雨のくせに大雨だった。 すぐ止むことはわかっていた。 つまり私が出勤してるタイミングだけを狙っての大雨だった。 予想通り会社に近づくにつれ、雨足が弱まってきた。

          ひとは努力をしている。の話。

          レコードと私。

          なぜかレコードという媒体がとても好きである。 理由はわからんけど、今でもなんかドキドキするほど好きである。 当然レコード世代ではない。 僕の生まれた1981年という年は日本で最初にCDが発売される前の年。 それがなんと、かの大名盤、ロングバケーション。こちらが1981年の作品です。 僕のレコード集めは高校の頃に始まる 中学の頃から行きつけだった中古CD屋で店主に勧められたことがきっかけ。 いかがわしさ満点の店主でした。 白髪のロングヘアは背中まで届き、ヒゲも蓄えていた。 初

          レコードと私。

          名前をつける。

          名前ってとても大切ですよね。 いや、大切なんですよ。 付き合いたての恋人が名前を呼び合う瞬間とかドキドキしますよね。 世界中のその瞬間に立ち合ってみたいですよね。 私は別にいいですけど。 「バンドやってるんだって?」 「うん」 (ここまではフツウ) 「なんてバンド?」 「○×ステイクス」 「へー!」 バンド名を伝えた途端なんか大したことあるように思える。 まるで会社でも経営しているかのように。(それは言い過ぎ) 悪い例もあるんです。 例えば病気とか。 昔はなんでも『風邪』

          名前をつける。