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玄関のタオル

先日休日の午前、いつもより丁寧に風呂場の掃除をした。
終わって濡れた足を拭くのにぞうきん代わりのタオルを使った。
足を拭いただけで終わったのでなんとなくまだ使えそうだ、と風呂場出たところに置いていた。我が家の性質上、建前上、便宜上それはちょうど玄関となる。
結局使わないままその日が終わった。
次の日もしばらく置きっぱなしで、いやさすがにもう使わないだろうと洗濯カゴに入れた。
次の日仕事からの帰りは大雨に見舞われた。自転車なので靴も靴下もびしょびしょになった。
玄関にタオルが必要だった。。。

片付けられないひとの心境は、おそらく「また使うだろう」が作用しているのだと思う。
それが溜まって散らかって行くのだろう。
そしてモノは片付けたり捨てた瞬間、必要になる。マーフィの法則というやつか。

逆のことも考えられ、備えとして用意したものがすぐに必要になるのもなかなか可愛くない。
予備は予備としていて欲しいのだ。
それこそ玄関先のタオルのように、二時使用であればとても便利に、そしてありがたく感じる。

「何かあった時のために」と用意した鞄のポケットに忍ばせたコインは使いたくないのだ。
少し性質は違うが、保険に加入した瞬間それが役に立った場合ホッとすると同時に少し悲しくもなる。
できれば使いたくないものだ。

その思考から、私としては決してずぶ濡れで帰ってきたびしょ濡れの足を新しいタオルで拭くのは嫌だった。
洗濯カゴまでかかと立ちで向かい、前回使ったタオルで足を拭くのであった。

※画像は頂いた枕タオル。ぞうきんではありません。

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