料理最強説〜クルクルもふもふ〜

『料理人のようなミュージシャンになりたい』
とよく唱えている。
料理人は最強だと思うのだ。

昔はホントに食に興味がなかった。
酒を嗜むからそれが美味くなる料理を求めるほどのものだった。
もう８年になるのか。煙草をやめたタイミングで余った情熱をスパイスカレーに向けた。
そのクリエイティビティに感動し、食に興味を持つようになった。
同じ頃見つけたおでん屋さんで出汁のクオリティ、料理の奥深さに感激した。
常連客が集うL字型のカウンターには毎晩笑顔が絶えない。
これはすごいことだと思った。
※今は閉店してしまったそのお店のことを歌った歌がこちら
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酔いどれ金魚
※姉妹店は今も残っていてよく通っているので気になる方はこそっと聞いてください。

僕のスパイスカレー好きは自分で作るまでに発展した。
自信が持てるようになった頃、仲間を自宅に呼んで試食してもらったりした。
みんな感激してくれて、料理を振る舞う楽しみを知った。
SNSに上げた自作カレーの写真を見て、よく出演させてもらっていたライブハウスから「イベントでカレーを出店してみないか？」と声をかけてもらった。
自信はなかったが受けてみた。
20食全て完売した。
数ヶ月後にも声をかけてもらい再び出店。
「ひとつください」と言う女性に、さっきすでにカレーを食べてくれていた男性が「それめっちゃ美味いで」と言った。女性は「知ってるよ。前も食べたもん」と返した。
こんなに嬉しいことはなかった。
そうやって何度かカレー出店させてもらったが毎回完売。食べてくれたひとが一口目食べる顔をこそっと見させてもらう。それが幸せだった。

ただ、カレーを作るのは楽ではない。
スパイスカレーの場合、出汁を取り、スパイスを調合して玉ねぎ炒めてトマト炒めて…と、とても1〜2時間で作れるものではない。
もっと手際が良ければ時間が短縮できるのかも、だが。

以前勤めていた職場はカレー激戦区のど真ん中にあった。それが僕をスパイスカレーの道に導いたわけだが、2週間に一度くらいは通っていたある有名店、僕が出勤する朝8:30に店主が店を開けようとしてるところをよく見かけた。11:30オープンで15:00には閉店する夜営業のないお店だ。
ある日僕は少し残業となり19:00過ぎにお店の前を通った。
クローズされたお店の中はまだ明かりが点いており、店主が仕込みをしていた。
長くても3時間強しか営業しないお店だが仕込みやら片付けのため朝8:30には出勤して夜19:00過ぎまで仕事しないといけないのだと知った。
サラリーマンと変わらないな、と思った。

僕の中で料理を食べる感動だけでなく、料理人へのリスペクトも芽生えた。

スパイスカレーは作った料理を温めてごはんにかけて「はいどうぞ」ではない。
※それを歌にしたものがこれwww
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カレーライスブルース

火が通り過ぎない方が美味しい野菜をさらに加え、最後のスパイスを調合して提供する。
なので注文してすぐに出てくる代物ではない。
僕のスパイスカレーもいっちょ前にそうやって出していた。
自分でやるようになったものだから厨房が覗けるお店ではどうやって作るのかよく見させてもらっていた。
毎日やっている店主たちの手際の良さに感銘を受けた。

そしてその厨房を覗き見るという行為はカレー屋にとどまることはなく、色んなお店でクセになった。
居酒屋とかラーメン屋とか、カウンターで厨房が見えるお店ではその手際をよく見させてもらった。
その中でも中華料理。
あの手際の良さは感動もので。
最近はリール動画というのかな、SNSを観てるとオススメによく流れてきてそれもついつい観てしまうのだ。
カウンターに座り眺める、繰り広げられる厨房の中のライブ感は料金に含まれてるのではないか、と思うほどだ。

先日先輩のAkito × Wonderful氏とお話してる時それを言うと「わかる！見てしまう」と共感してくれた。ご存知の通りアキトさんもまた料理人でもあるのだ。

余談だが素晴らしいYouTube動画を見つけて、ついついチャンネル登録してしまったw
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【鬼売れ】「今までで一番うまいよね」と客が唸る怒涛のチャーハン!昼間っから呑兵衛も集まるガード下の町中華ではリーゼント女将が素敵すぎました

仕込みの手際の良さ、料理する顔つき、そして厨房の掃除が行き届いているのにも感動。これは大切なことですよね。そして何より。
お客さんの食べた時の顔。
「美味しい」は万国共通で、美味しいひとは怒らないと思うんです。これは世界を平和にすると思う。つまり共通の「美味しい」は戦争すら無くすのではないか、と。

美味しいもの食べた時のひとたちの顔。
いつだったか、その顔を見た時「音楽では敵わんなー」と思った。同時に音楽であの顔と出会いたいとも思った。
それが僕の今の目標です。
でも皆さんのおかげで少し近づけてる気がするんですよ。
たぎり屋ステージから見るみんなの顔、ホントに最強ですから😁
いやはやありがとう。ありがとう。

食事は我々動物にとってまず必要なものですよね。生きてゆくために。
認知症の方々でも「ごはんまだ？」ですからね。食べた直後から😅
そしてどうせ食べるなら美味しいものを食べたいですよね。
最高の食材、誰かと食べる食卓、『美味しい』は人それぞれですけれども。

音楽などエンターテイメントはまず消える。災害などが起きた際ライフラインという意味ではね。
それも大切だと僕は思ってます。
『必要ないものだから大切』なのだと考えている。
『無駄』って大事なんですよ。生きてゆく上で。
ハムスターのクルクルと同じw
猫の布団もふもふと同じw
啓蒙的なことは排除したたぎり屋音楽はそうありたいと思ってます。
クルクルとかもふもふですよw

やっぱりね。
自分も「人生で一番感激した場面は？」と聞かれると食もそうだけれど音楽だったと思うんですよ。
なのでそれを提供したい。
みんなの大切な『無駄』でありたい。

音楽好きなひとは知ってくれている。
音楽にも栄養があるよね☺️

そして。
ライブのあと、僕は美味いものを食べたいのです😁