愛想の悪い店員。
日本の接客対応は少々やりすぎなのだそうだ。
私はまだ海外に出たことがないので比べようはないが、日本人のそれは海外からの観光客が見たら気持ち悪がるほどだとか。
とはいえどうせひとと接するなら、愛想良く気持ちよくしたいものだ。
最初に愛想悪いなぁと思った店員は中学校帰りにあるレンタルCDショップだったと思う。
若くて暗いお兄さんがレジに立っていた。
ニコリとも笑わない。
そのくせもしこちらが横柄な態度を取ったら噛みつかれそうな目をしていた。
これは個人的な意見ではあるが、レンタルCDショップや本屋とかコンビニならまだ無愛想も許せる気がする。
いたたまれないのは楽器屋、花屋とか。
楽器屋に来るひとの多くがハッピーを買いに来てると思うのだ。
もちろん仕事で楽器演奏してるひともたくさんいるが、そうだとしても。
やはり楽器を鳴らすという行為は楽しいからやるわけで、言わば楽しくなりたくてお店に行くのだと思う。
逆に言えば楽器屋店員というのは楽しさを売っているはずで。
なぜ楽しさを提供できない?
なぜ客のハッピーを応援できない?
これがとてつもなく腹立たしい。
安い買物ではないし、もしかしたら一生付き合って行くことになるかも知れない楽器。その記念すべき出逢いの日に。
仲介役の店員に冷たい態度を取られると「ああ、ここで買うのはやめようかな」と考えてしまう。
少なくとも私にはできない。それくらいの相手(客)の気持ちを考えても罰は当たらないと思う。
極めつけは花屋。
ある友だちの誕生日に、花を買おうと花屋に寄った。もちろん私のような独身男性は滅多に花屋に立ち寄ることなどないので、そこは初めての店だった。
この女店員の態度が悪い。
楽器屋の理論で言うとお花なんてもっとそうだ。
どの客も明るい気持ちで来店しているはず。
それに対してキンキンに冷たい接客。
考えられない。
なぜ花屋で働きたいと思ったのかよっぽど聞いてやろうかと思った。
流石に我慢できず「もう要りません!」と帰った。店員はそれに「はーい」と返しやがった。
店の名前も全部晒してやろうか。
飲食店も最近ではシステム化されてる店舗が増え、初めてではどう注文すればいいのかわからないものが多い。
戸惑う客なんて、店員には日常茶飯事なはずで、それをどうしてそこまで冷たく対応できるのか。
皆目見当がつかない。
こういうことが蔓延り、街にはイライラしたひとたちが溢れる。
私もまあ気分が良いことは少ない。
それでもコンビニに立ち寄れば、明るく返事している自分がいる。
明らかに店員より自分の方が対応が陽である。
日本人のほとんどは無意識で対応が丁寧なのかも知れない。
ということは冷たい態度はわざと望んで取っているのだと考えられる。
極たまに非常に明るい接客をしてくれるコンビニ店員もある。
その日はそれだけで楽しく過ごせそうな予感さえする。
明るいひとはただそれだけで、何か表彰されるべきだ、と思う。
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